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少年院の不服申し立て制度検討 法相、広島の暴行事件受け
森英介法相は、広島少年院で法務教官4人が在院少年に対する特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕された事件について、「国民の矯正行政に対する信頼を失墜させ、誠に遺憾」と述べた。そのうえで、今後の再発防止策について、少年院の処遇に対する不服申し立て制度導入の検討を指示したことを明らかにした。
森法相は法務省矯正局に事件の全容解明と再発防止策の検討・実施を指示しているが、再発防止策の例として法務教官に対する研修のあり方の見直しなどとともに、「在院者の処遇に関する不服を上級官庁において適切に把握し、それをもとに必要な指導監督ができるような具体的な方策の検討」も求めたという。
成人を収容する刑務所などでは法相など外部に対する不服申し立て制度があるものの、少年院法では特に定めがない。こうした状況について森法相は、「(不服申し立て)制度は必要だと思うが、少年院は刑罰ではなく教育で教官と在院者の人間関係もあり、デリケートな問題もある。いろいろなことを考え、新しい方向を決める必要はあると思う」と述べた。
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