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「Bing」はまだGoogleには及ばない、米企業が実験結果を公表


Bing
 米Microsoftの新サーチエンジン「Bing」は、従来の「Live Search」に比べれば改良されたと思われるが、ユーザーの多くは、Googleの検索品質にはまだ及ばないと考える傾向にあるようだ。米Dolores Labsが、Amazon Mechanical Turkを使って、多数の被験者に検索結果を比較させる実験の結果、明らかになった。

 それによると、GoogleはBingに比べて好まれていることが統計的に判明した。実験では、クエリーの55%においてGoogleの検索結果が好まれたとしている。また、BingがLive Searchに比べて改良されていることも明らかになった。現在では両者が一体化されているため、統計的に意味のある数字は導き出せないが、過去の検索結果との比較では、実験回数の55%でBingの方がLive Searchに比べて支持されたとしている。

 実験では、実際に使用されたことのある100のクエリーをランダムに行い、Amazon Mechanical Turkの参加アルバイトたちに検索結果を比較させた。2つのサーチエンジンによる検索結果は、同時に左右に名前を明示せずに表示され、左右の位置もランダムに変更した。

 また、Googleのワンボックス機能や、Bingが1つの検索結果しか表示しない場合、それらの結果は結論に影響を与えないとして削除されている。つまり、検索結果の精度のみを計測する実験と言える。

 Dolores Labsは実験の結論として、「Bingの検索品質は向上しているものの、Googleの品質にはまだ達していない」とした。その一方で、「検索結果の的確さは、サーチエンジンのユーザーエクスペリエンスの一部分に過ぎず、ほとんどのメジャーなサーチエンジンがこの点で近接しているのは明らかだ。また、Bingの精度がGoogleを著しく上回るクエリーも多く存在している」と説明している。

 Bingが一般公開されてから、Microsoftのサーチエンジンシェアが米国内で増加したと見られている。今後、Googleからどの程度シェアを奪うかに注目が集まっている。今回の実験結果は、その参考データになりそうだ。実験の統計的数値やグラフも公開されている。


関連情報

URL
  Dolores Labs公式ブログの該当記事(英文)
  http://blog.doloreslabs.com/2009/06/bing-an-improvement-over-live-but-still-not-google-quality-evaluating-bing-with-mechanical-turk/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/06/11 12:44

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