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花岡信昭メールマガジン256号

発行日: 2006/6/3

★★花岡信昭メールマガジン★★ NO.256号<2006・6・2>

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<<「モーニング娘。」が日本語を壊した>>

 このところ、当コラムでは、日本語をめぐる論争というと大袈裟になるが、気になることについて、あれこれ言及している。

 その続きで、「 」の中の文章の末尾にマル(。)をつけるべきかどうかについて。

新聞の世界に30数年生きてきて、いまもなお、ものかきを主体とした仕事をしているが、「・・・。」という書き方はしてこなかった。新聞、雑誌など、たいていの日本語はそうなっている。

 ところが、懇意にしている某雑誌編集長から、以下の指摘があって、驚いてしまった。学校の教科書では、「・・・。」という書き方を教えているというのだ。

 以下、某編集長からのメール。

「・・・。」という書き方は、私も違和感を覚える一人です。念のため文部科学省に問い合わせましたら、係官の手許にある高校の教科書、東京書籍版「精選国語総合」では、「〜〜〜同じようなものだが。」という記述の仕方であるとすぐに教えてくれました。

さらに念のため、小学校でどのように書き方指導をしているのか、と聞きましたら、すぐに調べてくれて、光村図書の2年生の下の教科書に原稿用紙の升目を使って書く書き方について触れてあり、そこでは「〜〜〜。」と書くようにとなっているそうです。

ついでながら、実はもう一つ気になる使い方があるのです。教科書でも、また論文や役 所の文書、そのほかビジネス文書でもそうだったように記憶しているのですが、横書きの場合(縦書きでもありますが)に読点の「、」を「,」にする人が結構います。これなども日本語の読点ではないではないかと、読みながら気になってしまいます。


 以上が某編集長からの指摘である。教科書では「 」の中の文章の末尾にマルをつけるよう指導しているというのだ。これでは新聞とはまったく違うではないか。新聞の場合はあの紙面にできる限り多くのデータを載せるためにマルを省略してきた、ということだったのだろうか。

 わがデスク周辺の乱雑に積み上げてある雑誌、週刊誌、単行本など片っ端から点検してみたが、「・・・。」という表記は見当たらない。文芸作品の中には、作家の趣味によって、そういう体裁があるのかもしれないが、一般に目につく日本語の文章は「 」の末尾には句点はついていない。

 読点(、)についての指摘もまさにその通りである。日本語は「、」、英語は「,」というのが、当たり前の表記であった。それが混乱してしまっている。

 考えてみれば、「モーニング娘。」が、いけないのだ。歌もへただし、ダンスもひどい、とてもではないがエンターテインメントの領域には達していない現代的な娘たちの集団だが、名前に「。」をつけたことがきわめて効果的に作用したように思える。

 これは日本語の表記を崩すものである。「。」を本来の使用目的とはちがう、ある種の「記号」として用いることで斬新さを出したということではないか。「モーニング娘。」が日本文化を破壊した罪は大きい。

 ・・・などと目をつりあげるのもどうかとは思うが、日本語の乱れにもっと関心を持ちたい。

みずほ銀行のサイトで使用している「遷移」について、ブログのコメントに一般的な用語ではないと断じるのはおかしい、といった趣旨の意見が寄せられた。

 これも大上段に振りかぶるのはいかにも大人げないのだが、30数年、新聞社にいて、筆者が一回も使ったことのない言葉である。

こころみに朝日新聞のこの1年間の記事を検索してみた。このごろ「言葉のチカラを信じたい」だったか、やたらと宣伝コピーとして言葉の重要性を強調している。その朝日なのだから、言葉には人一倍、神経を使っているはずだ。

検索結果によれば、「遷移」は1年間に全紙面のうち4回だけ使われている。それも植生の移動や「ご神体の遷移」といった専門用語としてである。一般的な「移る」という意味合いでは使われていない。

 さあ、何度も繰り返すようで恐縮だが、あの世界に冠たるビッグバンクみずほ銀行がどう対応するか、ここは見ものである。


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