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ビザなし択捉島民のみ不参加 父母ら行政府に抗議 (06/12 07:12)

 【ユジノサハリンスク11日津野慶】本年度のビザなし交流のロシア側第1陣に参加を予定していた北方領土・択捉島のロシア人住民が、日本での新型インフルエンザ感染拡大を理由に同島からの参加が中止されたことを不満として、地元の行政府に抗議していたことが明らかになった。同島の地元紙「赤い灯台」が伝えた。

 同紙によると、参加を予定していた子供たちの父母らが、国後、色丹からは予定通り参加することを知って反発。5月31日に同島を管轄するクリール地区行政府のニコライ・ラズミシキン行政長と面会し、中止の撤回を求めた。しかし行政長は譲らず、7月以降の訪問団に今回の子供たちを優先的に加えると約束し、理解を求めた。

 ビザなし交流のロシア側第1陣は今月10日に根室に到着、札幌や富山県を訪問する。択捉島からは当初、子供たちや日本語研修生ら20人余りが同行を予定しており、参加中止を受けて関係者から「子供たちがかわいそう」との声が出ていた。

 クリール地区行政府は、州政府から「日本での新型インフルエンザ流行を考慮するように」との書簡を受け、5月28日に不参加を決めていた。

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