イラン大統領選挙は13日、最終結果が発表され、現職の保守派、アハマディネジャド大統領が再選を決めました。接戦が予想されながら大差で敗れた改革派の支持者が、不正を疑って抗議デモをするなど首都テヘランでは緊張が高まっています。
改革派のデモ隊と警官隊が衝突。デモ隊が警官隊のバイクに火を放つ騒ぎとなりました。
アハマディネジャド大統領は、有効投票のおよそ63%を獲得。大接戦との予想を覆し、改革派ムサビ元首相を大きく引き離して再選を決めました。
しかし、選挙に不正があったとして、抗議声明を出したムサビ氏の支持者は、予想外の大差に納得がいきません。インタビュー中に支持者同士が言い争いになる場面もありました。
改革派支持者の抗議を警戒して、テヘラン市内は厳戒態勢がしかれており、バイクに乗った警官が、インタビューに応えようとする市民を威嚇する光景も目にしました。
選挙は保守派と改革派支持者の溝を深め、イラン国内に混乱の火種を抱える結果となりました。(14日02:39)