2009年06月14日

開発日記其の参拾八

はい、続きです。がんばっていきましょー。

 2009年01月05日
 今日は新年会でした。
 久々に出てみた。毎年休んでたんだけど。
 社長にも、おまえ、珍しいなーと言われた。
 おれは、大勢の中ではしらふでは居られないので、午前中から酒をがぶがぶ呑む。
 そして倒れた…。
 久々に吐きそうなほど悪酔いした。ビールだけでなくアルコール度数の高いワインとかもがぶがぶ呑んでたからな…。

 2009年01月06日
 午前中は年末のブリーフィングで発生した脚本の修正。すぐ終わってしまった。
 ほんとにやる仕事がなくなってしまった…。
 こうなったらまじで、劇中バンドのアルバムをリリースできるよう、先に曲だけ用意しておくか。
 フルアルバムなので、全10曲としたら、今、4曲あって、そこにOPとEDのバンドアレンジも入れるとして、残りは4曲。
 マジで!? あと四曲書いたら、フルアルバム出せるのか、すげー!!
 書く書く。明日から書きます。
 で、放映中の脂が乗っている時期にリリース!
 まじマクロスFみたいにならんかなー(遠い目

 2009年01月07日
 アニメのED曲ができた!!
 早い!!
 つっても、作りかけだったものを完成させただけだけど。
 それでも、非常にスムーズであった。
 今回は尺にも苦しまず、ショート版で90秒ジャスト。
 フルだと、イントロも間奏もないくせに5分もある大作となってしまった。
 とても不思議な曲だと思う。
 牧歌的に軽やかに始まったかと思いきや、サビでどーーん!と影が射し重くなる。
 前半後半でED曲を変える案もあったんだけど、この曲ならどっちの雰囲気にも合うや。ちょうどよかった。
 歌詞はまだ。
 OPにも歌詞はまだなので、明日は歌詞を書く日にしようかな。。

 2009年01月08日
 午前中は曲を書き書きしていた。歌詞は、朝から書く気にはなれなかった。
 そして、また一曲、1コーラス出来てしまった!
 なんという速さ!
 多分、明日でフルコーラス完成するだろう。
 また一曲増えた。これで残るは三曲!! あと三曲書けば、フルアルバムが出せる!!

 明日頑張って乗り越えたら、土曜日は、牛角だーー!!
 なんで牛角かというと、深夜番組でタカトシが、牛角の人気メニュートップ10を全部当てるまで食べ続けるという企画をやっていて、それ見てたら、絶対食いたいと思い始めて、藤井くんに急遽連絡を取り、牛角行こうぜ!と誘ったのであった。
 番組見て知ったんだけど、メニューがすげーあんのね。
 カルビだけでも9種類! なんとカルビ専用のライスまである!
 ちょっとこいつで幸せになってきますよ。

 2009年01月09日
 クラナドのアニメ、ついに視聴者に追い抜かれてしまった!
 昨日放送の第13話は、渚の卒業式で、おれの曲、遙かな年月が炸裂しているらしい!
 すごく感動的らしい。
 是非見たい!!
 遙かな年月は自分でも気に入ってる曲だからなあ。

 2009年01月10日
 今朝、とてもイヤな悪夢を見た。
 いつの間にか、会社におれのアニメの第一話のムービーが届いているのだ。
 それを見てみたら…話がダイジェストのごとくぶつ切りで、そして、男キャラクターたちが高校生とは思えないほどオッサンなのだ。
 そして全員、後頭部が太っている人のように、肉がだぶついているのだ。
 ヒロインに至っては影が薄い。
 おれは青くなった。こんな出来になっていようとは!!
 という夢。
 よくよく考えると、おれの不安が原因の夢だった…。
 ただ、なぜ後頭部の肉がだぶついてるのかはわからなかった。

 そして昼。
 いてもたってもいられなくなって、会社に出て弾き語りの練習をする。
 その前に病院に行ってきた。
 先生には話してなかったので、10周年イベントで弾き語りをすることを話した。
 「へー! 仕事で?」と驚いていた。まあ、ふつー仕事で弾き語りなんかしないわな。
 「ビデオ撮って、見せてぇな」
 おまえはおれの友達か。
 この前もこの先生は、「食欲は?」と訊かれ「バツグンです」と答えたら、そのままカルテに「食欲バツグン」と書いていた…。いいのか、そんなで。

 夜。
 牛角行ってきました。わーい!!
 カルビ三昧!!
 ここはね、キッズが喜びそうな味付けばかりで、小学生並みの嗜好のおれにはぴったり!
 特に月見カルビという一品が美味かった!!
 溶き卵につけて食べるんだよ。すごく美味いんだ、わーい!!
 その後、そのまま藤井くんとカラオケへ。
 三時間ぐらい歌う。
 今日は昼間に歌ってるだけに、調子がいいだろうと思いきや、逆。調子が悪かった。
 高い音がでない!!
 ちょっと焦った。
 これはもう、コンディションの問題だから、弾き語りライブ当日のコンデションが今日みたいだったらどうしよう!?と。
 弾き語りライブでやる曲の半分、四曲がカラオケに入ってるので歌ってみた。
 唯一、夏影だけが歌いこなせなかった!
 この曲は難しいんだよ…。でも10周年記念イベントでこの曲ははずせないでしょ…。

 2009年01月11日
 メギドをプレイしてるんだけど…
 これが楽しい!!
 まだぜんぜん序盤なんだけど、酷評を聞いてたから、面白さに驚いた…。
 おれが生涯一位に掲げるスターオーシャン3を彷彿とさせる。
 レベルががんがん上がってくれるから、経験値貯めが楽しい。
 今なら98点ぐらい与えられるぞ。
 一番叩かれてる主人公も今のところ気にならないし。
 なによりおれ好みのヒロインがいきなり仲間になって戦ってくれてるのが素晴らしい!
 ヤハっつーんですけどね。勝ち気なツンとしたお姉さんキャラで、ハルバート使い。ことごとくツボ。
 クリティカルの時には、さっと駆けてきてハルバートをぶん!と一閃して斬るところがまたいい!
 ただ勝ち名乗りはもうちょっと良くしてほしかったな。ペルソナ3の美鶴さんのようにクールに決めて欲しかった。
 だけど、時間が経っても、評価が上がってこない。
 何がダメだったんだろう…シナリオか?

 今日は藤井くんが、おれがどれだけ探しても見つけられなかったデジタルMTRの説明書とACアダプターをおれの部屋からものの10分ぐらいで見つけてくれた。盲点な場所にあった。
 なぜかそういうことには天才的な嗅覚を持つ男だ、藤井くんは。

 コンプの最新号で好きなシナリオライター1位になっていた!
 案外こういうの気にする性格だから、嬉しい! わーい!

 2009年01月14日
 で、物件を探してもらって見てきたですよ!
 そう、引っ越し先です。
 こいつが素晴らしい物件だった。
 まず一番の目的である、会社に近い。すごく近い。徒歩で7~8分。
 コンビニも目の前にある。
 原付も置ける。
 すべての条件を満たしてるのだが、大きな問題が。
 騒音。
 最初は6階が空いてて、そっちは静かだったのだけど、昼の間に埋まってしまって、2階しか空いてなくなった。
 その2階は、車の走る音と、そして、横断歩道の目の見えない人のために鳴る、ピッポッポッポッという青信号を示す音。こいつがすごい短いサイクルで耳にキンキンきやがるのですよ。
 これは無理だ、耐えられん。家に帰ってきて、ピッポッポッポッピッポッポッポッピッポッポッポッ鳴られまくったらかなわん。
 鳥の鳴き声のようなチュンチュン系ならまだいいものの、一番耳障りなピッポッポッポッ系。そんなのに系があるのか知らんが。
 悩んだあげく、これはもう窓の防音で頑張ることにした。
 もう外なんて二度と見れなくていいぐらいに、防音してやる。
 で、家賃がたけー!
 いいのか、おれ、こんなとこ住んで…。
 これから先、当分給料上がらないかもしれないんだぜ。次回作作ってねーし。
 でもこの引っ越しにより、もくろみどおり会社に居る時間も長くなって、仕事も頑張れれば、より多くの仕事もこなせるし、健康的だし、いいんじゃねーかな…と、前向きに考えたいわけです。
 決断は今週中。
 決めたなら、二月上旬には引っ越し。わー大変な時期に大変なことをしようとしている…。
 引っ越しは大変ですよね…。

 明日は月に二度のアニメ出張です。
 移動だり~。
 DSの唯一の活躍時だ。テイルズオブハーツを黙々とプレイしよう…。

 2009年01月16日
 今日は出張でした。
 つ・か・れ・た~…。
 で、ついにキャラデザのコンペの話になったんですが(キャラ原案はNa-Ga氏ですが)、おれは絵にはうるさいので、果たしておれが納得するキャラデザの人が見つかるのかどうか。
 あと、キャラデザじゃなく、作画の総監督も兼ねられる人じゃないといけないようなんだよね。
 そこまで面倒見てくれる人じゃないとクオリティは保てないらしい。

 2009年01月17日
 今日は奇跡的なことがあった。
 なんと、引っ越し先のマンションの、先に取られて悔しい思いをした6階が空いて、おれに回ってきた!!
 すげー!!
 不動産の人も「もし、可能性としてはほとんどないですけど、もしも、先の方がキャンセルされるようなことがあればお回しします」と言っていた、そのほとんどない「もしも」が起きたのだ!これであの、ピッポッポッポ問題からも逃れられることに!
 ビバ! 素晴らしい! なんていい日だ!

 2009年01月21日
 CDが七枚も届いた!! ゲームも一本届いた!! 摂生どころじゃねーや!!
 くそー、今日、引っ越しの申請書を送ったところだというのに…。
 しかも明日、またCDが二枚届くぞ…。榎本くるみの新譜と、ZAZENの向井氏が担当している映画のサントラが。
 ほんとにここの家賃でやっていけるのか、おれ…。
 あと、おれはX-BOXに進むべきだな、と思った。
 スターオーシャンの新作もでるし、テイルズオブヴェスペリアの評価も高いし、Fallout 3という気になる洋RPGもあるし…
 が、その前にだ。
 おれはwiiで買ったゲームを終わらせることにする。
 まず428だ。今日も一時間ほどプレイした。面白くなってきた。って、前にも書いたか。さらに面白くなってきた。それが終わったら、ゼルダだ。
 そしてX-BOXへ旅立とう…。
 wiiではFRAGILE(フラジール) ~さよなら月の廃墟~も気になるんだよなあ。発売まで後二日か。評価待ちだな…。

 2009年01月23日
 本日はアニメ企画の第一話でかかるバンド曲の仮歌録りがあったのだ。
 今まさに、ミックスされている。明日には聴けるだろう。わくわく…楽しみだ。
 で、イベントの物販で何売るかまだ発表されてないけど、おれのまたキャラソン売るんだけど、そのアレンジが届く。
 トランシーで素晴らしい! まさか、このキャラの心情をこんなトランスに乗せて歌われるとは思いもしないだろうな。
 ただひとつ不満な点があって、最後のサビはもっと盛り上げてくれ!とリテイクを出す。
 そこが盛り上がれば完璧なのだ!
 こいつも楽しみだぜ…。
 やっぱこうして頑張って曲書いていくと、仕上がってくるのが楽しみで生きてくのが楽しくなるね。
 たまに、痛々しい出来になって、がびーん!となることもあるけどね。

 2009年01月25日
 ついにきたぁーーーー!!
 アニメ企画の劇中歌の仮歌仮ミックスが!!
 これは…
 いいんじゃないでしょーか!!
 おれ、こういう曲、そういや書いたことないなって感じの曲で、多分、おれの曲が好きな人でも、おれが書いてるとは思わないような曲調。
 ガールズポップっつーのかな?
 超ポップだ。
 まあ、仮歌を歌ってくれてる人の声質のせいもあるんだけど。
 歌詞も、なんと、英語が入ってるんですよ。おれって今まで英語を入れた曲って、Karmaしかないんだよね。
 しかもその英語の入れ方がアホくて、これまたガールズポップしている。意味なんてかんけーなし。響きオンリー。こう歌えばカッコイイだろ、みたいな入れ方。
 でも、この曲を第一話の一発目に流すことに決めたのも正解だったと確信できる、出来だ。
 この曲で新規のお客さんがついてくれるといいな。
 やっぱこうして頑張って曲書いていくと、仕上がってくるのが楽しみで生きてくのが楽しくなるね。
 と、昨日書いたことをまた書き添えておく。

 今日は麻雀をした。
 賭け事は大嫌いだけど、麻雀は大好きなのだ。もちろん賭けない。
 字一色を張ったが、あがれなかった。
 ふたりリーチしてたから、引いたら止められない状態だったのに。
 惜しかったが、一回めで二位、二回めで一位で、合計で一位!! 勝った! わーい!
 おれは振り込まない麻雀をもっとーとしており、今日も一回しか振り込まなかった。
 美しい勝ち方だぜ…。

 2009年01月27日
 引っ越しの細かな段取りを行う。
 書類を書いたり。うざったいが、やるしかない。
 明日は引っ越し代約○○万円(!!)を銀行に振り込む予定だ。
 現生で持ってくつもり。
 今の部屋の保証金、いくら返ってくるかなあ…。
 ふたつ、過ちを犯しているんだ。
 ひとつは、デジタルMTR、BR-1200くんがぶち空けてくれた壁の穴。
 ただ、立てかけていただけなのに、その重みで角で穴を空けてくれていたのだ。
 なーーんにも使っておらず埃を被っていただけなのに。
 そこに佇ませていただけなのに。
 BR-1200くんには憤慨ものである。
 もうひとつは、鍵のスペアの紛失。
 人に貸していたら、その人がなくしたのだ。
 スペアキーがないと、ドアの鍵ごと変える必要が生じ、これまた保証金からさっ引かれる対象となるだろう。
 それどころか、足りませんと請求されるかもしれない。
 うーーーむ、どちらもやりきれない…。

 結局ミスチルのニューアルバム買ってしまった…。
 まあ、ずっとデフォ買いしてたんだけど、前のアルバムで愛想が尽きてしまって、買ってなかったのだけど…。
 最近はゆらゆら帝国といい、榎本くるみといい、邦楽づいていたから。
 その榎本くるみの1stアルバムも買った。1stからMORがプロデュースしてたのね。
 MORとはバンプをプロデュースしてる集団です。
 ほんと、どうして、榎本くるみはブレイクしなかったのだろう…ミューステまで出たのに…不思議だ…。

 2009年01月28日
 明日、明後日は出張。
 宿泊なんて久々だなあ。去年の夏のアニメロ以来だ。
 ちゃんと替えのパンツ持っていかないとなあ。まあ、二日ぐらい一緒でいいか(苦笑
 明日はアニメの定例打ち合わせ。
 どーでもいいけど、例の劇中ガールズバンドの楽曲の仮歌を歌ってるのが、カウボーイビバップのエド役の人なのね…。
 あんな透き通った綺麗な声してるのに、弾けた歌、歌わしちゃった(汗

 2009年01月31日
 生きて帰ってこれました…。

 つーのも、おれは大失敗を“また”やっちまったのである…。
 それは、薬を忘れること。
 正月休み実家に帰ったときもやらかして、「薬袋」に詰めるまではしてるんだけど、その薬袋をバッグに入れることを忘れるのだ。
 正月休みの時はそれで、一日でとんぼ帰り。一日で実家と大阪を無駄に往復したのである。

