2009年6月12日10時9分
【ニューヨーク=松下佳世】2度目の核実験を実施した北朝鮮に対する新制裁決議案が11日、国連安全保障理事会に正式に提出された。核実験実施から19日目となる12日午前11時(日本時間13日午前0時)に安保理の公式会合を開き、採決する。拒否権を持つ常任理事国と日本がすでに合意しているほか、他の理事国にも反対意見はなく、全会一致で採択される見込みだ。
外交筋によると、安保理理事国は11日、前日提示された決議案について、本国の回答を持ち寄った。これまで決議案交渉に参加していなかった日本を除く非常任理事国9カ国から検討時間の短さへの不満もあがったが、採決に反対する国はなかったという。
06年の1回目の核実験の際に採択された初の制裁決議を強化し、北朝鮮への「カネとモノ」の流れを締め付ける内容で、北朝鮮の強い反発は必至。12日の公式会合には北朝鮮の代表も出席し、政府の立場を主張する予定だ。