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京都・嵐山の老舗旅館、星野リゾートが再生 12月開業

2009年6月13日22時6分

 経営破綻(はたん)したリゾート施設を次々と再建させている星野リゾート(長野県軽井沢町)が、休業中の京都・嵐山の老舗(しにせ)旅館を改装、高級旅館として再生させる。12月12日の開業予定。全室が大堰川(桂川)に面した「和のリゾート」として、富裕層の宿泊客を当て込んでいる。

 老舗旅館は、明治初期創業の温泉旅館「嵐峡館」。渡月橋近くにあり、大浴場から嵐山の自然を眺められる旅館として人気だったが、06年に経営者が亡くなってから休業していた。

 星野リゾートは、約25億円を投じて「星のや 京都」として改装する。計画では、建物の外観はほぼ生かしながら、内装を現代風に全面的に変える。全25室とも嵐山と大堰川を眺められる「リバービュー」を売りにするという。

 部屋は8タイプあり、書斎を備えた約120平方メートルの2階建てのメゾネットタイプは1部屋あたり1泊12万円(食事なし)。「お一人様」用の約35平方メートルの部屋で1泊5万5千円(同)。料金は高めの設定だが、「日本発の和のリゾート」として、夕方にカクテルパーティーを開くなど外資系高級ホテル並みのサービスを提供するという。

 星野佳路社長は「まずは海外旅行で有名ホテルのサービスを知った国内の観光客を満足させたい」と話している。

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