 まずアニメの打ち合わせが始まる。
 おれは428を今プレイしてて、そのTIPSで、一食抜くとエネルギーを蓄える体質になり、逆に太る、という情報をインプットされたてだったので、いつもは食べないのだけど、制作会社についてからパンをひとつ頂いたのだ。
 それで、食後に、薬を飲もうと鞄を探ったら、薬袋が無い。
 真っ青になった。
 正月休みの時も、薬なしで、まったく寝れなかったではないか。
 そもそも今回は実家などといった安らげる場ではない。ホテルだし、そこから初めてのスタジオに赴き、長時間のレコーディング。そして、帰宅の新幹線が二時間半。
 大失態だ…。
 おれは脚本のブリーフィングを前に、ひたすら悔いることに。
 財布を開き見る。
 小銭入れのさらに後ろについているポケットにおれは、保険として薬を忍ばせてあるのだ。
 今のおれは緊張して薬なしには絶対寝付けない。
 ただでさえ、一ヶ月を切ったんですよ、弾き語りライブまで!!
 カウントダウンスタートですよ。
 そのことをいやがおうにも考えてしまい、その興奮を抑え鎮めるために必要だ。
 そう考えつつ、脚本のブリーフィングに。

 終わった後、藤井くんと出てすぐのトンカツ屋で、定食を食べる。
 ビール二杯に焼酎一杯を空ける。 酔ってたほうが眠りやすいと思って。
 藤井くんと別れ、市ヶ谷からいざホテルのある東新宿へ。
 ここからまた壮絶な旅が始まるのだった。
 路線が複雑すぎて、行き方がわからねぇ!!
 で、深いのね。地下何階まであんだよ、この地下鉄は!!
 上っていって、駅員に訊く。
 大江戸線?
 都庁前で乗り換え?
 地下四階? ここからまた?
 ひいぃぃ…
 コートをはだけさせ、汗だくになりながら、進む。
 東新宿に辿り着く。
 ホテルの名前は「×××東新宿」と尻に「東新宿」と付くことだけ覚えていたから、それを見つけて、中に入る。
 …違和感。
 豪華すぎね? うちの会社でこんなところ泊まれるはずなくね?
 バッグを漁り、藤井くんのメモを探し出す(おれは地図まで忘れてきていたのだ!!)。
 ノー!! 別の「×××東新宿」だった!!
 東新宿には、東新宿と付くホテルが散在するのか!!
 自力では探し出せそうもなかったから、失礼ながら、豪華なほうのホテルの受付に訊く。
 間違ってきてしまったんですが、こっちの「×××東新宿」はどこでしょう?と。
 親切に教えてくれた。礼を言って再びホテルを目指す。
 辿り着く。
 あーやっぱり、地味だわ…。こういうホテルだよな…。
 チェックインを済ませて、部屋へ。(エレベーターの中でも、目指す階ではないのに、止まったので降りてしまう、というミスをやらかしてしまう)
 汗だくだったので、湯船に浸かる気にもなれず、とにかくシャワーで汗を流す。
 ベッドにぶっ倒れる。
 後は寝るところまで漕ぎ着けた。
 だがまだ時間が早いので、本を読むことに。
 報道ステーションを流しながら、読みかけだったとらドラを読む。
 ライトノベルなのに文章上手いなあ。やっぱこれぐらい書けないと小説は書いちゃダメだよなあ…。おれには無理だわ…。と思いつつ、読み切る。
 0時を回ったぐらい。
 すげー疲れてるし、眠い。これなら寝られそうだ。
 よし、寝よう。布団に潜り込む。
 ここから長い戦いが始まる。
 i-podでまずブラックメタルから聴き始め、一時間置きぐらいに、デトロイトテクノ、次はテックハウスへと、ジャンルを変えながら、ごろごろと寝返りを打ち続ける。
 寝られない!!!
 三時…。
 まだ眠くない。また本を読もう。眠くなるまで読もう。
 取り出したのは、fate/zeroの第一巻。全巻頂いてから手つかずだったものを忍ばせておいたのだ。
 読む。
 文章うめーー!!
 読めない漢字だらけだーー!!
 しかし、面白い!! エンターテイメントしている!!
 こんな人が同じ業界に居たらおれなんてなんちゃって文章書きだぜ…と思いながら読む。
 四時。
 眠くない…。
 使うか…。
 さすがにもう寝ないとまずい…。
 寝直す。
 暑い…。
 寝苦しい…。
 眠れないまま、寝返りを繰り返す。
 すげー苦痛…地獄…。
 カーテンの向こうが明るい。
 寝ないまま朝がきたか…。
 うっすらと夢を見た気がする…。
 少しは寝たのか…。
 9時ぐらいになっていたので、起きることに。
 携帯で10時に目覚ましをセットしていたのだけど、意味なかった。
 9時半ぐらいになって、知人のTさんからメールが届く。
 レコーディングは午後4時から。ホテルのチェックアウトから何もすることがなかったので、おれはTさんに食事かカラオケでも行きましょうと誘っていたのだ。
 奇遇にも多忙のTさんの時間がちょうど空いていて、この東新宿のホテルまで駆けつけてくれることになっていたのだ。
 12時ぐらいでいいですか?という内容で、おれはもう、これ以上ひとりの時間を過ごしたくなかったので、すがるように、10時半ぐらいでお願いしたいですと返す。
 今起きたところだったようで、はえ!?と驚かせてしまう。
 なんとか11時ぐらいには駆けつけてくれることに。
 ここからはTさんのおかげで、おれは大阪に無事帰ってこれたようなものです。
 路線地獄に参っていたおれはもうひとりではちょっと行動できなかった…。
 外は雨。なにもこんな日に降らずとも…。
 でも、藤井くんの助言により、おれは降り畳み傘を購入していたのだ。
 それを差しつつ、Tさんを待つ。
 タクシーで現れる。申し訳ない、急がせるために、タクシーまで使わせてしまうとは!
 だが、なんだこの安心感は! すごいぞ、Tさん!
 Tさんが原宿に用があるとのことで、おつき合いすることに。
 生まれて初めての原宿。
 若者の最先端がここから発信されるという原宿。
 平日で午前で雨だったためか、最先端っぷりはあまり体感できなかった。
 逆に人が少なくておれにとっては良かったのだが…。(それでも多いと感じたが。おまえら何やってんだ?みたいな)
 で、この原宿でおれはズボンのベルトを買い求めることに。
 いつもベルトなしなんだけど、最近になって、ズボンが下がるようになってきたのだ。別に痩せたわけでもないのに。
 ずぼっと脱げて、お尻がぷり~ん!と飛び出すこともあるぐらいずるずるになってきていたので、これはまずいと思い、服屋さんが一杯あるここ原宿で買うことにしたのだ。
 けど、なかなか地味なおれに合うベルトが置いてある店が見つからず、結構な時間探すことに…。
 GAPを見つけて、そこでようやく地味なベルトをゲットする!
 今ここで付けていくんで、このままでいいです、と包装を断ったら、「忘れてきたんですか?」と笑われた。
 これでようやくレコーディング中にお尻がぷり~ん!と飛び出す心配がなくなった。
 12時ぐらいだったので、お昼にすることに。
 恐れるべきは、腸の具合だ。この体質を改善してくれた奇跡の新薬イリボーは、今朝は服用していないのだ!
 だが、イリボーは強力なので、翌日ぐらいまでは効いているのだ!と必死に思いこむ。
 がっつり食べると、何が起きるかわからないので、ティラミスだけにする。
 Tさんと談笑しながら食べる。
 周りはサラリーマン一色で、我々はフリーターのようだった。
 その後、カラオケへ。
 素晴らしい! ビバカラオケ! 今のおれには時間を忘れさせてくれる最高の娯楽ではないか!
 これで4時までワープするのだ、わーい!
 Tさんのシェリルの完成度がすごい!
 おれも歌いまくる。
 Tさんがいろいろと意見を言ってくれる。弾き語りライブを控えてるおれにとっては、大変参考になる。
 3時半になり、移動。
 タクシーで、スタジオの前まで付き合ってもらうことに。奇遇にもそこから徒歩でいける場所で、Tさんもそれからお仕事だったのだ。
 で、Tさんには言わなかったのだけど、実はタクシーに乗ってからおれは苦しんでいたのだ…。
 腹の具合が悪くなって、おれは顔面蒼白になっていた。
 Tさんは運転手と話しが弾んでいて、それが救いだった…。
 おれは話し相手になれる状況ではなかったからだ…。
 果たして、スタジオのトイレはウォシュレットか、それが気になっていた…。
 じゃないだろうなあ…と思いつつ…。
 スタジオに到着。
 ここで救世主Tさんと分かれる。
 ありがとう、Tさん。このご恩は忘れません。
 スタジオの中へ入る。
 先に今回ボーカルをされるSさんがいらっしゃった。
 相変わらず美人だ。後光が差して見える。
 その後光のおかげか、腹の調子は良くなっていたのだった。不思議…。
 おれはもうシナリオ書かない宣言しちゃってたので、もうSさんとお会いすることはないだろうと思っていたのだけど、また会えてよかった。
 Sさんは、ラジオではすんげー横柄なキャラなんだけど、実際は礼儀正しくて人柄が良くて仕事に真摯で愛があって情熱があって、すんげーいい人。
 先にTさんからSさんにまつわる美談を聞かされていただけに、輪をかけて、好印象になっちゃってた。
 時間があったので、雑談。美人が相手だと、緊張するおれ(汗
 そして「こんにちわー!」という元気のいい挨拶。
 この人が居ればどんな現場も和やかになる、それでいて、仕事はプロフェッショナル、という円滑に物事を進めるスペシャリスト、M氏が現れる。本日のレコーディングのディレクションを担当してくれる。
 ほぼお任せでーす! おれは隣で頷いているだけでーす!
 レコーディング開始。
 まずつるっと、通しで歌ってもらう。どーでもいいが、東京では、みんな「最初につるっと」と言うんだな。
 「まず、つるっといきましょうか」と今日も初めてのマニュピレーターの人が言っていた。1st placeの人たちも「まずつるっと」って言うんだよなあ。
 「がっつり」という言葉も東京の人の特有の表現な気がする。「がっつりいきますんで」と雑誌社の人に言われて、面白い口癖だなあ、と思ってたら、その後、よく聞くようになって、あれ? みんな言うの?ってなった記憶が…。
 で、つるっと、行ってもらったわけですよ。
 …ちょっと感動しましたよ。
 おれはトークバックで言いました。
 「予想を遙かに越えて良かったですよ」と。
 計算通りなところもあって、アレンジをエレクトロニカにしてあったんだけど、どんぴしゃ。Sさんの声質との相性ばっちし。
 そして、歌い慣れていない拙い感じが、またキャラクターが歌ってる感じがして、キャラソンとしては言うことなし。
 そのまま「何も言うことありません」と伝えて、後は、M氏に引き継いだ。
 そして、40分後ぐらいには、レコーディングは終わっていました。
 まだ5時!? はやッ!!
 M氏のディレクションすごすぎ。
 俺の人生最速のレコーディングでしたよ、と言ったら、マニュピレーターの人も、僕もです、と。
 コーラス録りがなかったから、というのもあったけど。
 でも早すぎ。魔法のようだった。
 そして、仕事を終え、帰路に。
 駅までは今度はM氏が送っていってくれることに。
 ほんとおれはひとりではどこにもいけないな…。
 スタジオ出て、こっちですか?と指さしたほうが、まず逆だったし…。
 Sさんも駅まで一緒で、もし、Sさんとふたりきりだったら、おれは会話を弾ませられない人間なので、やべー気の利いたこと言えねー、話題見つからねー、しかも相手は美人だー!と焦っていたことだろうが、ここもさすが円滑に物事を運ぶスペシャリスト、M氏!
 「こっちと、こっちとで、風景すごく違わないですか?」というどーーでもいい会話で沈黙の隙も作らない!
 「あ、そうですね、こっちスーパーですもんね」と乗っておく。
 あはは、と笑ってくれるSさん。
 あまりの東京音痴っぷりを発揮したためか、SさんにまでJRの改札まで見送ってもらうことに。
 ここでお二人と別れ、山手線に乗り込む。
 すぐだと思ってたら、渋谷からだと東京駅って、すげー遠い…。
 早めに座れたのでよかった。
 ここで気づく。ありゃ? おれは渋谷で、新幹線の切符を買っておきべきだったのでは?と。
 平日のこの時間はすげー混んでるはず…。
 東京駅着いてから買うより、早い時間のが買えたはずなのに…。
 くそぅ…。
 悔いつつ、東京駅へ。
 見ろ!! ×だらけではないか!!
 それに今のおれは体調がいつ崩れるかわからない。いつでもすぐトイレに立てる、通路側の席に座らなくては2時間半、耐えられる気がしない。
 窓口に張りついて訊く。通路側の席だと何時のになりますか?と。
 一時間後だった…。
 この東京地獄で、あと一時間潰し、それから二時間半かけて帰るだと?
 夕飯でも食べられるならいいが、食べたら体調を崩す身、空腹で堪え忍ぶだけの時間…耐えられるか…。
 これは…グリーンしかない…
 乗ったことないけど…
 今の体調からして、すぐ乗れるグリーンで、できるだけ快適な環境を自分に与えてやるべきだ…
 「グリーンって、いくら上がるんでしたっけ?」
 「五千円です」
 たけーーーーーーーーーー!!
 なんだ、それだけのものがそこにはあるのか!?
 CD二枚も買えるじゃないか!!
 そもそもグリーンだけいつも空いてるじゃねーか!
 3000円ぐらいにしたら、バランス取れてよろしいんじゃねーの!?
 出張費で、もちろんグリーン代はでない。
 5000円は自腹だ…。
 後ろに長蛇の列が出来てるにもかかわらず、窓口で頭を抱え苦悩し続けるおれ…。
 背に腹は替えられない…。
 「グリーンで…」
 ビールを一本買う。これもいつもの習慣だ。
 せめてアルコールが、緊張を解いてくれないか。
 眠らせてくれないか。
 乗車。グリーン車へ。
 おしぼりが配られた。
 照明がムーディで暗かった。
 本を読むのに目が悪くなるではないか?と思った。
 通っていく車掌や女性乗務員の服がリッチに見えるのは気のせいか?
 グリーン車用にだけ配置されている車掌や乗務員が居るのか?
 それとも着替えているのか?
 通っていく頻度も多い。
 グリーン車だけ、細かく往復しているのか?
 そもそも普通車に女性乗務員など居ただろうか?
 あんなサービス満点な笑みで歩く乗務員など見た記憶がない。
 そうか、女性乗務員はグリーン車専属なのか…。
 なら、リッチな車掌もグリーン車専属なのだ…。
 なんという、贅沢…グリーン車…。
 5000円はそういう人件費なのか…
 だが、彼らは通り過ぎていくだけで、何もしてくれないぞ…。
 彼らの仕事はなんなのだ…?
 グリーン車をリッチに見せるためのコンパニオンみたいなものなのか…?
 そいつは贅沢だ…。
 席は広々としてていい。今のおれにとっては、これだけで5000円の価値はあるかもしれない…。
 だが、健康体だったら、ない。
 人件費を減らして、3000円に下げるべきだと思った…。
 本を読む気にもDSをする気にもなれなかった。
 呆然としていた。
 音楽だけを聴く。
 榎本くるみのニューアルバムを聴く。
 ボリュームたっぷりで、76分ある。
 これを聴き終えたら、76分経つことになる。
 時間を忘れるため、とにかく榎本くるみのニューアルバムを聴くことだけに集中しよう。
 そうすれば、なんと乗車時間の約半分が経過していることになるのだ。
 あっという間に。ワープしよう。
 聴き始める。
 やっぱり二曲目のリアルという曲はいいなあ。特にラストに、金切り声のような長いシャウトが入るのだけど、それがものすごく胸に突き刺さる。悲痛だ。なんという叫びだ。
 榎本くるみに酔い始めた時にi-podを見て、はっと我に返る。
 最新のi-podの省電力モードの画面はなんと時計なのだ!!
 まだ5分しか経っていませんよ、と告げていたのだ!!
 残り2時間25分ですよ、と。
 うああぁあぁぁぁぁ…
 二時間半、さすがに何かする気になるだろう、と思っていたけど、おれは最後まで何もする気になれなかった。
 ひたすら、榎本くるみを聴き続け、ひたすら、時計を見つつ、ひたすら訪れる終着時間を待ち続けた…。
 まだまだつかない…。
 疲れた…。
 新大阪のタクシーの運転手とのやり取りを考えるだけで嫌になる…。
 あいつらの態度悪すぎる…。
 行き先告げたら「えっ?」と聞き返してくるし、通じても、なんだ、ぐらいの反応。おまえはおれの友達か。
 あー乗りたくない…。
 帰っても、あの汚い散らかった部屋が待ってるだけだ…。
 折り畳み傘が意味もなく二本に増える…。
 風呂に入るのも面倒だ…。
 二週間後には引越しなんてものまである…。
 そんなの乗り切れない…。
 頑張れない…。
 もうなにもかも面倒だ…。
 ………。
 ……。
 …。

