焦点:ロシアなどの新基軸通貨創設構想、当面大勢とはならず

2009年 06月 12日 15:49 JST
 

 [ニューヨーク 11日 ロイター] ロシアなどの国は、ドルに替わる新たな基軸通貨の創設を求めているが、投資家の間では今のところ、ドルに替わる現実的な通貨はないとの見方が多い。

 ロシアは、来週主催するBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)首脳会議で新基軸通貨構想をあらためて示す見通し。

 ドルは現在、世界の金融市場に大幅に組み込まれ、ほぼすべての商品取引はドル建てで行われている。米国には依然として最も規模が厚く、流動性のある債券市場がある。

 現在、世界の外貨準備でドルが占める比率は約65%。バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア通貨ストラテジストのマイケル・ウールフォーク氏によると、今後5年間でその比率は50%に低下し、今後10年間では40%まで低下する可能性があるが、その水準で安定する可能性が高いという。

 ロシア中央銀行は10日、外貨準備高に占める米国債の比率を引き下げ、国際通貨基金(IMF)発行の債券を購入する方針を示した。これを受け、米国債とドル相場が一時下げたが、外国為替市場の投資家の間では総じて反応は鈍かった。

 ウールフォーク氏は「基軸通貨の議論は、ホワイトハウスの新大統領を試めす一環だ。兵器や通商交渉など両国間の協定には懸案事項が多くあるためだ」と指摘。「要はパワーポリティックスだ」と述べた。

 ロシアの外貨準備4042億ドルに占める米国債の割合は約30%。米国債保有国では世界第5位。

 米財務省の最新データによると、中国は米国債の最大の保有国で7679億ドル相当を保有している。日本は6867億ドル相当の米国債を保有。  続く...

 
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