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軽井沢測候所:無人化は10月1日 機器自動化し業務継続 /長野

 気象庁の観測拠点再編の一環で、軽井沢町の気象庁軽井沢測候所を10月1日に無人化することが決まった。1911(明治44)年に浅間山の火山観測所として始まって以来、98年続いた職員の常駐観測に終止符が打たれる。無人化後も観測所の建物はそのまま残し、機器を自動化して観測業務は継続する。浅間山の現地観測と火山防災業務については、昨年4月に同町の軽井沢消防署内に連絡事務所が設けられ、常駐の職員2人が既に業務を引き継いでいる。

 無人化に伴い、気象観測のうち、手動で行っていた積雪計測や、目で見て判定していた霧の発生観測では自動計測器を設置。メンテナンスを含めて長野地方気象台が担当する。地震計や傾斜計などの火山観測のデータは、気象庁にオンラインで送信される。レーザー光線で測る「光波測距観測」や火山ガス調査などは、これまで通り連絡事務所の職員が、測候所や現場に出向いて観測する。

 同測候所の最後の所長となる佐藤基和所長は「無人化はさみしい気がするが、機器の性能はアップし、観測業務や地域への情報提供には支障のない態勢になる」と話す。来月26日の「信濃追分馬子唄道中」に合わせて実施している測候所の一般公開も今年が最後となる。同測候所は98年間の歩みが一覧できる展示も計画している。【藤澤正和】

毎日新聞 2009年6月13日 地方版

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