 え…もう京都?
 何もしないでも、つくんだ…すげぇ…。
 乗り越えられるんだ…。
 残り五分…。
 新大阪! ついたー! やったーー!!
 とにかく何か食わなければ。
 まだ九時だ。新大阪構内の店はやっている。
 いつもなら嬉々として五右衛門のスパゲッティを食うのだが…
 絶対食いきれない…。
 おれは残すのが嫌なので、かといって、スパゲッティに少なめ、という注文も利くかどうかわからなかったから、諦めた…
 タクシーに乗って帰る。
 結局夕飯はコンビニの肉まんとカレーまん。
 それでも、食ったら、吐き気がした…。
 風呂に入った後、体重を量ると、ごっそり1キロ痩せていた…。
 たった二日で…。
 ダイエットには効果覿面だぜ…。

 そんな壮絶な東京出張でした。
 寝て起きたら、元気になってるといいなあ…。

 続く。

1月終了~。つーか、アニメのこと半分も書いてなくないか?
リアルタイムに追いつくまで残るは四ヶ月です。
ですが、2月は例の弾き語りライブがあるので、そのことしか書いてないのでは…(汗
明日は六話の最終稿と、OPとEDのデモを鳥羽さんにお渡しせねば。
歌詞はまだないけど。
でも、どんなボーカルが合うんだろう…。

ネットゲームはレッドストーンがよさげですねぇ。3Dだと、敷居が高く見えて気後れしてしまう…。
またあのラグナロクを始めた時のようなドキドキ感とワクワク感が覚えられるなら、幸せだなあ。
ペンネームそのままで入ってみようと思います。

さて、最後にダイエットコロッシアウですが…
今日はね、ちょっとね、不運だった…
なんとおろしソースのチキンカツがなかった!
どうしよう、とファミマの弁当コーナーの前で長考。
たぶん、あのお客さん、おろしチキンカツなくて困ってはるわー、と店員も気づいているでしょう…。
そりゃあ困る。今はあれを食うために生きてるようなものだ。
その生き甲斐がないとは…。
おろしチキンタツタで手を打ってもよかったんですよ。
でもね、なんか新商品で、びっくりチキンカツカレーという旧開発チームの弁当があって、カレーを久々に食いたい!と思っちゃったんですよ。
で、カロリーを見て、びっくり! 1000キロカロリー越えちゃってる!
どうしよう…。
たぶん、あのお客さん、びっくりチキンカツカレーのびっくりしどころ間違えてはるわー、と店員も気づいているでしょう…。
もうね、そこでたがが外れた。
これ食う。とカゴに放り込む。精算。
歩道のマンホールから下水道に進入し、下水管を辿り、トイレから部屋へ戻る。(部屋へ戻る以外、嘘です。ごめんなさい)
びっくりチキンカツカレーを食す。
うん、美味いんですよ。美味いんですけどね、やっぱおろしソースのチキンカツには勝てませんね。でも、コンビニでここまで本格的なカレーを味わえるなんてすごいです。
で、おろしチキンカツが食えなかったのが悔しくて、夕飯もサラダだけじゃなく、ちゃんと食うことにしちゃった。
もちろん、狙うはずっと気になっていた、こななの鶏そぼろと味噌トマトの和パスタですよ!
そして、食した。こななの鶏そぼろと味噌トマトの和パスタを食した!!
あー、案外トマト風味で、味噌って感じはしないね。ふむふむ…。
オッケー! こいつはもういいぜ。十分堪能したぜ。
クリームソースのほうもいつか食べたいね。
てな具合。

まあ、結果的に言うとね、体重は増えてるんだけど、今ではシェイプボクシングを30分近く、床にぽたぽたと汗が落ちるぐらい運動しているのに、これぐらいの食生活で、太っていくなんて可哀想すぎやしないかい。おれがなにをしたっていうんだい。なあ、マム。そうだろ?
じゃあ体重いきます。

朝、バナナ。
昼、びっくりチキンカツカレー、サラダ、味噌汁。
夜、鶏そぼろと味噌トマトの和パスタ、サラダ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング30分。
で、体重は……どん! 73.4キロ!
どがーーーーーーーーーーーーーん!!

2009年06月13日

開発日記其の参拾七

はい。続きいきます。

 2008年11月30日
 アニメ企画の山場、アニメ合宿初日を終えた。
 つ・か・れ・たー…。
 だが、更なる山場は明日の二日目だ。
 今日は全体テーマの話に終始したんだけど、明日は各話とキャラの検討に入る。
 これは相当体力を消費しそうだ…。

 会議自体は1時始まりで6時に終わって、そこから夕飯&飲みで11時までみんなで過ごす。
 監督に、何度も「よくぞ言った!」的に肩をばんばん叩かれたんだけど、それはおれが何を発言したから、そう至ったか酔ってて思い出せない。
 音響監督の人が、プラン9の浅越ゴエそっくりの声と喋り方をするのが面白かった。
 それを言ったら、まず明日は、なんたらtubeでそれを確認してから始めましょうとかいう話になって笑った。
 すげー似てるんだ、これが。

 2008年12月01日
 アニメ合宿が終了。
 し・ん・だ…。
 壮絶だった…。
 1ページずつ、1セリフずつ、これはこれでいいのか?ということをブリーフィングしていく。
 それが延々と7時間ぐらい続いた。
 毎セリフごと10人の審査員に審査されている気分だった。
 それでもたった一話ぶん。
 ページにして24ページの一話ぶんの脚本のブリーフィングを終えただけなのです。
 終わった直後は、「これがあと12回ぶん…こんなしんどいならもうアニメはええわ…」と思うぐらいしんどかった。
 まあ、そんな甘い話はない。ゲームだって、アニメだって作るのは大変なことに変わりはない、つーことだ。

 あと、音響監督の人が一番発言していた。音と関係なく、ストーリーやセリフについて。
 最初は音響の人が来て何を話すんだろう?と思っていたけど、ちゃんとそのために、招集されていたのか。
 細かなフィーリングも、自分とその音響の人とはすごく合って、おれが納得できる提案をしてくれるし、非常に助かった。歳は同い年なのに、やけに監督と仲良さげだった。
 だから言いづらいこともずばずば言ってくれた。この人のおかげでかなりうまくいっている気がする。

 で、ブリーフィングが終わり、おれがへとへとになっていると、「先ご飯いってください」と言って、監督やプロデューサーさんたちはスケジューリングの話に移っていった。
 監督、あれだけひとり立ち続けて指揮とってプリーフィング進めて、さらに打ち合わせ続行なんて、すごいバイタリティだ…ぜんぜん年上なのに…
 そして、グロッキーなおれは、その後の食事会にも参加せず、ひとりホテルを去り帰宅、夜11時に就寝したのであった…。

 2008年12月02日
 今日は忙しすぎて、10thフェス用にセルフコピーしてる暇なんてなかった。
 実際、ブリーフィングで言われた通りに脚本を直していくんだけど、これがかなり難しい。
 まあ、長いから、削ったりまとめたりしていく作業なんだけど、どこを削るのが良いのか、削り所がとても見つけづらい。
 あと、面白いんか?という単純な不安が。一話書いた時は、次を期待せずにはいられない完璧な一話だ!と思っていたのになあ…あの自信はどこへやら…。

 2008年12月12日
 アニメの第一話の脚本を納品。まだOKは出ない。ここから更に週末の会議での検討になる。
 土曜は、東京出張で、アニメ会議なのです。
 疲れる週だな~。
 東京出張は、移動だけで疲れる…2時間半だからね…。往復で5時間…。
 さらに土曜は、一時始まりで、これまでより一時間早いんだー。会社に行くよりも一時間早く起きねばならん!
 むぅ。。

 2008年12月15日
 土曜日は、アニメの打ち合わせで東京出張でした。
 前回の合宿で、あまりに綿密に脚本の検討を行うので、ひーっと悲鳴を上げて、こんなの13話ぶんもできないよー!とか思ったけど、今回はわりかし楽だった。
 やった内容は変わらないんだけど、前回は寝不足で体力がなかったのが祟ったみたい。
 で、そのアニメがおれ原作のおれ脚本…とおれメインの仕事なのだけど、どうしてみんな、そこまで一緒にいいものにしようと頑張ってくれるんだ!?と思うぐらい、みんな一生懸命になってくれている。
 おれなんて、人間の器が小さいので、すげー…おれにはできん…と思ってしまう…。
 彼らが頑張ったことは、すべておれの手柄になっちゃう、というか。
 1セリフごとに綿密に意見が交わされるのだけど、誰かの意見のおかけで、すごくいいセリフになった。でも、それを考えたのはすべてクレジットで「脚本:おれ」と表記されるため、おれの功績になっちゃう。
 なのに、それを土曜日に会社まで開けてくれて、みんな集まってくれて、おれらの終電時間まで頑張ってくれる、という、この体制。
 すげーいいチームじゃん!!
 他のアニメって、こんなに1セリフにまで力入れてブリーフィングしてるのかな。
 こんな体制で作ってたら、もっと世の中、いいアニメが溢れていそうなものだが。
 とにかくチームの気合いの入れようがすごいのだ。
 次は24日。クリスマスイブに第2話の脚本ブリーフィングの続きです。

 2008年12月23日
 明日は月に二回のアニメの打ち合わせで東京出張。
 前回途中だった2話のシナリオのブリーフィングから。
 今回は前回と違って翌日が休日ではない!! 家に帰ってくるのは0時近くだからしんどいなあ…。
 しかも翌日、大掃除。掃除が大嫌いなおれには苦行。
 つーことは、明日は仕事納めなわけですね。
 ゲームも出せたし、シングルも売れたし、アニメではいいシナリオも書けたしで、仕事面はいい年だったな…。

 2008年12月25日
 プロデューサーの「メリークリスマス!」の挨拶で始まった、アニメの打ち合わせ。
 ついに、第一話の脚本が脱稿しました!!
 脱稿つーのかよくわからんけど、ようは納品した!!
 年内目標だったのだけど、なんとか達成!! ばんざい!! めでたい!!
 と祝った後、すぐさま第二話の途中からブリーフィング再開。
 また大阪に帰ってこれるぎりぎりの時間まで続く。
 ブラックの缶コーヒーを五本空ける。
 第二話も大体目処がついた。次の次ぐらいには最終稿になるだろう。
 今日は第三話めの後半まで入れた。
 第一話がやっぱ一番大事で一番時間かけるものなんだね。二話以降は、ブリーフィングがラクになってきた。
 ほんと、最初の合宿の時のブリーフィングの詰め具合は凄まじかったので…。
 まあ、おれが甘ちゃんなだけなんだろうけど。

 大阪に帰ってきたのは23時過ぎ。新大阪駅構内で夕飯食べる店を探すもやっていたのは、マクドナルドだけ。
 藤井くんとふたりで、ビッグマック(偶然にもふたりともビッグマックだったのだ)をもりもりっと食べて、帰宅。

 2008年12月31日
 NHK-FMのアニメ三昧、今年もウチの曲かかるかなあ?と思ってたら、なんとLiaさんがゲストに登場!
 驚いた。
 鳥の詩はもちろん、なんとおれっちの曲、時を刻む唄もかかったのであった!
 やった! すごいぞNHK-FM!
 そして…
 なんと…
 アニメ三昧、15時間以上に及ぶラストの曲が、おれの曲だった!!
 だんご大家族!
 すげぇ!
 聴いてたら、感動したろうなあ…。
 しかし年の初めにこんな幸運ですよ!?
 どれだけの確率よ!?
 他の今期やってるアニメの曲はほとんどかからなかったってのに、おれに至っては二曲もかかった。作詞込みなら三曲だ。
 これは今年は音楽で飛躍しますよ的な兆しでは!?
 あるいは、ここで今年の運を使い果たしたか!?

 続く。

ついに開発日記は去年ぶんが終わりました!
これね、一応今現在に追いつくまでは、毎日頑張って書いていこうと思うのですが、追いついてしまったら毎日更新はなくなります。リアルにアニメの進捗状況を追っていくことになるので。ご了承ください。

今日は病院行って、帰りに本屋寄ってきたんですが、村上春樹の新作が売れ切れ!!
Amazonでも入荷待ち。まあ、気長に待つか…。

オンラインRPGの夢を見た。
おれって一応ゲームクリエイターなので、ゲームをしてる夢をよく見るのね。
しかも完全バーチャルで、その世界の中に自分がそのまま存在してプレイできるという…。
この夢はほんとよく見る。すげー楽しいのね。空を飛べたりね。寝覚めに、「未来にはこんなゲームが遊べるのか…未来のキッズどもが羨ましい!!」と妬ましく思うんです。おれの生きてる間にできるかな?
前に見たのは、殺されてもゲームオーバーにならないというバグの夢。早くタイトル画面に戻ってやめてぇ…と思っても、また敵が現れて、おれをザクザク刺してゆく。痛覚までバーチャルなんですよ。なので、ゲームが一転、バグのおかげでひたすら殺され続ける地獄と化した…。そんな悪夢になることもある。
で、最近は夜11時ぐらいに寝てるんですよ。やることないから。
今は、SO4すらも起動しなくなっちゃって、これは重症。何にもやる気が起こらない。
そして、今朝そんな夢を見て起きた直後に思ったことが、オンラインRPGなら、刺激的でやる気になるかもしれん…!というものだった。
昔の日記にも書きましたが、昔ラグナロクをやってんですよ。
最初は興奮したんですよ。NPCに見える彼らは、すべて生身の人間なんだ!と。うっわ~緊張するな~話しかけられたらどうしよ~とか考えながらやっていたんですが…
人との交流がない。
辻ヒールをしてもらった時に「♪」を出すぐらい。
それがわずかな交流。
で、戦闘といったら、ひとりで延々とゴキブリやイノシシをザクザク刺し続けるだけ。
体力が減ったら、座り込んで、回復を待つ。
回復したら、またザクザク。
ザクザク。
ザクザク。
ザクザク。
あ、体力がやばい! 休まなくちゃ!
………。
……。
…。
回復したぞ! ようし!
ザクザク。
ザクザク。
ザクザク。
あ、体力がやばい! 休まなくちゃ!
………。
……。
…。
回復したぞ! ようし!
って、なにこれ!?
これで合ってるの!?
なんか楽しくないよ!?
しかも得られる経験値が少ねー。次のレベルまで後どれだけイノシシ倒さなきゃならないの?
で、次のレベルになったら、何かいいことがあるのか。これといってない。
一回転職しちゃったら、もう目的がない! 
というわけで、やめちゃったわけですよ。
これは、誰とも会話せず、ギルドに入らなかったせいらしいんですね。
つまり面白いところを知らないまま、おれはやめちゃったと。そういうわけらしいです。
昔の日記でそれ書いたら、ギルドに入れてくださる方が何人もいらっしゃったんですが、サーバーが違ってて、合流できず。
ああ、もう一度チャレンジしてみたいなあ。今度はひとりで戦うのではなく、ちゃんとパーティで戦ってみたい。
ちょうど中川くんがね、結構前なんですけど、お薦めのオンラインRPGはないか、とおれに訊いてきたんです。「暇やけん」と、愛媛なまりで。そりゃ無職ですから、暇やけん、なるわなー。(あ、よく考えたらこの時TSUTAYAを辞めた直後だったのか! でも彼はそれを隠していたのか!)
彼もおれの薦めでラグナロクやってたんだけど、飽きたので新しいのをやりたいらしい。
で、おれもそっちには疎かったので、とりあえずAmazonのソフトウェア部門で時を刻む唄の後ろにずっと付いてきていたモンハンのオンライン版をね、てきとーに薦めたわけですよ。やってんのかなー? あの後何も聞いてない…。
今度はおれが訊きたい。今、何が面白いのかと。
CMでやってるけど、テイルズのとかあるじゃないですか。あれはどうなのかなー。
ミクシィの広告欄では、やたらとレッドストーンというタイトルが無料を謳ってたね。
あとはリネージュぐらいしか知らん…。
何かオススメないですかね?
中川(35)とおれ(34)のふたりで、チームKIMELLA(キメラ)として乗り込んでいくかもしれません!

