「無縁仏にもささやかな安らぎを」――。身寄りのない路上生活者らの葬儀を無償で行う団体を東京の僧侶らが立ち上げた。10人が死亡した群馬県の老人施設火災で引き取り手のない遺骨があったことがきっかけで、経済弱者の最期に手をさしのべる試みだ。昨年からの不況で生活保護受給者はさらに増えており、専門家も「貧困が孤独死や無縁仏を増やしかねない」として社会保障の整備を訴えている。
5月2日、埼玉県内の斎場で元路上生活者の男性(東京・新宿)の葬儀が営まれた。男性は生活保護を受けたことを機に路上生活をやめ、仲間の支援活動をする中で急逝。葬儀に親せきの姿はなく、仲間の路上生活者約30人が静かに手を合わせ、別れを惜しんだ。(07:00)