高速道路会社6社の2009年3月期決算が11日、出そろった。景気低迷や通行料金の割引制度の拡充などで、料金収入は全社で減少した。純利益は東日本など3社が減少。3月から始まった「高速1000円乗り放題」により、今期も料金収入が大幅に減るのは確実。建設債務の返済に影響が出る可能性もある。
料金収入は6社合計で2兆3400億円と前の期より6%減った。昨年10月から平日夜間などの割引を拡大したほか、景気低迷で荷動きが鈍くなり、交通量も減った。
今期も料金収入は大きく減りそう。特に本州四国連絡高速道路は「1000円乗り放題」による割引幅が大きく、料金収入は前期比24%減を見込む。4月は前年同期比で32%も減った。
高速道路会社は料金収入を道路建設債務の返済に充て、民営化した05年から45年以内に完済する計画。割引制度には税金が補てんされているが、それを上回って料金収入が減る可能性もある。(11日 22:01)