さて、最後にダイエットコロッセウムですが…
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ、味噌汁。
夜、サラダ、バナナ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング25分。
で、体重は……どん! 73.1キロ!
やっぱ73キロ台に戻ったーー!!
夕飯サラダだけにし続けていて、増えるってどうよ?

2009年06月12日

開発日記其の参拾六

はい。続きいきます。

 2008年11月08日
 東京出張&打ち合わせ行ってきました。
 はい、タイトルはAngel Beats!になりました!
 G'sの編集さんにAngel Beats Minimal Playerというタイトルはどうか?と聞いたところ、「麻枝さんだからいいですけど、もし新人の作家がこんなタイトルを上げてきたら、速攻で落としてしまいますよ」と言われてしまった!
 なんにしても決まったよかった。ずっと麻枝アニメ企画、というタイトルだったから。
 で、打ち合わせの内容は音楽と脚本のことばかり。両方担当はおれなので、ずっとおれが話す感じで、ひっじょーに疲れた…。
 すでに第一話の劇中バンドの曲はラフで用意してきました、と言ったら、おお!!と言う反応。
 監督が遅刻してやってきて、プロデューサーが、脚本の話から入りましょうか、と言ったら、アニメ制作会社社長が、「いや、音のほうを先に聞きたいです」と主張を!(ちょっと嬉しい)
 二曲聴いてもらって、プロデューサーと監督の意見が揃って、第一話は二曲目のほうがいいですね、と言ったが後になって、アニメ制作会社社長がいや、自分は一曲目です。なぜなら、第三話で…と語り始める。プロデューサーさんよりも、曲とストーリーの親和性を考えていて驚く。
 このアニメ制作会社の社長さんは言葉少ななんだけど、誰も見てないところを見てる人。作品全体を俯瞰してる感じ。
 おれの実績も知らない方だったので、最終話まで読んでもらい、言うだけのことはある、と思ってくれたと信じたい。
 おれはずっと、この人に認めてもらえるよう頑張ってきたのだから。

 BGMは、是非この人たちに!!という方たちが見つかったので、その人たちが今までに作った曲を皆に聞かせてプレゼンした。
 概ね好評。
 では、この人たちにお願いしましょう、ということになった。よかった。
 アニメ制作会社社長は、「好きなんだけど、アニメが音楽に食われるのでは」と心配していた。
 監督は、バトルでこんな音楽流せたらいいですねーという感じで気に入っていた。
 音楽をお願いしたい方は、知り合いなのだけどゲームやアニメ畑の方達ではないので、うちと先方とでお互いが納得できる契約ができるかが心配。でも、是非受けてほしい!!
 蹴られたら、もう代案も浮かばない。

 脚本は結構大きいリテイクが入った。
 今日直し始めたけど、そこまで時間かからず直せそう。
 そして、今月末には合宿。
 そこでシリーズ構成的なことをみんなで決めたり、おれは、脚本の書き方を監督から教わったりするのだ。

 2008年11月12日
 で、本日は対談でしたよ。対談は二回目。
 対談中、脇道に逸れまくって、ワンダと巨像の話とかして、もう自分を救ってくれたゲームなんですよ、そりゃあ、作った人、上田文人さんは尊敬してますよ、是非会ってみたいですよ、みたいなことを言ったら、雑誌社の人が本気の眼差しで、「対談やりますか? 企画しちゃっていいですか?」と。
 ふわああぁぁああぁぁ…だめだめだめだめ!
 あんな高尚なすごいもん作る人とおれが話が合うわけがねーーー!
 こちとらギャルゲーライターでっせ!

 そして、ついに劇中バンド、三曲目のバラードが完成!!
 早い! そしていい曲! ばんざい!!

 2008年11月13日
 2月のイベント、物販で目玉商品がない、ということで、CD作り。
 コミケの商品もそうだが、ゲーム以外で曲を書くのはほとんど俺。
 今回も書き書き。
 書いたっつーか、ストック曲を完成させた、という感じで今日できた。
 この曲はおれにしては珍しくトランス曲。トランシーにアレンジしてもらう予定だ。
 そして、歌い手さん。キャラクターソングなので、中の人が歌うのだ!!
 ちなみにおれ、歌声知りません…資料もありません…。
 でも、オファーだして、OK出ました。
 なので、CD出ます。
 が、どんな出来になるか、さっぱりわかりません。
 でも、キャラソンなので、痛い出来でもいいのです。

 2008年11月14日
 時を刻む唄のCDが発売! 驚くほど好評!
 ちなみに本日、初回出荷枚数を聴いたところ、びびりました。「えー!」と叫びました。
 1万でればいいなーでも7000枚ぐらいかなー、なんて言ってましたが、それどころじゃありません。
 相当出てました。
 これ音楽流通ならCDTVで、10位以内ぐらいには入れてたと思う。
 こんなヒット、そうそうないのに残念。
 しかしこれでおれは、夏影、青空とか書いてまーす、というプロフィールに、時を刻む唄とか書いてまーす、と加えられそうだな。こういうのは有名な曲のタイトルでしか通用しないわけで。
 どーでもいいが、ここ最近のおれの曲のタイトルは、Saya's Song、鈴の密かな恋の唄、Song for Friends、時を刻む唄と、「~~のうた」ばかりじゃないか。

 2008年11月15日
 Amazonのレビューもぐんぐん増えていってる。すげー好評だ!
 しかし「最も参考になった」レビューの、
 > 歌詞はダーマエ臭が強く、
 の、ダーマエ臭ってなんだ!
 初心者がわかる言葉で書いてあげて!
 おれにもよくわからないよ!

 今日は予定通り、歌詞書いて、一曲できた。
 タイトルは「沙耶の眠れるレクイエム」です。
 ほら、また~~の歌だ!(レクイエム=鎮魂歌)

 2008年11月18日
 今日は、劇中バンドのボーカル曲をまた一曲書いた。
 精神的にテキストの仕事はできない。音楽の仕事ならできる気分だった。
 しかしガールズバンドの曲ってなんて書きやすいんだろう。一日一曲書けるじゃん!

 2008年11月20日
 カウントダウンTVは、18位です。数秒だけ流れるようです。
 なんとなーく悔しいので、次は自分のアニメの曲で、今度はちゃんと音楽流通でもっと上位を狙いたい!

 2008年11月23日
 アニメの音楽制作体制が、決まった。
 できるなら劇中ガールズバンドのフルアルバムを出してみたい。
 その前にシングルも何枚か出したい。
 今度は時を刻む唄と違い、音楽流通。
 おれも曲を書きまくるぜ。
 すでに4曲書いてあるんだけどね。あと、OPとEDと泣ける挿入歌の三曲は最低書かないといけん。
 こんなに作中にボーカル曲が出てくるアニメはないだろう。(マクロスFぐらい?)
 できればライブまで持っていきたい。

 2008年11月24日
 気に入らなかった3曲目のブリッジを直し、完成させてやる。
 そして、ついにOPを書きに入る。
 …が、なかなか手こずる。まーすんなり書けるわけないんだが。
 今期で、今期でなくても、いいですけど、参考になりそうないいアニメのOP曲ってないかなあと探す。
 自分の中では、エヴァやウテナやキングゲイナー辺りが好きです。
 おれの中ではウテナの「輪舞-revolution」が一番かなあ。
 もうOPだけで泣けます。
 最初はふたりで薔薇の上で回ってるのに、歌詞を聴きながら、最後は薔薇の上でひとりで回っている絵を見ると、もうね…泣ける。
 曲もいいし、絵もいい。戦う女の子好きなおれにはたまらんですね。
 エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」も、いいっすねー。
 どれだけの数のアニメファンが、高橋洋子のCDを買って、アニメとぜんぜん違う!!と騙された気分になったことでしょう。ふつーの歌謡曲の人です。
 キングゲイナーなんて、ダサイ部分の画像とのシンクロ度が凄まじい。これこそアニメのOPでしかできないこと。 特にモンキーダンスのところが素晴らしい。
 スレイヤーズ関連のOPも、ことごとく良かったなあ。前にも紹介した通り、エヴァの残酷の天使のテーゼの作曲者、佐藤英敏氏の曲です。
 ようはカッコイイ曲書けばいいんですかねぇ。
 グレンラガンのOPなんて、おれ、ぜんっぜん引っかからなかったんですよ。ふっつーの曲じゃん、て。でも繰り返し見ているうちに、好きになっていくという、タイアップ効果をまざまざと見せつけられた。
 あと、90秒ちょうどで書くって至難の業ですよ。やってみましたけど。これ結構枷です。
 研究に今期の見て回ってたら、亡念のザムドというアニメのOPがあって、 Boom Boom Satellitesみたいではないか!と思ってクレジット確認したら、Boom Boom Satellitesだった!!
 しらんまに、さらに二枚もアルバム出してら。。その前の二枚も買っても、ぜんぜん聴いてないから、ここは我慢だ…。

 続く。

今日は出社したんですよ。
また色々溜まってたんで。
相変わらずみんな働いていてる。うわー、こいつ今、すごいプレッシャーの中に居るんだろうなあ、という奴がひとりいて。そう、Key10周年イベントの弾き語りライブの初日で、こいつは10を言ったら常に7ぐらいしかできないと紹介した新人音楽マンのSくんです。
おれがあの時紹介しちゃったから、本人はもう本名で行きますよ!と言ってたけど、とりあえずSくんにしておきましょう。
勉強の毎日ですよ。いいメロを書くんだけど、アレンジとかミックスがまだまだ商業レベルじゃなくて…。そんなおれみたいなのが増えても意味ないじゃないですか。
そのへんを突破してくれたらね、ウチの次世代を担うコンポーザーになってくれるはずなんですよ。
で、10言ったら7しかできない、というのは、能力的にできないんじゃないんですよ。
残りの3は、天然で忘れてたり、勘違いをしたりするんです。
「あー、そうでしたかーっ! すみません! やり直してきます!」というセリフを何度聞いたことか。
一番凄かったのがね、あの、弾き語りライブ用に、彼に自分の曲のコードを採る手伝いをしてもらってたんです。
で、この曲とこの曲と、あと、歌えるかわからんけど、Karmaのコードも採ってきてくれん?と頼んだわけです。
次の日。ちゃんと採ってきたんだけど、どうもKarmaだけが、Aメロからしてぜんぜん違う…という事態に。おれは、なんだ? 今度はどんなミスをやらかしたんだ?と思っていたら…
「あーすみません! バンプのカルマを採ってきちゃいました!」
どがーーーーーーーーーーーーーん!!
そりゃ同じタイトルの曲だけども! 俺はセルフカバーをするわけじゃん!? なぜに? ホワーーイ!?
「すみません、採り直してきます!」と、いつもの流れになるわけですよ。
他の曲も、通して弾くと、ちょくちょく違う場所が見つかって、おれが直したりしてました。
で、弾き語りライブの当日も、ちょうどリップクリームが切れちゃって、おれはこれがないと唇が乾いて仕方のない人間なので、何かのついでにSくんに買いに行ってもらったのね。
銘柄はこれね! ナースの絵の入ったこれね! と頼んだおいたのだけど、やっぱり、違うのを買ってきてしまうんですよ。
「違うやん」と言ったら「効能は同じですから!」とバッチシOK!みたいな顔しやがるんですよ。実際効能は同じだったかもしれんが、出すために回すところの位置がお尻についてて、慣れるまですげー時間かかったよ…。
この人とね、一日行動すると、多分、楽しい日記が書けますよ。
しばらく話してないけど。
また今度、何かしでかして是非ネタになってください。

市民税の納税書が前の住所のままできたーーー!!
これまた面倒なことになってきたぞ…
いい加減市役所行かないとマズイぞ…
でも、もう少し寝かせて、もっとマズくしてみよう…。(嘘です)
うああぁあぁぁ、市役所行くなんて、ガソリンスタンドの比じゃないよ!!

