2009年6月14日7時44分
【ソウル=牧野愛博】昨年11月に釜山で発見された精巧な偽米100ドル札について、米政府が北朝鮮で製造された通称「スーパーノート」と断定したことがわかった。
釜山地方警察庁によると昨年11月3日、釜山市内のホテルで偽100ドル札9904枚が見つかった。微細文字や透かしが入り、肉眼では見分けがつかないつくりだった。複数の政府筋によれば、米政府当局者が今春、韓国で偽ドル札を分析し、北朝鮮で製造されたことを確認したという。
北朝鮮は06年の米朝協議で米国から偽造疑惑の指摘を受けた際、偽札が北朝鮮国内で流通していたことは認めたが、政府の関与は否定した。