2009年6月11日21時1分
NTTドコモは11日、中古市場に出回っている盗難携帯電話の通話やパケット通信を10月から強制的に停止すると発表した。07年の料金プランの変更で端末価格が高くなり、販売店から端末が大量に盗まれる事件が急増しているため。中古携帯の利用者は突然、通話ができなくなる可能性があり、注意が必要だ。
携帯端末は通常、電話番号やメールアドレスなどを記録するSIMカードを内蔵している。中古端末はこのカードが入っていないため、購入者は自分の持っている端末のカードを抜いて中古端末に差し込んで使う。ドコモは、端末から発信される識別情報を基に盗難端末かどうかを確認。10月以降、不正取得と判明した端末は通話やパケット通信の利用をできなくする。同様の措置はソフトバンクも昨年12月に導入済みだ。
不正に取得された携帯とは知らずに中古携帯を購入してしまうのを防ぐため、ドコモは不正取得端末の製造番号をホームページで公開し、利用者や携帯販売業者が事前に確認できるようにする予定。
07年秋以降、販売前の携帯を狙った盗難事件が全国で急増。ドコモの把握分だけで約170件の盗難があった。(岡林佐和)