さて、ダイエットコロシアムです。
麻生おろし、という文字をニュースで見ると、大根おろしのほうを先に思い浮かべてしまうのはおれだけじゃないはずだ。きっとあなたたちもだ!
では、いきます。
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ、味噌汁。
夜、サラダ、バナナ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング20分。
で、体重は……どん! 72.9キロ!
おおーー!! 昨日のアクシデンツの効果がまだあった!
でも明日は73に戻るんだろうなあ…。
あと、ここにおれが腹痛で苦しんだことを書くと、母親からだいじょうぶ?というメールが届く。サイバーな時代になったもんだ…。

2009年06月11日

開発日記其の参拾伍

さて、続きです。

 2008年10月26日
 仕事で久々に曲を書いた。四ヶ月ぶりぐらい?
 とりあえず明るめのパーティチューンを書こうとしたのだが…
 どーーしても、切なくしてやりたくなるのね。生理的に。
 サビのどあたまにメジャーのトニックを置けない。サブドミナントにしてしまう。
 いっつもそう。このふたつっておれの中では常に互換性があるのだけど、なんか同僚にそんな簡単に替わりにならない的なことを言われて、それ以来おれだけなのか、と思ってる。
 おれの中では常に、Cの替わりにFを置いてやると、曲が切なくなるのだ。
 まあ、結局パーティチューンにはならなかったけど、1コーラスできるにはできた。
 やった! 早い!
 でもまだ直すけど。
 しかし、久々にレコンポ立ち上げて触ったら、自分の体の一部のように扱えていたソフトなのに、ぎこちなかった。
 感覚がなかなか思い出せなかった。そんなにブランクが空いてたのかー、と実感。

 2008年10月30日
 先週に、アニメの脚本のラフを最終話まで送ってからなんの反応もないので、こっちも不安になってきたので、催促のメールを送る。
 前回も似たようなことがあってそんときは、「ああ、本人は満足してるのに、ここがどうしてもダメだ、どう言ったらいいんだ…」と向こうが悩んでいたから、それも危惧して。
 そしたら、すぐ返事がきて、いやー面白かったですよ! さすがですね! マジックですね! みたいな賛辞が 並んだ後、問題点が列挙されていた…。
 これはまたややこしいことになりそうだ…。
 向こうとしてはオーソドックスにまとめたい模様。
 おれとしては、革新的にやりたい。
 あと、タイトル。
 ダメもとで挙げているタイトルがいくかあるんだけど、どれもダメだろうなあ…。
 おれが今、これにしたい!と思っているタイトルが、

  Angel Beats Minimal Player

 長いからインパクトあっていいかなあって思って。
 そしてこのタイトルで、BGMはミニマルにするんですよ。だったら超クールで、カッコイイじゃないですか。
 さらに知る人ぞ知る大編成ポストロックバンド、Godspeed You! Black Emperorの語感にも近いわで、音楽好きとしてはこれ以上ない粋な取り合わせなわけです。
 いいですよ、意味もなくAngel Beats! Minimal Playerと!を入れても。
 普通に考えたら通るわけないタイトルなんだが通らないかなー。
 もしこれになったら、なんて略されるんだろ。エンビー? エンミニ? エンプレ?
 とりあえず、説得力を持たせるプレゼンができるよう、ミニマルの始祖、スティーヴ・ライヒのベスト盤をAmazonで注文しておく。
 果たしてアニメのサントラは、ミニマルだけで表現可能か。
 まあ、感動シーンはやっぱふつーのBGMじゃないと泣けないからミニマル一色はそもそも無理か。

 2008年11月01日
 躁サイクルで、元気に一週間仕事ができてしまった。
 ボーカル曲がまた一曲書けてしまった!
 今度こそパーティーチューンを、と臨んだが、意に反し、サビがなんとマイナー進行に!!
 やっぱ切ない方向へ行ってしまうのね…。
 だが、ロックチューンとしてはまことにかっこうのよろしい曲(向井氏風)になっているのではないか、と思う。
 あと、主題歌とかじゃなくて劇中歌なのでプレッシャーなく気軽に書けるのがいい。
 もうクライマックスで流れる挿入歌とか、そういうのは、すげー書くのがしんどい。
 こんなペースで曲書けるんなら、簡単にアルバムだって作れるわけで、いやはやプレッシャーは大敵だな。

 2008年11月02日
 スティーヴ・ライヒのベスト盤を聴いてます。
 ハードコアもそうだし、ブラックメタルもそうだし、テクノはもちろん、メロディがなくて、なぜここまで心地よい?という音楽。
 さすがに時代が時代なだけに、音は古めかしく地味。だが味わい深い。
 New York Counterpointがすんげー好き。
 クラシック編成で、この哀愁感とポップさ、ありえない。
 1985年、もう23年以上前の楽曲です。なのにテクノしてるでしょ? この気持ちよさはまさにテクノ。
 さて、こんな音楽をアニメのサントラとして使用して、果たして理解されるのか? 実験的やすぎないか?
 でもあの人たちなら、できるはず!とおれは踏んでいる。

 2008年11月05日
 泣いた。
 ミクシーニュースで先に知ってたけど、報道ステーションのトップで、しかも20分ぐらい延々と小室哲哉逮捕の報道を見て。
 週刊誌レベルで叩かれてるのは我慢できたけど、逮捕で容疑も認めてるのなるともう…。
 名前も小室容疑者になってるし…。
 おれにとって、シナリオの師と仰ぐ人は居ません。
 が、音楽においては、小室哲哉が間違いなく師で、氏なくしてはおれは音楽をやっていなかった。
 中学生だったおれが音楽をやりはじめたきっかけも彼が居たからだし、高校生だったおれが音楽で食っていきたいと思ったのも、彼が居たからだし、おれから生まれる音楽のほんとんどは彼の模倣と言ってもいい。
 売れていない曲でも、たとえばインスト曲でも、いい曲がたくさんある。そういう曲にものすごい影響を受けてきた。
 彼の存在のおかげで今おれは食っていけてると言っても過言ではない。
 そんな彼が、ついに落ちるところにまで落ちてしまった。
 闇雲に曲を書きまくりたい、そんな衝動に駆られたのは、彼の代わりになりたかったからだろうか。

 とりあえず今日、劇中バンドの三曲目を書く。
 三曲目はバラードだ。
 尾崎豊の「街路樹」をイメージして作る。
 「街路樹」は名曲だ。収録されているアルバムは、逮捕や、レコード会社移籍等、色々問題があり当時中古で叩き売りされてたが。(そうだ! 尾崎豊も槇原敬之も逮捕されてるではないか!)
 尾崎豊を好きじゃない(むしろ嫌いなぐらいな)友達(※中川)に、この曲だけ聴かせてやったら、案の定気に入りやがった。
 そう、この曲だけは、15の夜や卒業を歌ってた尾崎豊から出てくるのは不思議なぐらい特異なサビメロを持つ曲なのだ。
 このサビのコード進行はなんなんだ? トリッキーなのに、実に哀愁深い。ということで、研究したものだった。 (これもマイナーであるべきど頭のコードが7thになっている)
 個人的にビートルズの、イエスタデイやレットイットビー並みに不朽の名曲。 いや、それは言い過ぎか(汗

 2008年11月06日
 明日はついに全話の脚本ラフが揃っての初めての打ち合わせだ。
 さーて、どうなるんだー?
 まず、プロデューサー以外の方の、全話通しての感想を聞いていないので、それをまず聞きたい。
 タイトルも決定しますよ。
 プロデューサーは、Angel Beats!にしたい模様。
 がっつりAngel Beats Minimal Playerになるよう戦ってくるぜ。

 続く。

果たしてタイトルは「Angel Beats Minimal Player」になるかどうか、次回を刮目して待て!

日記を読み返して気づいたんですが、この時期に原付を買ったんですよ。古いのが動かなくなっちゃったから。
完全にシートカバーがはがれて、スポンジ部分丸出し。しかもそのスポンジすらすり切れて、下のプラスティックの部分まで露出してきていたという…。
停めてあっても、絶対ゴミだと思われるぐらいボロボロ。
おれが中古で買ってから7年は乗ってるので、もう10年以上は走ってんじゃないかな。
でも、ついに壊れたか…という山を何度も乗り越えてきた奇跡の原付なんですよ。
20分ぐらいエンジンをかけ続けて、あーもうだめだ壊れたー…タクシーで帰るかと思ったら、ぶるるるんっ!と「どうしたんですか? さ、行きましょう!!」みたいにいきなりかかる。
諦めよう…という瀬戸際でかかるんだよなあ、こいつ。
あと、ウィンカーも壊れてきて、かかるかどうかも運次第なのね。特に左折のほうが入りが悪く、10回スイッチを入れて1回かかるかどうかぐらいの確率。
なので、交差点が近づいてきたら、かなり手前からウィンカーのスイッチを入れ始める。何度も、オンオフを必死で繰り返して、うわ、親指イテー!とか思いながら、なんとか交差点ぎりぎり手前で「おおっと、かけるのならもっと早く言ってくださいよ! 危ないじゃないですか!」とまるで自分に否がないようにカッチコッチとかかる。
でももうね、人間でいったらおじいさんですよ。わかったわかった、と聞き流しておく。
ヘッドライトもね、おれ詳しくないんでよくわかんないんですけど、正面に向くハイビームと斜め下の地面に向くロービームの二種類あるじゃないですか。で、走るのは混雑する朝と夕暮れですから、大抵はロービームで走るじゃないですか。そのロービームのほうの電球が切れちゃって、仕方なくハイビームでずっと走ってたんですけど、これって前の車のバックミラーにライトが当たって、眩しすぎて何も見えなくなるという、前の車からすると喧嘩売られてる状態らしいんですよね。
おらおらー!!何も見えんだろー!どやどやーー!!うわはははは!!とずっとおれは走っていたわけです。実際乗ってるのは、ひいぃぃぃ…と車道を走るのに怯えているような小心者なのに…。何事もなくてよかった…。
で、ついにね、一時間ねばっても、エンジンがうんともすんともいわなくなって…ああ、本当に壊れたな、と。でもまあ、よく頑張ってくれた、と合掌。そして、新車を買うことにしたんです。
会社の近くでメンテに便利だからという理由でホンダの店で買ったのだけど、二種類しかなくて、片方は14万もしたので、選ぶ余地がなかった。色も黒がよかったんだけど、グレーになった。
驚いたのはメーター部分がすごく小さい!! 古いのは、ディスプレイみたいな感じで中に、スピードメーターと、ガソリンの残り量を示すメーターがついていたのだけど、新しいのは、このガソリンメーターがないのだ!!
ちっこいLEDひとつになってしまっていた…。これが赤く灯ると、「残り少ないですよ、給油してください」という意味。これは地味に嫌だ!
というのは、なぜかおれはガソリンスタンドでガソリンを入れてもらうのがすごく嫌いで、ガソリンメーターは、そのバロメーター、つまり鬱メーターになっていたのだ。FULLに近いと心が落ち着いていて、EMPTYに近づくほど鬱になるのだ。
それがいきなり光ひとつでぴこーん!と「はい、入れて!」なんて言われた日には心臓に悪いじゃないですか。
「うわあ、もうすぐだなあ…」という心の準備ができない。
しかも気の小さいおれは、「これっぽっちでくんなよ。ただでさえ原付で量入らないんだからよ」と店員に悪く思われないよう、ぎりぎりまでガソリンを減らしてからいくのだ。それが光ひとつではさじ加減がわからないではないか!
まだある程度残ってるけどそろそろ入れていいんちゃうん?という感じで光っているのか、もうそこそこないでぇ、という感じで光ってるのか、あるいは、あと100メートルで動かなくなります、という感じで光ってるのか。
だが、これだけのために4万高いほうを買う太っ腹さもなく、やむなくこのマイナーチェンジを受け入れることにしたのだ。
ただひとつ、いい点もあって、4サイクルになって、燃費がよくなった!
店の人の話では、今までの2サイクルの倍は燃費がよくなると言っていたが、体感では4~5倍違う。
今まで二週間も保たなかったのだけど、今の原付は一月は余裕で保ちます。
今までのガソリン代はなんだったんだ…。
それと鬱メーターはなくてよかったです。逆に余計なこと考えずに走れる(苦笑。

あのー過去の開発日記ですけど、ハードルを高くしてるつもりじゃないんですよ。
ただ、当時の日記をコピペしていってるだけなので、その時のテンションがそのまま載っちゃうで、やっぱ冷静なときと違うんですよね…(汗
話半分ぐらいで聞いておいてもらえればと(汗

で、ダイエットコロシアムですが…
なんだ、こななはみんなのファミマにもあるのか…。
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ、味噌汁。
夜、サラダ、バナナ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング20分。
で、体重は……どん! 73.3キロ!
と、ここでアクシデンツ!!
体重計ってからビール飲んでたら、強烈な差し込みが腹部にきて、トイレに駆け込む。
もうすげー腹が痛くて、トイレ出ても、ベッドに倒れて痛みに耐えていた…。
食中毒かと思うぐらい。でも吐き気はなかったから違うと思うけど…。
あまりに腹が痛いので救急車呼ぶか!?ぐらいまで来てたんだけど、一時間ぐらいして、ようやく落ち着いてきた…。
で、その間に腸にはもう何も残ってませんぜ、というぐらい下したんで、体重計ってみたら…
……どん! 72.6キロ。
体脂肪17.0%
体内年齢33歳。
苦しんだだけのことはある…凄まじい減り方だ…。

2009年06月10日

開発日記其の参拾四

はい、続きです。

 2008年10月07日
 会社で仕事頑張った。
 今は脚本第十話の執筆中。
 帰り際に、奇跡的なひらめきがあって、感動的になるかもしれない!
 順調にいけば明日完成する予定。
 そうしたら、今月で4話執筆は現実的なものとなる。

 2008年10月08日
 今朝も辛かったが、なんとか会社いけた!
 でも、午前中は死んでた…。寝てた。。
 でも午後からは頑張り、第十話の脚本ができた!!
 ここは、もし、ゲームでやってたら、すげー泣かせどころになるはず!
 ゲームはCGの枚数がシビアに決められてるからセピア調の回想ぐらいしか作れないんだけど、その点、アニメは、使い回しなんて回想以外ではないから、ありえない未来も描ける。
 だからそこは強みだと思う。それを駆使してくれれば感動できるはず!!
 そして、残るは三話!!
 毎日出社したら、今月内にいけるはず。
 ラストに向けてどかーん!とでかいカタルシスが欲しいと監督に言われてるので、それで悩む…。むむむ…。
 最後、最終決戦となったでかい建物が炎上したり崩壊したりする…のか?

 2008年10月17日
 仕事がやばい…。脚本の納期がやばい…。
 が、頑張って、第十一話を書き上げる!!
 しかーーっし!!
 この展開いいのか!?
 これは、また、「こんな作品だったんですか?」と問われる、やっちゃいけないパターンじゃないのか!?
 ただ、監督の最終話へ向けて「カタルシシスがあればね、欲しいですよね」という言葉がぐわんぐわん回ってて、おれもそうすべきだと思ってたので、思わぬ展開に…。
 学園コメディが学園SFみたいになってきた…。
 う~ん、どうすべきか悩む。
 とりあえず残り二話。残り二週間なので、一週間に一話。毎日会社行ければ達成可能だが、果たしておれの体調は…。

 2008年10月18日
 今日は元気だった。
 第十二話の脚本の執筆に取りかかる。
 メインキャラクターたちが、クライマックスで大活躍の展開に。
 パーツは揃った。
 後はどう組み合わせるかだ。
 んもう、おれとしては神懸かり的な一本に仕上げる材料は揃えるつもり。あとはどう料理してもらうかだ。。
 キャラデザもすごくいいのがあがってきてる。
 こんなキャラデザで脚本が書けるおれは幸せだ。
 ただしリテイク魔です。

 2008年10月19日
 そういや、長いこと曲を書いていないなあ…。
 夏コミ前に書いたのが最後だから、もう三ヶ月以上は書いてない。こんなに間空いたのは初めてかもしれない。
 いつもはシナリオ書きながら、平行して曲も書いてたから。
 今は曲を書くほど余裕がないので、ずーっとテキスト打ってるわけだけど。
 それが今月終わって、来月からどーなるかな。
 アニメの曲を書かなければならないんだろうな。
 納期はぜんぜん先なんだけど、決まっているだけにね、自分のやりたいことを優先できない質なので。
 流行りに合わせてつーか、ずっとやってみてーと思ってて、作品内にガールズバンドを出してやったのね。
 で、そいつらの演る曲も必要なのです。
 もう、それらは音楽屋さんにお任せでいいや、と思ってたんだけど、ここにきて、やっぱ歌を譲ったらあかんだろ…と思えてきて、書く気になってきて。
 なので、歌ものは、OP、EDの他にも最低三曲以上ボーカル曲が必要という。しかもバンドサウンド。
 バンドサウンド…書いたことねーや(汗

 2008年10月21日
 今日は絶好調だった。
 すごい集中力を見せた。
 10KB書いて、第十二話を完成させた!
 ついに残るは…そう、最終話だけ!!
 どーーーん!!
 ついにここまできたかーー!!
 今月は、すげぇ研ぎ澄まされた質のある仕事をした気がする。
 この一ヶ月で、この作品の価値が決まったと言っても過言ではない。
 後はこれで、最終話ですべてが収束して、感動の泣かせどころへ落としこめるのか?
 書いていない今はまだわからない…
 ちょっと緊張するぜ…
 なんだかんだで、次の打ち合わせまでだから、最終話に関しては時間が営業日換算で残り10日もある。
 時間は十分だ…。
 落ち着いていけ…。
 計算通りにいけば、ものすごい作品になるはずだ…。
 あほだから計算できないけど…。

 2008年10月22日
 元気だから、仕事の出来もいいのか、仕事の出来がいいから元気なのか。どっちかよくわからない。
 なんだか、すごく元気だ。
 最終話、第十三話の執筆にとりかかったが、一番懸念していた何も考えていなかったクライマックスがすぱっ!と書けてしまった。
 後はもう、最後の締めだけ。
 空気で言うと、リトバスの、最後の野球。
 待つのはラストの穏やかな喪失感だけ、というあの空虚な感じ。
 漂うものが同じだ。
 あの空気を再現できただけでも、すごい仕事をした、と思う。
 明日は、ラストです。
 リフレイン級の泣きどころを書きます。

 2008年10月23日
 ついに書き上がった!!
 最終話。
 今日一日で13KBぐらい書いた。ありえん集中力だ…。
 今年の7月中旬に第一話の執筆を開始だから、約三ヶ月ぐらい。
 この仕事のみをしてきた。
 ほんとにプロットなしで書いてきたから、目の前が見えず、常に考えなければいけなかった。
 本当に話がまとまるのか、きれいに終わるのか、不安も大きかった。
 だが、終わった!!
 みごとに終わった!!
 ストーリーだけで言ったら、これまでの作品に勝るとも劣らない出来だ。
 とにかくひとりきりの戦いは終わったー!!

