予算編成過程が公開され、12月から各局の要求内容が千葉市のホームページ上に掲載されたことはすでにお伝えしていますが、公開が実現したら次のステップです。
市民の手によって事業内容を検証し、予算化することの是非を議論するのです。
この取り組みを『事業仕分け』と呼びますが、今日は、その実験をしてみました。
これは・・・と思う8事業を選択し、
- 行政側の説明 7分間
- 市民からの質疑と行政の応答 5分間
- 行政側からの反問 2分間
- 市民側からの結論宣告 2分間
というルールにのっとって簡易なディベート形式で行います。
やり取りを聞いていた聴衆には、最後に不必要だと思うベスト3の事業を選択してもらいました。
行政側の役割は、事業について詳しく説明をする必要がありますので、超党派の議員が担いました。
市民側は、学生さんからリタイア組まで幅広い年齢層、もちろん、男女問わずです。
私は、税特別徴収(年金から市民税を天引きするというシステムを作るための予算化)に関しては市民の立場で参加。
行政側の立場としては、西口再開発事業について、所長の特命担当官として説明をいたしました。
相手をしてくれたのは、千葉大学の学生さんが3名です。
これは、私にとってとても良い刺激となり、勉強になりました。
この頃は、ついついカネメ中心思考になり、採算性はどうか、国費と市費の割合はどうか、市債発行はどうか・・・という点ばかりに目がいきがちですが、学生さんたちの質問はもっと視野が広いものでした。
たとえば、
- 西口と北口や東口との回遊性はどうなるのか
- 西口の再開発によって千葉駅周辺が自転車で自由に行き来できる街になるのか
- 活性化を図ろうとしている栄町への影響はないか
- 西口から市役所方面にバスを発着させたら、モノレールの乗降客が減るのではないか
- 経済波及効果と雇用者見込み数の算出根拠はどのようになっているか
- 現在でも東口の空き室率が高いのに、入居の可能性はあるのか
など、まちづくりの視点で、市民が街の中で活動し移動するという明確なイメージを持って迫られました。
そうだよなあ・・・と思いました。どんなに立派な箱モノや道路を建てても、移動が困難で、市民の流れが滞るようなまちづくりでは、魅力的で楽しい街とは言えませんものね。
されど、今日の私は西口再開発を推進するという特命を受けた者です。かくして、一生懸命反論いたしました。
千葉の顔として、港に通じる玄関口として、西口は大変重要でございます。
また、一時的に立ち退いてビルが建つのを待っていらっしゃる方々もございます。行政といたしましては、立派なビルを建てるのが責務でございます。
また、港に通じる道路に関しましては、たとえバスにはご遠慮いただいても、街路樹の美しさや散歩道、これからは自転車走行レーンの設置など、車以外にも利用方法はございまして、道路は、広ければ広いほどよろしいかと考えてございます!?!?!
ところで、本日の参加者によって選択された不必要だと思われる事業は、
モノレールの延伸、蘇我と総合スポーツ公園整備、西口再開発事業、弁天地区複合施設整備事業、水道大三次拡張事業の5事業で、これらを廃止することによって40億円ほどがほかにまわせる・・・ということになります。
どんな事業に回したら良いか、については、市民ネットワークが提案している予算要望の中から各自10事業(ネットの提案はソフト事業ばかりなので、経費がそんなにかかりません)を選んでいただきました。
結果については、これから集計がされます。
最近のコメント