交際女性めぐりトラブル…大阪の高１変死で１７歳少年逮捕

　大阪府富田林市の川で私立高校１年大久保光貴さん（１５）が殺害されているのが見つかった事件で、富田林署捜査本部は１３日、殺人と死体遺棄の疑いで同市に住む別の高校の３年男子生徒（１７）を逮捕した。

　捜査本部によると、生徒は「大久保さんの交際相手から相談を受けているうちに好きになってしまった。彼女を困らせる大久保さんが許せなくて、助けるには殺すしかないと思った」と容疑を認めている。捜査本部は殺害を計画した時期や詳しい動機を調べる。

　逮捕容疑は１１日午後８時ごろから１２日未明の間、富田林市新堂の石川河川敷で、木づちや木製バットで大久保さんの頭や顔などを複数回殴って殺害し、遺体を遺棄した疑い。

　供述によると、生徒は「彼女のことについて話をしよう」と大久保さんを呼び出し、１１日午後７時半ごろに近鉄長野線富田林西口駅で落ち合うと、自分の自転車の後ろに乗せて河川敷に移動。

　河川敷では「心理テストをする」とだまし、目をつぶって座らせた上で暴行。死亡した大久保さんの遺体を足でけって川に放り込んだ。凶器のバットはあらかじめ現場近くに隠していたとしている。

　捜査本部によると、生徒の自宅近くでポリ袋に包まれた木づちが見つかったほか、生徒が持ち去った大久保さんの携帯電話も押収している。

　交友関係について知人らから話を聴いた結果、交際中の女性をめぐってトラブルがあった生徒が浮上。１２日夕方から事情を聴くと殺害を認めた。

[ 2009年06月13日 06:47 ]