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2009/06/12 11:50 KST
企業の構造調整に拍車を、韓国銀行総裁が促す


【ソウル12日聯合ニュース】韓国銀行の李成太(イ・ソンテ)総裁は12日、「経済の危機が大きなヤマを超えたとみられるだけに、企業の構造調整に拍車をかけなければならない」と強調した。韓国銀行創立59周年記念式のあいさつで述べた。経営不振企業の整理が遅れた場合、信用リスクに対する懸念が解消されないため金融市場の早期正常化が難しく、韓国経済の対外競争力が弱化する可能性もあると指摘した。

 李総裁はまた、金融市場と実体経済の状況が好転するとしても、金融機関が過度な資産拡大競争に乗り出さないようにする仕組みを講じる必要があるとしたほか、危機状況に対応したこれまでの拡張的な通貨・財政政策が、中長期的に韓国経済に負担を与えないよう留意すべきだとした。

 一方、今後の景気見通しについては「韓国経済は改善の動きが続くとみられるが、国内外的に少なくない不安要因も共存しており、本格的な回復局面に入るのは平たんではないと予想される」と述べた。

記念式であいさつを述べる李総裁=12日、ソウル(聯合ニュース)