と、とりあえず脚本のラフは揃って、ようやくここで、一息つけました。
後はブラッシュアップしていくだけです。
今、当時の興奮を思い出して、テンション高いです。わーーい!!
でも、ひとりだけの作業だったので、打ち上げする仲間も居ず。
「できたでぇ?」と自慢する相手も居ず。
確か鳥羽さんからは、おめでとうございます、とメールでもらった気がする。
意味もなく、わーい! 34歳になっても、わーい!

しかしもう34歳なんですねぇ…。どう考えても、オッサンですよね。
青年では決してない。中年だ。
ただ、若々しく見えるようで、この前もタクシーに乗ったとき、「専門学生?」と訊かれたぐらいだ。
実際大学に忍び込んで、講義聞いてても、違和感ないだろう。
そのままサークルに入っても、誰もまさかおれが34とは気づかないだろう。
で、女の子とも仲良くなって、サークルで旅行した夜なんかに呼び出されて告白なんてされたらどうしよう?
「実はおれ、34歳なんだ」
どんな反応されるんだろ。

多分ね、相当無理すればね、高校生でも行ける気がするんですよ。
で、野球部に入るわけですよ。
それなりに運動神経には自信があるので、1年でレギュラー。
おれはおれがレギュラーに選ばれたことにより、選ばれなかった奴に、ものすごく良心の呵責を覚えるわけです。その選ばれなかった奴は、ちょうど同じポジション争いをしていた、おれの親友なんですよ。
一緒に風呂に入ったり、花火を見たり、恋の相談にも乗ってもらったり。
おれは彼を、皆が帰って誰もいなくなった部室に呼び出すわけですよ。
「なんだよ、こんな時間に呼び出して。まさか、おまえ、気にしてるのか? おれがレギュラーから外れたこと。馬鹿かよ…そんなんで気落としてねぇで進めよ、おまえはさっ」
「実はおれ、34歳なんだ」
どんな反応されるんだろ。

おのねぇ…おれんちの前のファミマは最先端行ってるのかもしれん。
今日、お昼に行ったら「こなな」というブランドのパスタが新発売されていた!!
こいつがまた、美味そうなんだ…。
クリームソースのと、味噌の和パスタ。
味噌大好きだから、すげー食ってみたい!!
でも、もちろんおれはおろしチキンカツを食うんですけど。
今日のチキンカツも最高に美味かったぜ!!
ではダイエットコロシアムいきます。
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ、味噌汁。
夜、サラダ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング20分。
で、体重は……どん! 73.3キロ!
さすがに夕飯サラダだけにしてたら、減るわな~。
とりあえずこのメニューで72キロ台を目指そう…。

2009年06月09日

開発日記其の参拾参

続きです。

 2008年09月12日
 ついに脚本は八話が終わり、九話へ。まだ残り五話もあるんかよー!
 でも、ようやく、あー、こういう話になるんだな、この物語は、という全体像が見えた。
 ただ、今までのKeyらしいものを求められたから、焼き直しのようになっていないか? それだけ心配。
 感動できるかは、演出次第。

 2008年09月16日
 ペルソナ4を一日10時間ぐらいやってた三連休だった…。
 ほかのRPGは、30分もすれば疲れるのに、これだけは、何時間でもプレイし続けられる…。魔性のゲームだ…。
 すげーゲームを作ったものだなあ…。
 で、これ恋愛ゲームとしても優れている!!
 ソニーチェックぎりぎりのところをわざと狙いまくって作ってあんのね。
 選択肢で、酔った雪子が王様ゲームで主人公の膝の上に乗っかって抱きついてくるんだけど、ポリゴンだけどやべぇよ…なにこのシチュエーション…超興奮状態…!! こんな萌えヒロインに色っぽく乗っかられて抱きつかれるなんて夢みたいなゲームかつてなかったよ!!
 りせちーも可愛いなあ…。嫉妬心がおれに似てる…。攻略本に複数の恋人を持ってもペナルティはないと書いてあったから、雪子と二股かけてしまった!!
 ただ普段、恋人関係であるがゆえの会話の変化がほとんどないのがちょい残念。そのへんをもっと作り込んであったらよかったのに。
 しかしこれはRPGというより、ガンパレに近く、学生生活のシミュレーションゲームだ。
 だけどガンパレほど複雑でないので、とっつきやすくていい。
 明日から会社だ~~明日も10時間ぐらいプレイしていたい…。
 しかし幸せな三日間だったなあ…。
 ほんとクリアしてしまう日が恐い。

 2008年09月17日
 今朝もすげぇしんどかったけど、なんとか出社…。
 第九話で先週書いた部分がどうにも気に入らなくて、書き直すのもしんどくてこれでもいいか…と思ってたけど、結局書き直しを試みる。
 まだ途中。
 一週間に一話ぶんの執筆ペースだと、実は今日が第九話の〆だったんだよね。貯金はあるんだけども、ようは今日上がらなかったということは、九話に一週間以上かけてしまった、ということ。
 とっかかりは今日書けたと思う。5キロぐらい書いて、3キロぐらい消した。
 明日には上がるんかなあ。
 なんかもう、直したら、なおさらこれまでの作品の焼き直しに見えてきて嫌になるが、これはもう様式美の域に入ってると開き直るべきなのか…。
 うーーむ…。妹じゃなく、弟にしたらいいのか?

 2008年09月18日
 実質休止していた漫画原作の仕事がここにきて復活! 急かされる!
 おれは同時にふたつのことを平行して考えられないので、アニメの第九話の目処がつくまでとりかかれない!
 月曜まで待ってくれ!と懇願する。
 焦る…。頑張らねば…。
 その第九話だが、病んできた…。おれはプロットなしで思いつきで書き進めてるから、手の施しようがなくなることがある。それをシナリオが病んでいる、と表現する。まさにその状態。
 これはちょっと一度解体しないと、いけんぞ…。そんな時間あるのか? 九話に時間かけすぎだぞ…。
 明日で終わらせて、金曜には漫画原作のプロットを完成させなければいけない…。
 「もうぜんぶなんもかんも嫌だ~!」と投げ出して引きこもりたい気持ちを抑えつつ、頑張れるか…?

 2008年09月20日
 病んできた脚本にずばっとメスを入れる。
 せっかく書いたテキストが!とか言ってらんない。惜しみなく捨てられるのがプロ。がっつり削って書き直すことに。
 しかしすでに第九話にとりかかって11日が経っているのか…。焦る。
 土日祭日は休んでビール飲みながらペルソナ4をしたいので、最低でも後五日かかるな。
 まあ、次の打ち合わせ10月2日までに三本増えてたらいいですねぇ、みたいなことをプロデューサーが言ってたから、それまでに九話を完成させればいいのだ。落ち着いていこう。
 エンディングの絵は見えてるのだ。

 2008年09月22日
 俺は大いなる悩みを抱えてる気がするのだが、このまま抱え続けていて大丈夫なのだろーか。
 もしアニメの仕事がなかったら、おれは何もせず休職していたな…。
 でも山羊座は、人の評価がないと生きていけないらしい。
 おれとまったく同じ日に(生まれ年まで同じ)生まれた人が言っていた。
 評価をもらうには、活動を続けるしかないのだ。創作を続けるしかないのだ。
 世間の評価との戦いの人生なのだ。
 なんて苦しい人生だ…。
 確かに、ひっそり家庭をもって、家族を生き甲斐に暮らすなんて、まったく想像がつかない。
 ふつーはそれを生き甲斐に、好きでもない仕事したり残業したり漁に出たり、頑張ってられるんだと思うけど。
 松本人志のような生き方になってしまう気がする。。 (※まさか結婚してしまうとは!!)

 2008年09月25日
 まだ第九話の脚本ラフができない。もう二週間ぐらいかけてる…。
 プロデューサーからメールで、読み込むために打ち合わせの三日ぐらい前にください、と言われる。
 逆算すると…
 明日、明後日には出来ていないといけないのだ!
 残り二日…。

 2008年09月26日
 なんとか第九話ができた…。
 できたはいいが、後でてこ入れしないと、厳しいかもしれない…。
 7話ぐらいまでは完璧だ、ぐいぐい惹きつけるぜ!ぐらいに思ってただけに、九話の出来は不満足だ。
 ひとりで抱え込んでいても限界があるので、9話は、皆で検討してブラッシュアップしていく算段。
 そして残るは、もう4話。
 やる内容は決まってる。
 なんとか当初のブレスト通りの企画に収束させられそう。
 後は○○を××させていくだけ。
 この××が大事。一番のキーワードだったから。
 そして最後に残った○○を××させ、そしてラスト。
 まさにウチがこれまで繰り返しやってきた感動のクライマックスシーンと相成る予定。

 2008年09月27日
 なんと四連休なのですよ!
 社員旅行、バス乗れないんで、不参加にしたら、月曜、火曜と公休扱いなんだそうな…。
 でも、脚本10話書かなければ…。もう書くことは見えてるのに…。
 午後からは、ちょっと書いたけど、ぜんぜん気持ちが乗らずに、筆が進まない。
 ソフトの上野投手も言ってたけど、心と体のバランス、これが大事。どっちかから崩れたら駄目だね。
 今月初めは、両方好調だったから、10月いっぱいで13話まで一気に書き進められると思ってた。
 でもその後、体の調子がどうもよくなく、整体に通う毎日。
 書きたいのに、体がついてこない、という状態。
 その後、訪れたのは、心の不調。今度は体は元気。だけど、どうにもやる気がでない。
 心と体、両方が健康で居られたら、おれはものすごく多作であるだろう。

 2008年10月03日
 行ってきました。東京出張。定例の月一のアニメの打ち合わせ。
 今回は7~9話の脚本を提出して臨むことに。
 これが例の苦戦したところです。
 思った以上に、駄目だしはなかった。
 が…
 ほとんどの意見が、13話揃ってからですね、ということに。
 13話揃ってから、細かく、綿密に、ここはどうなんだ? ここはこうしたほうがいいんじゃないか? などと議題にかけられ、もう洗濯機にかけられる並みに掻き回されることになりそう。
 そのため、13話揃ってから2、3日かけて、合宿までするんだそうな。
 ぞっとした。
 現状の脚本はあくまでもラフの叩き台なので、そこから皆で検討して更に手を加えていかないといけない。
 その作業が膨大に待っているようなのだ。  
 ひょえええぇぇ~!
 しかも、台本の納品の仕方まで教えられる。
 これからはペラ換算で話が通じるようにならなくてはならないらしい。
 エディタソフトもワードで制作しなければいけないのだ。
 いつか役に立つのか、このスキル?
 フリーの脚本家にでもなるか?

 キャラデザのほうは、好評。
 雑誌社の編集の人は感心してた。この絵が並んだら売れるよねーと部下に話してたのが聞こえてきた。
 みんな、一様に、これがいい、というのだが…
 しかーーーし!
 おれは配色がどうも気にくわない。 
 ゲームだったら、絶対おれは使わない色遣い。
 でも、反対してるのはおれひとり。
 みんなそれがいいという。
 今回はアニメなので、監督とかの意見をくみ取るべきなのか。。

 あと、音楽だ。
 うがーー!!
 悩みに悩む…。
 願いが叶う場所とか、そういうおれの曲があってこそ泣けるんであって、それをディレクションのほとんど利かない他の誰かに任せてしまっていいのか!?
 頼もうと思えば○○さんにだってオファーが出せる、と言う。(忙しいらしいので受けてもらえるかは別にして。△△さんはさすがに無理らしい)
 そこまで大御所を連れてこられたら、すべて吹っ飛ぶ気もした。なら、いーや、って。ネームバリューだけでも話題性出てばっちしじゃん、と。
 でも…いいのか?
 しかも□□さんにだって、何曲か頼むことも可能と言っていた。
 目指そうとしていた音楽を作っていた本人を連れてこられたら、そりゃ、お願いします、と言ってしまいたくなる。
 が…いいのか?
 ラストシーンは感動的になる、絵は見えてる。後は演出だ。そこの鍵、音楽…。
 どの選択肢が最良なのか!?
 さっぱりわからなくなってしまった…。
 一ヶ月悩みます…。

 しかし後一ヶ月で残り4話の脚本ですよ!!!!
 先月は3話しか上がられなかったんですよ!!
 書けるのだろーーーーーーーーーーーか…
 やる気はまんまんなんだが…体調が…
 今月は戦いだ…

 続く。

音楽に関しては、今は安心してるんですよ。ネームバリューのある方たちではないのですが、この企画にどんぴしゃな曲を書いてくれると信じて、お願いしました。
今、プロモーションで流れてる曲、あるじゃないですか。あれはですねぇ、これ言っていいのかなあ?(汗
キーワードをふたつ渡しただけなんですよ。
ライヒとMusic for a Large Ensemble。音楽に造詣の深い方はすぐわかると思いますが、これが答えです。
リテイクもなしに一発OKの曲を書いてくれました。
とにかく、今までのアニメにないBGMをつけたかったんです。
ディレクションは自分が行います。そして、やっぱ泣かせどころの曲は自分が書こうかなーと考えてます。美味しいところ独り占めで非常に恐縮なんですが(汗

社員旅行なんてものがありましたねぇ…。
行かなかったのはバスに乗れないというのが理由だけじゃないんですよ。
おれはほんと集団行動が大嫌いで、たとえば、学生の頃だと、移動教室。仲のいい奴らが連れ立って美術室や実験室に移動するじゃないですか。
おれは、そういうとき、大抵ひとりで移動。周りからは友達だれもいねぇのかよ状態。
それがすごくコンプレックスだった。
体育の時間でもそう。グラウンドに向かう時とかも、みんな複数で移動してるのに、おれだけひとり。特に高校の時のグラウンドは遠かったから、余計目立って見えた。
学生時代の頃は、ほんと孤独でしたね…。
で、大学生になって、唯一の親友とも言える中川くんと出会うわけです。
前にも書いたかもしれないですけど、「あいつ、おまえと気が合うんじゃね?」とその頃ボーカルを担当してくれていた奴に紹介されたんです。
今でもあの時の出会いを思い出せるなあ。
隣の席に座って、おれは就職活動もあって、エロゲ雑誌をめくって、ふたりで見ていたんですよ。
で、ふたりが同時に、「これはイケてる!」と発したのが、「機械じかけのマリアン」というゲームでした。
知ってる人は知ってると思うんですけど、クロノクルセイドの森山大輔氏が原画していたゲームです。
心理学の教室で、エロゲ雑誌を見て「機械じかけのマリアン」というエロゲーに反応するふたり。
なんて運命的。このシチュエーションでエロゲ雑誌をめくってるおれもおれだけど、そっちの知識がないはずの中川が、めざとく森山大輔氏の力量を広告一枚だけで見抜くのもすげぇ。
その後、ことあるごとに「なぁ、機械じかけのマリアン、買ったか?」と訊いてくる始末。
友情が芽生えないはずがない。

昨日、こいつらでならSS書いてもいいと言ったじゃないですか。あれを言ったのは2008年08月29日なんですけども、今、まさにAngel Beats!のSSを書くお仕事が舞い込んできました!
まだ正式にはお受けしていないのですけど…。
でも、こういうのってすごく難しいんですよ。
その評価がそのまま作品への期待感に繋がるからです。
なので、面白くなければいけない。
放映後ならともかく、放映前だからなあ…。
するとこれが、みなさんが初めて触れるAngel Beats!の物語になるわけです。
ハードルたけーー!!
これだけ宣伝してくれてるんだから、頑張らないとなあ!

