青空に心が動いた日〜都電撮影にGO
関東地方では先週火曜日以来久しぶりに朝から青空が顔をのぞかせた。
今日は日曜日。梅雨入り前の貴重な晴天。夏休みは晴れの日が続くので、晴天のありがたみが涌かないが、この時期の好天は、気分まで爽やかにしてくれる。 線路際に咲くあじさいも昨日の雨で元気そう。7018 大塚駅前〜向原
昨年はこの季節から転職活動を本格化させた。自分は塗料メーカーに勤めているのに、心此処にあらず。未だ見ぬ未来をイメージして、随分タフな生活だったが今年はそういう事もない。ごく穏やかに、平安に梅雨の季節を迎えられる。
雲一つない青空を見て鉄チャンの心が動いた。昨年12月から勤め出した会社で、先週私が鉄道ファンだと言う事をついにバラしてしまっていた! 乗降客の多い大塚駅。山手線との出会いももうすぐ見納めの7500形 7518
記憶力の良い私は、一年の同じような時期、撮影した鉄道とシーンを覚えている。
あれは昭和49(1974)年6月2日だった。今日の様に日差しが一杯の日曜日。大学1回生の私は出町柳から叡電に乗って岩倉に行った。田植えの終わったばかりの田んぼで単行のポール電車を追いかけていた。八瀬行は日曜の多客時には2両編成になり、普段車庫で休んでいる老兵が重たそうにお客を運んでいた。 4月にデビューした8800形が幸運にも走ってきた。現物はピンクの塗装もあんまりしつこくなく、沿線の新緑の緑によく映えていた。8801 巣鴨新田〜庚申塚
あれから35年。叡電のベテランはとうに現役を引退し、都電で古参の7500形も終焉の時が近づいてきた。最新鋭の機材を投入したエコな路面電車8800形の増備が決まっている。
7500形は昭和37生まれだから今年47歳。まだまだ元気で頑張れると思うが、後進に道を譲る。人間でも、生物でも、会社でも、そして交通機関でも新旧の引き継ぎが行われて新しい世代へと発展してゆく。
写真はすべて2009年6月7日
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