北朝鮮は、四月の長距離弾道ミサイル発射後に採択された「更なるミサイル発射の自制」を求める国連安保理の議長声明に対し、「自衛的核抑止力をあらゆる方面で強化していく」と宣言。五月二十五日に核実験を突然行った。
北朝鮮は「核保有国」として米国と対等の地位での直接交渉を望んでいるとされている。

東京新聞によると、十一日の北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」で、イラク戦争の教訓として「強力な戦争抑止力を持てなければ米国の国家テロの被害者になるしかない。米国の核の脅威がなくなるまで核抑止力を絶対に放棄できない」と言い切ったとのこと。

同国は議長声明が採択された翌日には六カ国協議離脱を表明。
北朝鮮外務省声明は「加盟国の自主権を侵害する国連がわが方に果たして必要なのか」と国連加盟の意義に疑問を提示。
韓国メディアからは「脱退の示唆か」との見方も出ている。