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【千葉市長選】与党に衝撃 地方選3連戦の初戦で黒星 (1/2ページ)
14日の千葉市長選挙で民主推薦、社民支持の元市議の熊谷俊人氏(31)に自民、公明両党推薦の前副市長の林孝二郎氏(63)が敗れたことで、与党には衝撃と不安が広がっている。千葉市長選は、静岡県知事選(7月5日投開票)、東京都議選(同12日投開票)とともに、「次期衆院選の前哨戦」(自民党の細田博之幹事長)と位置付けられた3つの大型地方選挙の初戦だった。麻生太郎首相や与党は、衆院選の解散戦略や選挙対策の見直しを迫られそうだ。
日本郵政社長人事をめぐる鳩山邦夫前総務相の更迭という混乱があった直後の敗戦でもあり、麻生政権への打撃は免れそうもない。
与党内には「千葉だけでなく静岡、東京も厳しい」との悲観的な見方が出ており、自民党内で「麻生降ろし」が再燃しかねない情勢だ。公明党からは「泣きっ面に蜂の大襲撃だ。自民党では都議選前の解散論が高まるだろうが、うちは困る」(幹部)と警戒する声も出ている。
千葉市長選は、前市長が収賄罪で逮捕、起訴されたのに伴う出直し市長選で、もともと与党側に不利な要素があった。与党幹部は「現職が汚職容疑で逮捕されたのを受けての選挙で、与党推薦候補は現職の後継ということで出馬表明した影響が出たのは否めない」(公明党の高木陽介選対委員長)と釈明する。
だが、全国最年少市長となる31歳の熊谷氏が「千葉市でも政権交代を」と訴えたのに対し、豊富な行政経験をアピールした与党推薦の林氏は敗北。有権者の与党離れを印象付けた。
「政権交代」を目指す民主党に対して、与党は「政権担当能力」を唱えて対抗しようとしているが、千葉市長選の結果をみるとこの論法が衆院選で通用しない可能性が強まった。
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