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救急車の適正利用にご協力を!本当に必要な時、利用できるでしょうか?

救急車の適正利用ポスター

 東京消防庁管内の平成19年中の救急出動件数は69万1,549件で、1日平均1,895件に出動し、実に46秒に1回の割合で出動したことになります。

図:緊急事態における時間経過と死亡率の関係

 左の図は、心臓・呼吸停止などの緊急時における経過時間と死亡率の関係を示したものです。例えば、心臓停止では3分間放置されると死亡率が約50%に、呼吸停止では10分間放置されると死亡率が約50%になります。このことは、緊急事態が重大であるほど早く適切な応急手当をしなければ、死亡者が増加することを意味しています。

イラスト:救急車出動中

 救急車は、けがや急病などで緊急に病院に搬送しなければならない傷病者のためのものです。緊急ではないのに救急車を要請すると、本当に救急車を必要とする事故が発生した場合、遠くの救急車が出動することになり、到着が遅れることで、救える命が救えなくなるおそれがあります。
 緊急性がなく自分で病院に行ける場合は、救急車以外の交通機関等を利用してください。
 傷病者の様子や事故の状況などから、急いで病院へ連れて行ったほうがよいと思ったときには、迷わず119番通報をしてください。


Q 東京消防庁の具体的な取組みは?

 東京消防庁では平成19年6月1日から、119番通報を受け出場した救急現場において、明らかに緊急性が認められない場合には、救急隊はご自身での医療機関受診(自力受診)をお願いしております。ご本人の同意が得られれば救急隊は直ちに次の緊急出動に備えます。

救急搬送トリアージの詳しい内容はこちらへ

クリックすると映像が見れます
動画:救急車の適正利用の啓発

Q 迷った時はどうするの?

 救急車を呼ぼうか迷った時、診察可能な病院がわからない場合は、東京消防庁救急相談センターをご利用ください。
救急相談センターでは、救急車を呼んだ方が良いのか、などの受診に関するアドバイスや応急手当に関するアドバイス、診療可能な医療機関を案内しています。

★東京消防庁救急相談センター(24時間対応・年中無休)★
短縮番号 #7119(携帯電話、PHS、プッシュ回線から)
(ダイヤル回線からは) 23区:03−3212−2323 多摩地区:042−521−2323

また、最寄りの消防署では、24時間医療機関案内を行っています。
★消防署一覧はこちらへ★

救急相談センターの詳しい内容はこちらへ

動画:救急相談センターの紹介

Q 緊急性はないけど、病院までの交通手段がないときは?

 緊急性がない場合で、転院搬送(病院間の患者さんの移送)、入退院、通院等で交通手段がないときは、東京民間救急コールセンターにお問い合わせください。

★東京民間救急コールセンター★
0570−039−099(ナビダイヤル オーミンキュウ オーキュウキュウ)
または03(3262)0039(ナビダイヤルにつながらない場合)
受付時間 9時〜17時まで 年中無休(平成21年4月1日から)

 東京民間救急コールセンターでは東京消防庁が認定した患者等搬送事業者(民間救急車)やサポートCab(救命講習を修了している運転手が乗務するタクシー)を案内しています。
ご自分で移動が困難な場合は民間救急車を、ご自分で歩行が可能な場合にはサポートCabを、ご希望に応じてご利用できます。搬送費用は有料となります。

東京民間救急コールセンターの詳しい内容はこちらへ

動画:民間救急コールセンターの紹介
キュータ 救急車を本当に必要とする人のためにみなさんのご理解とご協力をお願いします

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