県内ニュース
イブニング・シックス
電事連がプルサーマル計画を5年先送り(06月12日)
使用済みの核燃料を再利用する「プルサーマル」について、全国の電力会社でつくる電気事業連合会は、来年度までに16から18の原子力発電所で行うとした計画を5年間先送りすると発表しました。全国の電力会社でつくる電機事業連合会は、来年度までに全国の16から18の原子力発電所でプルサーマルを行う計画でした。しかし、国の原子力委員会は使用済みの核燃料からプルトニウムを取り出す青森県六ヶ所村の再処理工場の完成の遅れから、計画は実情に合わないと指摘し見直しを求めていました。このため電気事業連合会ではすでに自治体の了解を得ている一部の原発を除いて、16基から18基で行うとした計画を5年間先送りすると発表しました。このうち東京電力はプルサーマルの実施そのものは地元の了解を得たうえで判断し、福島第一原子力発電所を含め、3、4基で行うとしています。
文化財補助費の復活を再度要望(06月12日)
県が今年度から国が指定する文化財の補修などへの費用補助を打ち切ったことに対し文化財の所有者たちが来週から始まる議会を前に補助の復活を求める要望を行いました。要望を行ったのは県内で重要文化財を所有する人たちで作る団体です。国指定の文化財の修理や保存に必要な費用は国からの補助に加え残りの一部を県が補助していましたが県の予算が厳しいとして今年度から補助を打ち切りました。今回団体は県に対して打ち切られた補助金の復活や補助の割合が低くなった県の指定文化財への補助の増額などを求めています。団体は先月にも要望を行っていますが6月議会が来週から始まることからきょう再び要望を行いました。これに対し県の遠藤俊博教育長は「議会の議論を踏まえた上でひとつの手順を踏んで判断していきたい」と話しています。
ソウル便 搭乗率50%割れば見直し(06月12日)
福島・ソウル便を運航しているアシアナ航空は、来月の搭乗率が5割を割り込んだ場合、運休を含めた運航体制の見直しを行なうことになりました。福島・ソウル便は、現在、週3往復が運航されていますが、今月のこれまでの搭乗率は40パーセント台にとどまっているほか、来月の予約も20パーセント程度と不振が続いています。このため、アシアナ航空では来月の上旬から中旬にかけての搭乗率の目標を50パーセントに設定し、達成できなかった場合は、運航体制の見直しを行い、運休や季節運航への切り替えを検討することになりました。これを受けて県では、ソウル便の利用を広く呼びかけるなど路線の維持に向けた取り組みを進めることにしています。
レジ袋の有料化足並みそろわず話し合い(06月12日)
今月から始まったレジ袋の有料化に足並みがそろわず、有料化を延期する店舗が出た郡山市できょう、市と店側による話し合いが行われました。郡山市で開かれた会議には市の担当者や市内に店舗を持つ10の事業者が出席しました。郡山市ではヨークベニマルやリオンドール、それにブイチェーンなど大手スーパーが有料化を延期したことから、現在有料化を実施しているのは6店舗にとどまっています。会議では有料化を見合わせている中小規模の店から「大型店が始めない中、自分たちが率先して始めるのは難しい」などの意見があがりました。一方、大型店は「地域の足並みがそろわないうちは始められない」と話し、有料化に向けて具体的な見通しはたちませんでした。郡山市では引き続きそれぞれの店舗に有料化の開始を呼びかけるほか今後も、話し合いの場を設けることにしています。
今月1日解禁 相馬沖でホッキ漁始まる(06月11日)
相馬市の磯部漁港では、今月から漁が解禁されたホッキ貝が次々と水揚げされています。午前9時。夜明け前から漁に出ていた漁船が戻ってきました。松川浦の磯部漁港は全国でも有数の水揚げ量を誇るホッキ貝の産地で、今朝も採れたてのホッキが次々と水揚げされていました。相馬沖で採れるホッキは身が大きく柔らかいのが特徴で、今年は、去年よりも多い200トンほどの水揚げが見込まれています。市場では、仲買人による入札が行われ、大きい物で1キロ当たり500円前後で取り引きされていました。漁は、来年1月まで続けられ、獲れたホッキは、県内や関東地方に出荷されるということです。
雇用不安続く会津 関係機関が対策本部(06月11日)
厳しい雇用情勢が続いている会津地方の雇用対策を強化するため、関係する行政機関を集めた対策本部が設置されました。ハローワークによりますと会津地方の今年4月の有効求人倍率は0.30倍で統計を取り始めた昭和38年以降で最悪の数字となっています。こうした厳しい雇用情勢を受け、会津若松市と喜多方市それにハローワークなどの関係機関はきょう、会津地域雇用対策本部を設置しました。会議の中でハローワーク会津若松の新林裕(しんばやしゆたか)所長は、「地域住民の雇用不安を解消するためにも雇用対策を充実させていきたい」とあいさつしました。対策本部では今後、県の基金を活用するなどして求人の確保や雇用の創出を図っていくほか雇用を維持するための対策にも力を入れていくことにしています。
あの名曲の思い出…古関メロディの作文募集(06月11日)
福島が生んだ作曲家古関裕而のメロディーにまつわる思い出をつづった作文のコンクールが行われることになりました。このコンクールは福島信用金庫が古関裕而の生誕百年を記念して企画したものです。古関裕而は福島市出身の作曲家で「栄冠は君に輝く」や「鐘の鳴る丘」など5千曲にも及ぶ作品を残しています。コンクールでは古関メロディとともに人生を歩んできた全国のファンから曲にまつわる思い出の作文を募り最優秀作品には賞金10万円優秀作品には5万円が贈られます。応募は、一人1作品で400字以内。受け付けは、来月1日から9月末(まつ)までで11月に選考が行われる予定です。
酒気帯び運転の川俣町職員に罰金命令(06月11日)
自宅で酒を飲んだあと車を運転していて警察に検挙された川俣町の職員がきょう、罰金の略式命令を受けました。略式命令を受けたのは川俣町役場の建設水道課に勤務する45歳の男性職員です。役場によりますとこの男性職員は、先月10日の夜、自宅で酒を飲んだあとコンビニエンスストアにタバコを買いに行く目的で車を運転したということです。職員は、途中で一時停止を怠ったところを警察官に目撃され、酒気帯び運転が発覚しました。職員は、役場の調査に対して「自宅で500ミリリットルの缶ビール1本と焼酎をグラスで2杯ほど飲んだ。迷惑をかけて申し訳ない」と話していました。川俣町は先月、この職員を停職1か月の懲戒処分としています。
山形強盗で逮捕の男 いわき窃盗にも関与か(06月11日)
山形県米沢市のスーパーで起きた強盗事件できのう逮捕されたいわき市の男がいわき市内の窃盗事件にも関わっている疑いがあることが、警察への取材で分かりました。強盗の疑いで山形県警に逮捕されたのは、いわき市平の渋谷(しぶや)大樹(だいき)容疑者24歳と、いわき市中央台の渡辺(わたなべ)尚貴(なおき)容疑者24歳の2人です。山形県警の発表によりますと2人は、ことし3月23日の深夜、山形県米沢市の「マックスバリュ米沢城南店(じょうなんてん)」に押し入り、男性店員2人に包丁を突きつけて現金1600円が入った財布などを奪って逃げた疑いが持たれています。そして逮捕された2人のうち少なくとも1人は、いわき市内で発生した窃盗事件に関わっている疑いがあることが、警察への取材でわかりました。警察ではそれぞれの現場に残された遺留品などから関与しているとの見方を強めたと見られ、今後、余罪について2人を追及する方針です。