2009年06月14日
こんな形でお別れになるとは思いませんでした。
一夜明けても、まだ気持ちの整理がつきません。
三沢さんが、昨夜広島で行なわれた試合中に、事故で亡くなりました。
とても信じられないし、信じたくもありません。
あの三沢さんが、亡くなるなんて。
あんなに強かった三沢さんが。
日本テレビに入社し、プロレス班に配属されて15年。
私をアナウンサーとして育ててくれたのは、プロレスであり、プロレスラーであり、三沢さんでした。
レスラー・三沢光晴選手としても、人間・三沢光晴さんとしても、尊敬する方でした。
強くて、優しくて、大きな方でした。
ノアの皆さんは、ショックを隠せないまま、次の会場である博多に移動し、今日は予定通り試合を行ないました。
選手・関係者の誰もが、辛く、沈んでいることでしょうに。
プロレスラーにとって、ファンにプロレスを見せることこそが、自分達の「使命」だから、彼らは戦い続けるのです。
では、私自身に課せられた「使命」は何だろう。
それは・・・・・。
「三沢光晴」という、強くて、優しくて、偉大な選手がいたという事実を、後世に語り継ぐことです。
自分の記憶の中にいる「三沢光晴」を、「言葉」によって次代に引き継ぐことです。
いつか自分が歳をとり、三沢さんをライブで知らない未来の若者たちに、こう自慢してやろう。
「俺は、三沢と同じ時代を生きたんだ。」と。
三沢さん、今まで有難うございました。そして、お疲れ様でした。
安らかにお眠り下さい。
2009年6月14日
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