長野、愛知両県で2004年に起きた4件の強盗殺人事件などで1審死刑を言い渡された無職西本正二郎被告(30)は25日、東京高裁(原田国男裁判長)で開かれた控訴審第2回公判で「平成15(03)年の4月か5月ごろ、おそらく福島市で女性を殺害した」と述べた。
11日の控訴審初公判で「まだ殺人事件を犯している」と告白。この日の被告人質問で、弁護側が殺人の具体的な説明を求めた。
5月の1審長野地裁判決によると、西本被告は04年1月、愛知県春日井市でタクシー運転手湊保雄さん=当時(59)=を刺殺。同年4−9月には、いずれも1人暮らしの長野県飯田市の島中実恵さん=同(77)=ら3人をロープやナイフを使って次々殺害し、計約30万円を強奪した。
また03年9月、飯田市の男性宅から現金約1000万円を盗むなどした。