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英国 |
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政府の方針 |
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1991年、英国保健省が「開業医は補完医療の治療家を自分のクリニックで雇用してもよい。その費用は国の保険でまかなう」という決断を下す。 |
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1883年、The Research Council
for Complementary Medicine(RCCM:補完医療研究会議)が設置され、英国王室基金の援助を受け、代替医療に関するデータベース並びに研究機関、研究者間のネットワーク構築を行っている。 |
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国家レベルの代替医療研究5ヵ年計画(チャールズ皇太子発案) |
(2) |
利用状況 |
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1993年、年間1,000〜1,200万人、10人に1人がCAMを利用。1997年には2倍に増加し、5人に1人が利用。 |
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最も利用されている療法はハーブ。針治療と同じく男性利用が多い。女性はアロマ治療利用者が多い。 |
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74%の人がNHSで代替医療を利用すべきとしている。 |
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英国王室の主治医には代々必ずホメオパシーの医者がいる。 |
(3) |
医師・医師会 |
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1960年代、医師の登録機関であるGMCが、「最終的に医師がその治療の臨床的な責任を負う場合に限り、補完医療の治療家に治療を任せても良い」という決断をくだす。 |
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医師の補完医療に対する関心は高く、8割近い医師が補完医療を信頼。 |
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英国医師会(BMA)は、2000年7月、鍼の効果に肯定的な報告書を発表。 |
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ただし、英国医師会(BMA)は患者保護のため、鍼灸、ホメオパシー、漢方薬等の開業医に対し、倫理上のガイダンス及び警告や法律上の規制を定め、これを取締まる機関を設定する必要があると指摘している。 |
(4) |
教育機関の状況 |
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医師全体の40%が代替医療の研修を希望している。 |