もうね、おろしチキンカツを中心に生活することにした。
お昼におろしチキンカツを食べること、これはもう譲らない。
食べ続ける。
その上で、夕飯を減らしたり運動したりして、ダイエットを計っていく。
なので、今日も食べました!
今日のは美味かったなあ。昨日はちょっとね、肉に臭みがあったのね。内緒にしてたけど。
やっぱしわ寄せは肉の質に来るんだろうなあ、と勝手に予測。
680円ぐらいになってもいいから、いい肉を使ってほしいね。
ファミマのお弁当開発チームのみなさん、ご検討ください!!
納豆もやめました。サラダも減らしました。
ではいきます。
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ、味噌汁。
夜、サラダ、味噌汁。
運動はシェイプボクシング20分。
で、体重は……どん! 73.9キロ!
お、二日連続でカツ食ったのに減ったぞ?
ちなみにカラダスキャンなので、体脂肪率もでます。
18.3だそうです。
体内年齢は35歳。実年齢と1しか違わないんだけど、この腹はなんだ…。

2009年06月08日

開発日記其の参拾弐

食いましたよ…。
食っちゃいましたよ…。
そう、おろしソースのチキンカツ!!
お昼になるなり、飛び起き、瞬間移動でファミマへ!(瞬間移動は嘘です。ごめんなさい)
ありましたよ!! ふたつ積んであった!!
どっちにするか悩む。
綺麗な形をしているよりも、ぼこぼこしているほうが衣の部分が多くて、好きだったりするのね。
でも、肉自体がへんな形をしているので、そのへんは迷う。
美しい肉を取るか、ぼこぼこの衣を取るか…。
何遍も手に持って考える。
うーーーむ…。
………。
……。
…。
こっちだ!!
と、肉の形が美しいほうを選んだ。
で、レジも通過せず瞬間移動で、部屋に戻ってくる。(大嘘です)
さーーーて、10日ぶりのおろしチキンカツだ、わーーーい!!
キッズに戻ったかのようなこの興奮!
まず、口に入れる。
あのね…驚くべきことにこの時点で美味い!!
噛んでもないんですよ!? ふわっと歯が衣に触れるか触れないかぐらい。
もうこの時点でおろしソースの風味がね、鼻腔を満たし、味覚にまで「これ間違いなく美味しいぜ?」と伝えてくるんですよ!
しばらく噛まずに、その風味を味わう。
そして、噛む。
ふっわ~と一層風味が深まると同時に、舌にべっちゃ~と広がるジューシーなおろしソース!!
ウマーーーーーーーーーー!!
あのね、おれ考えたんだけど、これ、カツがなくてもいいのでは?
美味い部分はジューシーなソースの絡んだ衣の部分だから。
もう、衣さえあれば、弁当として成立する気がする。
商品名は「おろしソースの衣」。
どうですか、ファミマのお弁当開発チームのみなさん!!

今日はいつもと逆ですが、アニメ制作日記の続きです。べつにこれといったことは起きていないので、適当に読み流してもらえばと。

 2008年08月16日
 仕事、脚本のほう、第四話ラフがなんとか完成。
 一週間に一話のノルマをなんとか死守してる。
 しかしプロットなしで進めてるから、第五話からどーなんだろ、これ。
 つか、まだ四話かよ! あと9話!(※11は間違いでした/汗) 先なげぇーよっ!! いくらあんだよっっ!!

 2008年08月20日
 週に一話脚本のラフを書き上げていく、というノルマを課したため、毎日が大変だし、進むのが早い。
 一瞬にして夕方になってたりする。
 プロットなしで、その場その場で考えながら書いてるから、思いつかないと延々と詰まるし…。
 それでも金曜には一本仕上げてなくてはならないのだ。
 今、第五話。
 何も考えてないから、もう、ほんと、この後どうなんの? というわけわからん展開に。
 残り八話!? なげー戦いだなあ。。
 未だに喫茶店で考えてるっぽさをかもし出すために、アイスコーヒーをがばがばと飲む。
 そのせいか、毎日ひどい下痢だ。。

 2008年08月23日
 脚本書き書きの毎日。辛い…。
 今週もよっとこさ終わったか…。
 つか、体調が悪い。あまりのしんどさに、今日は仕事中、一時間ぐらい床で横になってた。
 スタッフがいないいないと、探してた。
 それでもノルマ以上のスピードで書いていく。
 現在第六話執筆中。もうちょいで半分越す!

 2008年08月27日
 本日、脚本、第六話が終わった~!!
 六話めで、こんなに盛り上がっていいのか!? つーぐらい盛り上がってしまった…。まだ半分も来てません(汗
 一話ずつ見せて、感想を言われるのが嫌だったので、四、五、六話と書き溜めて、一気に送る。
 さて、各チームのトップさんはどう感じられたやら。
 それを踏まえて、明後日は東京で打ち合わせです。
 今回の打ち合わせは主にキャラデザなのだけど。

 2008年08月29日
 第二回東京打ち合わせ行ってきました。
 同行したキャラデザ担当の相方は、相当プレッシャーを感じてたようで胃が痛いぐらいだったそうな。
 まあ、自分の絵をアニメのプロたちに初お披露目して、鑑定願うのだからね。
 ダブルヒロインのひとりは、おれの思惑通り満場一致で決定。良かった。おれはこのキャラデザをどうあっても死守しようと思ってたぐらいだから。まあ、それだけイケてるということだ。
 しかしダブルヒロインのもう片方が、方向性すら定まらない。難航…。
 片方であれだけのイケてんのデザインしちゃったから、それに見合うのは、すげぇ苦労するだろうな…。俺も心配だ。何か彼に舞い降りてくるのを待つしかない。
 脚本は一気に三本ぶん進んだわけだけど、異様なほど好印象に受け取ってもらえた…。
 アニメ制作会社の社長さんも笑顔すら浮かべるほどに。
 何度も「やりたい話が見えてきた」と言っていた。よっし!!
 あと、やっぱ学園コメディをやってほしかったみたいで、四話が思いっきりそんなノリなんだよね。それが気に入ってくれた模様。俺的には、四話は話自体は進まない、どーでもいい回なんだけど。
 プロデューサーも、2クールだったら、こんな回をもっと入れられるんですけどね、と言っていた。
 七話以降も打ち合わせ。もう、大体全体像も、落としどころも見えてきた。
 10月で予定通り終わりそうだ。
 13話ぶん揃ってから、皆が細かい部分へツッコミを入れていき、修正していくことに。

 今までゲームを作ってきて、おれはもう枯渇した、何も出てこない、と思ってたけど、いいキャラも出揃ってきて、いい舞台もできてきて、おれまだやれんだな、と自分に感心してしまった。
 もうテキストなんて書くものかと思っていたおれだけど、こいつらでならSS書いてもいいかなぐらい、なんか今は、この世界のキャラたちを愛してしまっている。

 続く。

最後にダイエット奮闘記。
朝、バナナ。
昼、おろしソースのチキンカツ、サラダ二種類、納豆、味噌汁。
夜、サラダ二種類、納豆、味噌汁。
運動は20分以上シェイプボクシングでシェイプッ!
で、体重は……どん! 74.2キロ!
どがーーーーーーーーーん!!
理不尽だあぁぁーーーー!! ホワーーーーーーイ!?
ビールも減らしたのに…。
もう毎日お昼は好きなもの食べたろかい!と思えてきた。
あとサラダとか納豆とかみそ汁とか食い過ぎな気がしてきた。
納豆要らないんじゃね? 美味しいから食べ続けたいんだけど、ダイエットには関係ないように思えてきた…。
バナナダイエットの効果もないなあ! ぜんっぜんない。
トマトダイエットとかキウイダイエットとかまであるのか…。
野茂が今エアコンのCM出てて、すげー太ってるのね。
あれ見ると、やっぱり太りたくない!と思う。
おれが好き放題食べたら、二、三ヶ月であんななっちゃうよ。

2009年06月07日

開発日記其の参拾壱

さて、続きです。

 2008年08月03日
 日曜だけど、プロデューサーさんとアニメの打ち合わせ。
 これがバトルになってしまう。
 なかなか折り合いがつかない。おれがやりすぎたせいもあるのだけど、バトル要素をなくしてしまうと「まったく話が書けません」と伝えた。
 企画当初の方向性ではあったのだけども、普通の毒にも薬にもならないコメディドラマにして、おれが書く理由がどこにある?
 木曜には、監督さんとの顔合わせとともに、そういう話のディティールについても詰めることになるらしいけど、これもバトル必至。
 「ならこの話はゲームで作らせて頂きますので、アニメのほうは辞退させて頂きます」と大阪に帰ってくる可能性もある。
 まあ、この日は2話以降のストーリーが上がってから再度検討しましょうという話で落ち着く。
 俺も「頑張ります」と伝えたけど、どうなるやら…。

 2008年08月06日
 明後日の東京決戦(打ち合わせ)までに意地でも三話を書き上げてやると頑張る。
 流行りのバトルものでなく、ちゃんと人生の素晴らしさを問う作品になっていくことをわかってもらうためだ。
 今日5KB書いた。明日も同じだけ書けば、なんとか明後日の決戦に間に合う。
 明日が勝負だ…。

 2008年08月07日
 やったぜ…7KB書いた。
 やれば出来るんだな…。
 マジで三日で一話のペースだ…。
 燃え尽きた…。
 ゲームのシナリオのペースより早いぜ。
 すでに40KB以上ある。

 正直、この脚本の良さがわからない人とは一緒に仕事したくない。
 それぐらい自信はある。
 まず開口一番訊いてみたい。
 こんな、原作・脚本で、みんないいのか。
 この良さがみんなにわかってもらえないなら、おれは潔く辞退するつもり。
 たくさんの制作スタッフをおれひとりのエゴで巻き込めない。
 そうなりゃ大人しく大阪に帰ってくるつもりだ。

と息巻いて、東京へ殴り込む勢いで行ってきました。
いざ決戦!!

 2008年08月09日
 プロデューサー、初顔合わせの監督さん、アニメ制作会社の社長さんといった、あらゆるトップの面々が揃う会議室…
 ぴりぴりとしたムード…
 机には、今日までしたためてきた三話ぶんの脚本ラフ。
 「これでどうや、おらぁ!? あかんなら帰るでぇ!? ウワン! ウワワワン!!」と心の中で吠えまくるおれ。
 バトル開始…
 …と思いきや、
 「別にバトル要素アリでも、ぜんぜんオッケーです」と。
 きゃうん!?と心の中でひるむおれ。
 最初は学園コメディと聞いていたのに、バトルロワイヤル的になってることに戸惑っただけで、やりたいこともOKだし、基本ストーリーもこのままでOK。
 もうちょい学園生活を見せればいいらしい。あと、女の子キャラを増やせれば、とそれぐらい。
 なんて肩すかし!!
 もうこの時点で、おれの中のどう猛さは掻き消えていた…。
 監督さんもいい人そうで、衝突するのが恐かったんだけど、ぜんぜんそんなことにはならなさそう。よかった!
 もう障害はない。後は10月までがんがん突き進むだけだぜ!

この日、監督さんに初めてお会いするわけだけど、とにかく和やか!という印象しかないのね(苦笑
で、ラジオでも言ってるんだけど、さて、ついに始まりまっせ、という合宿の会議ですげぇ印象が変わった。
ものすごい牽引力で皆を引っ張って、まとめていく。それがぜんぜん強引じゃないんですよ。相手が納得するまで丁寧に説明をしてくれる。で、どんな馬鹿げた提案でも、ひとまず検討してくれる。誰も嫌な感じがしない。リーダーとはかくあるべきだ。
その後の打ち合わせでもそうなんだけど、とにかく円滑に物事を進める達人。
例えばウチの藤井くんが突然、ここに居るおまえ以外の全員がすでに理解しているよ!的な空気を読んでいない疑問を口にしても、監督は、ああ、それはですね、こういうことでこういうことなんですよ、とものすごく丁寧に説明してくれる。毎回のように見られる光景だが、これはもう尊敬する。そんな質問繰り返させたら、おれだったら、「何聞いとったんじゃ!」とか「今の問題はそこじゃねぇだろ!」とか「メロンパン買ってこいや!」とか「キャストパズルのレベル5でも解いてろ!」とか、一蹴しているとこですよ。
食事をご一緒したときも、監督と藤井くんはよく話をしてるのね。
で、会話を横で聞いてると藤井くんがまたつまんないギャグのようなものを言うのね。もしおれに向かって同じことを言ったなら、「くっちゃべってる暇あるんなら、料理作る側に回ってこい!」とか、「さて、一本のマッチ棒を動かして三角形を5つにしてください」とか、とにかく一蹴もんですよ。
だが、驚くべきことに監督が手を叩いて大笑いをしている!! 
笑いの沸点が低いというか、どんなくだらないギャグでも気を遣って(?)大笑いしてくれる器のでかさの持ち主。作り笑いさえできないおれとは正反対。とにかく陽気な人だ。(現場ではそれなりに厳しいらしいが、それはまだ見ぬ姿だ)
で、この監督さんに決まった経緯はおれは知らなくて、なぜか鳥羽さんは、この監督さんの関わられたサンプルは見せてくれない。
なので、自力でなんたらtubeで見たり、TSUTAYAオンラインでレンタルして見た。
すごく、コメディに強いという印象。
でも、打ち合わせでは、脚本のコメディパートと、ドラマパートは完全に分けて考えていて、特に最近の会議では脚本を削ったりまとめたりすることが多いんだけど、ドラマパートだけは、絶対に削ったりまとめたりしないんだよね。それも驚いた。コメディより、ドラマ(ストーリー)のほうを大事にしてくれている。それってまさにKeyじゃん!

