広島放送局

2009年6月14日 8時2分更新

”憲法改正への加速を危ぐ”


先の衆議院本会議で、今の憲法の問題点などを議論する憲法審査会の議事手続きなどを定める規程が与党側の賛成多数で可決・制定されたことについて、広島市の秋葉市長は「第9条をはじめ憲法改正のスケジュールが加速されることを強く危ぐする」とするコメントを発表しました。
憲法審査会は、憲法改正の手続きを定めた国民投票法で衆参両院にそれぞれ設置すると定められていますが、衆議院では、今月11日の本会議で、審査会の委員の数や議事手続きを定める規程が与党側の賛成多数で可決・成立しました。これについて広島市の秋葉市長は、13日、コメントを発表し「規程の制定に伴い、国民の十分な理解が得られないまま、第9条をはじめ憲法改正のスケジュールが加速されることを強く危ぐする」と訴えました。
そのうえで秋葉市長は「日本政府の役割は平和憲法を順守して戦争のできる『普通の国』にせず、核兵器の絶対否定と戦争放棄を貫くことだ」とし、今後も平和憲法の重要性を訴えていくとしています。