4人組ロックバンド・STRAIGHTENER(ストレイテナー)が、映画「THE JUON/呪怨」で全米興行ランキング1位を獲得した清水崇監督(36)に抜てきされ、世界デビューすることが11日、分かった。新曲「CLONE」(8月5日発売)が、世界公開予定の映画「戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYLINTH」(10月公開)の主題歌に起用されたもので、最恐ホラーとともに世界に歌声を響かせる。
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日本人初の全米No.1監督の3年ぶりの新作に、下北沢発の4人組バンドが大抜てきされた。
「戦慄迷宮3D」は、ギネス認定もされた山梨県・富士急ハイランドにある「世界一長いお化け屋敷(700メートル・所要時間約50分)」の映画化。廃病院を舞台にした失神者続出アトラクションが、日本初の長編実写デジタル3D映画化されることでも注目されている。
ハリウッド版「呪怨」を大ヒットさせた清水監督がメガホンをとることに加え、主演はカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した柳楽優弥(19)。世界的に知られる2人の共演に、完成前にもかかわらず海外からのオファーが殺到、配給元は2010年上半期までに北米を中心にした全世界公開を目指している。
すでに世界の舞台を経験している2人も、ストレイテナーが世界で通用すると確信。清水監督は「この映画の裏テーマは『青春の終わり』。この曲の少しだけ濁った“焦燥感”みたいなところが合っている」と太鼓判。柳楽も「この曲を聴いたとき、これは“音がずるい”と思いました」と独特の表現で絶賛した。
今年5月には、初の日本武道館公演を成功させたストレイテナー。下北沢の百人規模の小さなライブハウスから始まったシンデレラストーリーは、ついに海を越えようとしている。