続く。

ちなみに日記中にあるおれの執筆ペースを参考にしてはだめですよ!? ものすごい遅さですよ?
一日5キロだなんて、外注だったら食ってけません。
でも、すごく内容の濃い面白さの詰まった5キロだと、自負したいわけですよ。これは普通に書いた20キロ相当の仕事だと思うんですが、いかがでしょう。

ちょいちょいご質問頂いてる件ですが、ヒビキのマホウは続いてますよ。
連載再開準備中です。

で、今日はまた髪切りにいったんですよ。そう、あの、「すごいですやん~」の美容師の人との会話です。
「麻枝さん、ホラーはどうなんですか」
「好きですよ、零シリーズとか」
「あたしもむっちゃ好きなんですよ~、ホラ~。サイコホラーって言うんですか? 最後に、あれがこうなってああなってたのか~って、わかるようになってるのが好きなんです。あれ知ってます? SAW」
「1、2、4は観ました。3飛ばしたおかげで話わけわらなくなりましたけど。好きですよ」
「じゃ、麻枝さん、ホラーゲーム作ってくださいよ~そしたら、絶対買いますから~」
「はは、それはアリですねぇ」
帰り際。
「今日はこれからどうされるんですか?」
「家帰ってブログ書くだけですよ」
「ホラーゲームの話、考え始めたほうがいいんとちゃいます?」
「………」

で、ですね、もう昨日の理不尽な体重の増え方に腹立ってきて、封印を破ってやろうと思ったわけですよ!!
そう、おろしチキンカツの封印ですよ!!
お昼の時間になるまで、布団で丸まって待機。
お昼になるなり、飛び起き、家を出て、車の上を飛び渡り、ファミマへ!(車の上を飛び渡りは嘘です。ごめんなさい)
そうしたら、なんと!!
ねええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!!
毎日、ああ今日もチキンカツが高く積まれてるなあ…いいなあ…と斜に見ていたんですよ。
それが今日に限ってない!!
おろしチキンタツタにするか!? いや、そんな本命じゃないもので中途半端に禁忌を犯したくない!!
おろしソースのチキンカツでなければならないんだ!
髪切った帰りに別のファミマでも探してみる。
ねえぇぇぇぇぇーーー!!
チキンカツは日曜お休みなのか。お休み頂いてるのか。家で寝てるのか。家族サービスでもしてるのか。美味そうな面さげて、動物園にでも行っているのか。食われそうになって危険すぎるんじゃないのか。そして、夕飯は焼き肉なのか。今日は食われる側でなく、食う側なのか。
探すの疲れた…。
結局、昼はパスタに…。
夜も中途半端にチーズ焼きカレー(500キロカロリー)食ったし、もう、なんだ、この何もかも中途半端な感じは!!

最後にダイエット奮闘記。
朝、バナナ。
昼、ツナと大根おろしの和風パスタ、サラダ二種類、納豆、味噌汁。
夜、チーズ焼きカレーとサラダ二種類、納豆、味噌汁。
運動は20分以上シェイプボクシングでシェイプッ! 汗だらだら。
で、体重は……どん! 73.9キロ!
体重まで中途半端だ~!!

2009年06月06日

開発日記其の参拾

つ・か・れ・た~
行ってきました東京出張。
まず朝起きたら、ものすんごい鬱で、ダメ…出張なんてムリ!
同行する藤井くんに、「体調最悪。出張なんてムリ!」とメール。
とりあえず新幹線乗って、調子を伺いましょう、ってことに。
新幹線乗るなり、眠る。昨日の夜だって12時寝てるわけで、9時間以上寝てるのだけど、それでも寝続ける…。
寝てたから楽に東京についた。
殺伐とした気持ちは変わらないが。
東京は雨。
寒い。ホットコーヒーをスタバで買う。一番でかいのって言ったら、こんなでかさですよ?大丈夫ですか?的に言われるが、おれはたくさんホットコーヒーを飲みたい気分だったので、臨むところです、と答えた。
そのホットコーヒーを手に傘を差しながら歩くと、力の入れ具合がわからず、歩いてるうちにホットコーヒーがこぽこぽこと零れていく。だだ漏れ。「大丈夫ですか?」藤井くん。このままアニプレックスに入っていったら、コーヒーを床にぼとぼと落として顰蹙ものだろう…
傘をコースター代わりにして、乗り切る。
アニプレックスは会議室だらけで迷う。色に分けられてるのだけど、今日は初めてのオレンジだった。
監督以外そろっていた。
ようやく腰を落ち着け、コーヒーを飲む。ふぅ…生き返るぜ。
その後、女性のスタッフが、缶コーヒー(ブラック無糖)を山ほど置いていく。
おれはいつも本読みの間、コーヒーをばかばか飲むので、たぶん鳥羽さんに言われて買ってきたのだろうけど、どう見ても多すぎ! 誰がこんなに飲むねん!と。ありがたいことだが。
殺伐ラジオに寄せられた感想が並べられていたので読む。ふむふむ…殺伐としてもらえたようで何よりだ。
監督が来て、ようやく本読み開始。
とりあえず体調は、回復していた。
コーヒーをばかばか飲みながら進める。この本読みの時だけはタバコを吸う。家でも会社でも吸わないが、「おれが脚本家だー!!」というシンボル的に吸う。嘘。ふつーに吸う。みんなの意見を求める側なので手持ちぶさたになるのだ。
ギャグシーンでいつも盛り上がる。こうだったら、さらに面白くね?みたいな案が上がると、皆が大笑い。「ほんとにそうしますからね」と冷静におれ。ギャグまでブラッシュアップされていく。
第6話の脚本がほぼ完成原稿に。第7話に入る。
四時ぐらいになると、いつも鳥羽さんがデリバリーで何か注文してくれる。
何が来るのかわからないのだけど、これがいつも楽しみ!
今日はなんとタコスだった!! タコス食べるなんて生まれて初めて!
なんか、外国人が露天で買って立ったまま食いそうなシロモノだった。
だが美味しい!!
チキンも入ってて、久々に肉を食った! 食らった! むさぼり食った!!(ふたつだけだけど)
幸せになる。
第七話のシナリオラフも一通り問題点が挙がって、次は第七話の脚本第一稿となる。
6時過ぎ。早めだけど、きりがいいので、本日はこれにてお開き!
鳥羽さんにブログのネタください、と言ったら「空の境界の打ち合わせで、武内さん来てますよ。挨拶しますか」と言われて、ブログのネタになるかはともかく是非挨拶はしたい、とりあえず式のイラスト入りのサインを貰おう!と考えてたら、帰っちゃってた!
そして、アニプレックスを後にし、また長い距離を帰る。
行きは寝られたからよかったが、帰りはぜんぜん眠くなくて、すげー退屈。
一応遊ぶものは持ってきてある。fate/zeroもあるし、文庫本になって出てたので、行きの本屋で空の境界を買っておいてあった。式は萌える。
ちょっと読んでみたが、プロローグぐらいを読んだだけで、力尽きてしまう…。
仕方ない…久々にDSするか、とデビルサバイバーを開始。
おおー導入部からいい感じじゃん?
初戦闘を終える。面白い!
だけどね…おれは、攻略本片手にプレイしたいのね。
例えばペルソナ3や4なら、ソファーに寝そべって股をかっぱー開けて敵の苦手な属性を攻略本で調べて、完全な態勢で戦いを挑んでいたわけ。
で、このデビルサバイバーもおもいっきり属性があって、それもやっぱり股をかっぱーと開けて攻略本で調べながら、もうどっからでも来いや! おれはここだぜ!みたいな態勢でプレイしたいわけ。
でもね、新幹線の席で、DSと攻略本と股を広げてプレイは無理!! 狭すぎ!!
でも弱点属性をつきたい!! つきまくりたい!! 反属性の攻撃しちゃったら最悪!!
というわけで、二戦目はせずに、DS閉じちゃった…。
先に弱点属性を一覧にしてプリントアウトして持っておけばいいのか?
ええー。
面白いのになあ。でも、家でやる気は起きない。やっぱ大きな画面でやりたいし。
せっかく移動用に買ったんだから、デビルサバイバーでサバイヴァルしたいぜ…。

ダイエット奮闘記。
まず昨日。
朝バナナ。
昼カレーパン。
夕方タコスふたつ。
夜サラダふたつ、納豆。
昨日の時点で……どん! 73.0キロ!
まあ、出張すると疲れるから一瞬減るんだよ…。
これからが大事。
ああ、自分におろしチキンカツを許してあげたい…。
もう10日も食べてないのか…。死ぬ…。死に至る…。

みんながビールだめって言うから、焼酎呑みまくってたら、愛飲している瓶雫が底をついてきた…。次の出荷7月までとても保たない…。なので、楽天でさらに注文! しかし、たけーんだよなあ! あと残った瓶はどうすればいいか悩む。どうやって捨てるんだ? このでかい瓶。

そしてシェイプボクシング、2コン反応しました! さらにソフト側でもコンフィグいじらないといけなかったのね…。これで3コンめがはい、ムダ~!
2コンでのシェイプはすげぇ! ぶんぶん振り回せる。楽しーー!! やほーーい!!
しかしアクシデント発生!
右肩が痛い…。調子に乗って、振り回しすぎた…。外れたかもしれん…。
筋肉痛が一通り治ったところだったのに…。
ちょっと明日まで様子見…(外れてはないだろうが)。

では張り切って、今日いきます。
朝バナナ。
昼思い出せない…。ピリ辛明太焼きビーフン?…と、サラダ二種と納豆とみそ汁。
夜ツナと大根おろしの和風パスタとサラダ三種とみそ汁。
運動はシェイプボクシングをとことんモードで20分。
で、体重は……どん! 73.9キロ!
なんで? ホワーイ?

2009年06月04日

開発日記其の弐拾九

最初に告知です。
自分がメインでコンポーザーを務めた5というゲームのサントラが7月24日に発売されます!
http://5sounds.prpage.jp/index.html
なんと、ボーカルアルバム付きの三枚組です!
ボーカルは霜月はるかさん! ほか豪華ゲスト陣!
売れきれる可能性もあるので、予約してね!
ちなみにおれはLittle Snowという曲が一番いい曲だと思ってるんですが、この曲はおれじゃありません。響さんです。これを書かれた時は、やられた!!と思いましたね。それぐらいいい曲です。ボーカルアルバムにも入ってます。そっちもいいですよ!

では、Angel Beats!開発日記の続きです。
なんかこの時期は、自分なりにアニメを研究しようと必死でしたね。それがよくわかる(苦笑。

 2008年07月31日
 サンプルで頂いていた空の境界を見る。
 うわぁ…ものすんごいクオリティだ。
 音楽がすげぇ…。
 こういうコーラスが入ったBGMってレコーディングも必要だし大変なんだよな。
 梶浦さんか…。むぅ、負けん気から認めたくはないが、認めざるをえない手腕だ…。
 おれの企画は一応、この人たちに頼みたい!という絵だけは描かれてるんですが、受けてもらえるか?
 そして、ヒロインが萌える。
 エンディングロールで、その声優さんが坂本真綾さんと知ってびっくらこいた。
 こんなクールな声で、こんな演技ができるのか…。
 ファンでも知らなかった。
 オーディションで受かったんだそうな。
 その坂本真綾さんが、インタビューで「奈須先生」と呼んでいた!
 くそぅ! なんてこった! じぇらしぃぃぃーー!!
 おれだって坂本真綾さんに「麻枝先生」って呼ばれたい!!!
 先生呼ばわれされたことすらないのに!
 あ、小説書いてるからか。納得。
 小説家は先生だよね。

 夜には、また時かけを見た。
 真琴のキャスティングは神懸かり的。
 女優さんらしいのだけど、よく探し出したなあ。
 笑い声がいい。ちあき~と、切なげに呼ぶ声もいい。
 そして、表情がいい。
 こういうのは誰が発注するんだ?
 こういう表情で、こういう動きで、こういう間で、とか。全部監督なのか?

おまえどれだけ時かけ好きやねん!と。
しかしこのへんのことは、ほんと未だ謎なんですよ。どうやって出来ていくか。
鳥羽さんに、そういう段階でもチェックできるんですかね?と訊いたら、脚本を納品してからは、基本的には、コンテチェック後の映像については監督やスタジオさんに預けて、アフレコなどに立ち会って欲しいという事でした。
アフレコ、それは大事だ! 立ち会いますとも!
で、第一話の脚本ラフをお渡しして、感想を聞かされないまま、鳥羽さんが大阪にいらっしゃいます。
いつもの鳥羽さんじゃない…これは穏やかじゃないぞ? という気はしていました。
その日の日記。

 2008年08月03日
 久々にゲームをプレイし始めてみた。
 ペルソナ4。
 おもれーーー!!
 RPGパートにまだ入ってないんだけど、AVGパートだけでも面白い。ポリゴンで作られた箱庭世界がすげぇいい感じ。
 ガンパレードマーチを思い出す出来だ。
 しかもキャラ萌え~。
 天城雪子というキャラは、おれがハマる典型的な造形。
 毎日プレイしたいと思えるゲームは、久々だ。

関係ないじゃん!! 何書いてんだ、おれ!(爆

続く。

そうそう、そうなんですよ。ICOチームの新作発表されてましたね!
当時は開発ネーム、トリコと発表されてましたが(ワンダと巨像の開発ネームがニコ)、正式なタイトルがついたんですね。でもそのタイトルは海外用の英名なので、日本版にはワンダと巨像のような日本語のタイトルがつくんでしょうね。
楽しみですが、なんとPS3!! がーーん!! これだけのためにPS3買うの、おれ!??

新海誠監督の作品はもちろん全部見てますよ!!
天門さんの音楽も大好きなんですよ。
おれもお手伝いできるならお手伝いしたい!!(迷惑

「海がきこえる」も好きですよ。しかし見返したくなって探してもDVDが見つからないという…。

で、さっきメールが来て知ったのだけど、なんと明日が東京出張でした(汗
例の本読みと呼ばれる、脚本検討会議です。
1ページずつ、みんなで検討していきます。
前にも書いた気がするけど、ほんとに、これだけみんなが集中して時間をかけて一話ずつ検討していったら、そりゃいいアニメになるわ!というぐらい、チームのみんなが頑張ってくれる。いつも、心の中で感謝してます。
いつか開発日記のほうが追いついて紹介することになると思うんだけど、この本読みに、音響監督さんも参加しているのね。
監督さんが呼んでくれた方らしいんだけど、おれは、なぜ今の段階で音響さんが?と不思議に思ってたのね。
でも、この人が心強いんだ。なんというか、おれのギャグの味方なんです。
ほかの人が「これはどうなんでしょう」とギャグにもの申した時、すかさず「これが面白いんですよ、これが!」と、浅越ゴエにそっくりな声でかばってくれるんですよ。
目を瞑ってると、浅越ゴエが喋ってるとしか思えないほど、話し声が浅越ゴエそっくりなんですよ! 不謹慎ながら笑いを堪えるのに必死だった時期もありました。今のかんっっぜんに浅越ゴエやん!みたいに。「しっくりこないニュースの時間です」とか突然言われたら、絶対爆笑する。やばい…。でも、チームのみんなは誰も浅越ゴエを知らなかった…。関西じゃないと知らないか。
明日も浅越ゴエ似(顔はぜんぜん似てない)の音響さんがおれのギャグをかばってくれるでしょう。

そうそう、コメント頂きましたが、どうも中国では、Keyが一番メジャーらしいんですよね。
日本では、TYPE-MOONさんが今やトップじゃないですか、それにleafさんやオーガストさんも居るし、田中ロミオさん作品とか、中国ではそのへんはどうなんですかね。ちょい気になりますね!

最後にダイエット奮闘記。
今日も一日分の野菜サラダは手に入らなかった…。
朝、バナナ。
昼、ぴり辛明太焼ビーフン、サラダ二種類、納豆、味噌汁。
夜、サラダ二種類、納豆、味噌汁。
運動はモードを「ふつう」から「とことん」に変えて、20分以上シェイプボクシングでシェイプッ!(しかし未だ2コンは反応せず…なぜ!?)
で、体重は……どん! 74.1キロ!
どがーーーーーーーーーーーーーーーん!!


明日は東京出張で帰りが遅いので、エントリーも立てられません。お休みとなります。ご了承ください。

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