日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの社会ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 社会
  3. 政治ニュース

麻生首相、盟友切ってドン詰まり!?

 麻生太郎首相(68)は12日、日本郵政西川善文社長の進退問題で、続投を拒否していた鳩山邦夫総務相(60)を更迭した。鳩山氏の辞任届を受理する形だが、盟友よりも事態収拾を優先した。麻生内閣の大臣辞任は3人目で、衆院選を前に政権はガタガタ。麻生氏周辺では「麻生おろし」阻止のため、7月上旬のドサクサ解散という強行策も浮上し始めた。一方、鳩山氏は「総理は間違っている」と、恨み節。西郷隆盛が“挙兵”前に漏らした言葉を引き合いに、離党の可能性も示唆した。

 「西川には、土下座してあんたに謝らせる」。麻生氏は12日午前、鳩山氏と会談し、西川氏の謝罪を条件に続投を容認するよう説得した。しかし鳩山氏は拒否。協議は決裂し、麻生氏は午後官邸を訪れた鳩山氏の辞任届を受理した。鳩山氏は「その場で(辞任届に)サインした」と述べており、事実上の更迭だった。

 「11日夜までは(けんか)両成敗の方向だった」(自民党関係者)が、一気に鳩山更迭劇が動いた。麻生氏は、「(混乱が)あまり長引き、話が混乱を、さらにしたかのような印象を与えるのはいかがかと思った」と説明したが、すでに党内対立を生み、麻生氏の指導力欠如も指摘される中、タイミングはあまりに遅すぎた。後任は佐藤勉国家公安委員長が兼任する。

 西川氏の続投か鳩山氏の意向をくむか、麻生氏は頭を悩ませてきた。「本音では西川氏嫌い」(周辺)で、一時は西川氏辞任に傾いたが、西川氏を切れば、小泉純一郎元首相ら郵政民営化推進派の反発は必至。小泉氏からは何度も電話で続投を求められた。衆院選を控え、経済界との関係悪化も避けたい。鳩山氏を切れば自身の足元が揺らぐが、推進派が「小泉新党」を立ち上げるダメージに比べれば影響は少ないと判断。与党には17日の党首討論前の決着を迫られ、もはや「盟友切り」しか残っていなかった。鳩山氏との協議を重ねた麻生氏は9日、周辺に「鳩山のことを人として信用できなくなった」と、こぼしたという。

 麻生内閣で閣僚辞任は3人目。鳩山氏と中川昭一前財務相は盟友だ。同じく側近で、女性問題で官房副長官を辞任した鴻池祥肇参院議員も含め、側近ばかりが内閣を去り、麻生氏は「裸の王様」状態。党内では、衆院選前の「麻生おろし」が再燃しそうだ。麻生氏周辺が、批判の時間を与えないため「7月3日解散-8月2日投開票」の準備に入ったとの見方もあるものの、今回の問題で麻生氏の求心力は急速に低下しており、「崩壊」へのカウントダウンは始まっている。

 [2009年6月13日7時52分 紙面から]


関連ニュース





PR


社会ニュース

記事バックナンバー


政治ニュース

記事バックナンバー


経済ニュース

記事バックナンバー


国際ニュース

記事バックナンバー





この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます

  1. 1  小向美奈子の盗撮でロック座民事訴訟か - 芸能ニュース
  2. 2  追手門学院大がネットの不適切文章で謝罪 - 社会ニュース
  3. 3  上原5回4失点イチローに連続長打浴びる - MLBニュース


日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 社会
  3. 政治ニュース

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/PA SportsTicker Inc

ここからフッターナビゲーションです