県は11日、仙北市の土産物店に勤務する女性(45)が、新型インフルエンザに感染したと発表した。県内での感染確認は初めて。
佐竹敬久知事が同日夜会見し、県内発生を宣言した。県によると、女性は、9日に感染が確認された神奈川県海老名市の中学生が、8日午前に修学旅行で店に立ち寄った際、接触した可能性があるという。
女性は10日夜に悪寒があり、11日朝には37・5度の発熱やのどの痛みとせきの症状があったことから、大仙市内の発熱外来を受診した。簡易検査では陰性だったが、念のため県健康環境センターで遺伝子検査を実施したところ、同日午後6時45分に新型インフルエンザの感染が確定した。症状は落ち着いており、大仙市の仙北組合総合病院に入院しているという。県は女性の同僚や家族についても健康状態を継続的に確認し、感染の有無を調べる。
佐竹知事は会見で、感染拡大防止のため、手洗いなどの予防策と冷静な対応を呼びかけた。
また県は、同日夜に対策本部会議を開催。状況を見て、患者の濃厚接触者らに外出自粛を要請し、抗インフルエンザ薬の予防投与などを決めたが、学校や公的施設への休校・休業の要請は現時点ではしないことを確認した。【百武信幸、岡田悟】
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毎日新聞 2009年6月12日 地方版