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京都の「京急バス」、東京の京急が待った 社名再変更へ

2009年6月13日17時50分

写真:京急バスの「プリンセスラインバス」=京都市下京区、高橋一徳撮影京急バスの「プリンセスラインバス」=京都市下京区、高橋一徳撮影

写真:京浜急行電鉄グループの「京浜急行バス」の路線バス。通称は「京急バス」=東京都内京浜急行電鉄グループの「京浜急行バス」の路線バス。通称は「京急バス」=東京都内

 京都市で営業する路線バス会社(大阪府寝屋川市)が今年4月に「京急(けいきゅう)バス」に社名を変えたところ、関東の大手私鉄、京浜急行電鉄(東京都港区)が待ったをかけた。同電鉄は60年以上「京急」の愛称で親しまれ、商標登録もしている。京急バスは抗議を受け入れ、近く社名を変更する。

 京急バスは05年から、京都市内の3路線でバスを運行する。女子大生が多く利用することなどから「プリンセスラインバス」が愛称で、赤い車体がトレードマーク。路線バスを始めるまでは貸し切りバスが中心だった。イメージ一新を狙って4月6日に社名を「セレモニー観光」から「京急バス」に変えた。「京都急行バス」を短縮したという。

 ところが5月末、京急電鉄から抗議の通知が届いた。

 京急電鉄によると、同社はすでに「京急」を商標として登録。京急バスが車体に社名を入れたり、社名入りのグッズを作ったりすれば、商標権の侵害に当たる可能性が高いという。京急電鉄は「両社が混同される恐れもあり、『京急』ブランドを維持するためにも社名の変更を求めた」と説明する。

 京急バスの本田充成社長は「東京の京急の存在は知っていたが、営業地域が違うので社名に『京急』を使っても大丈夫と思っていた。商標登録までしているとは知らなかった」。新社名は「京都急行バス」で調整中という。(峯俊一平)

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