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「鳩山総務相、1人で騒いでる」自民党内で批判相次ぐ

2009年6月4日23時7分

 日本郵政の西川善文社長の更迭を求める鳩山総務相に対し、自民党の4日の派閥総会などで批判が相次いだ。

 麻生派の中馬弘毅座長は「最終的には麻生総理にお任せし、その決断に我々も従っていく」と強調。伊吹派の伊吹文明会長は「人を批判したら国民は拍手喝采するかもしれないが、政権担当能力を付与してくれるほど甘くない」と鳩山氏を批判した。

 民営化推進派の中川秀直元幹事長も記者団に「内閣一体として適切な結論を出していただけるだろう」と述べ、鳩山氏を牽制(けんせい)。鳩山氏も出席した党代議士会では、小泉チルドレンの中川泰宏衆院議員が「指名委員会は(続投を)決定した。それを内閣が変えるなら、明日解散し国民の民意を聞く。もしくは1人で騒いでいる鳩山総務相にお辞めいただく」と辞任を要求した。

 日本郵政の社長人事の混迷については、経済界も懸念を強めている。

 経済同友会の桜井正光代表幹事は2日の会見で「社長人事は指名委員会に議論してもらう委員会設置会社方式になっている。それを重んじるのが大事だ」と述べ、人事への過度な政治介入を批判。ある財界首脳も「経営問題のはずが、政争の具になっている」と半ばあきれ顔だ。

 水面下で西川氏の後任探しを進める鳩山総務相は複数の民間企業の元トップなどに打診したが、難航している模様。日本経団連幹部は「この逆風下で社長を引き受けるとしたら、よほどの物好き。後任の推薦を求められても、責任は持てない」と冷ややかだ。

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