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名古屋市で初の豚インフル患者発生 渡航歴無し

2009年6月12日11時0分

 名古屋市は12日、市内在住の50代のパート勤務女性が新型の豚インフルエンザに感染したことを確認したと発表した。同市での患者発生は初めて。女性には海外渡航歴は無く、渡航歴の無い患者の発生は東海3県で初めてとなる。女性は現在、市内の感染症指定病院に入院中で症状は落ち着いている。家族に高熱などの症状は出ていないという。当面、学校、保育所の閉鎖やイベントの自粛要請予定は無い。

 市健康増進課によると、女性は10日に38度の発熱があり、11日夕方に近所の診療所を受診した。簡易検査でA型陽性だったため、市衛生研究所でPCR検査を実施、12日午前2時に感染が確定した。

 女性は10日までは勤務していた。潜伏期間は最長で7日程度とみている。市は濃厚接触者について勤務先の職員と家族で少なくとも10人を把握しており、外出の自粛要請を行うほか、家族に対してはタミフルの予防投与をする。また、女性の所属するサークル活動の仲間も濃厚接触者となる可能性があり、市は約70人を把握している。

 同市の河村たかし市長は12日、会見を開き、「新型インフルは割と軽症だと言われているが、感染が拡大しているのは事実であり、丁寧に対応していきたい。指定医療機関のベッド数は限られており、市民には冷静な対応をお願いしたい」と話した。

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