中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

接触者5人に外出自粛要請 新型インフルで広島県 '09/6/11

 広島県は10日、新型インフルエンザに感染した東広島市の男性が9日に受診した県内の一般医療機関の医療従事者に、濃厚接触者1人、軽い接触者4人がいたと発表した。いずれも発熱などの症状は出ていない。県は5人に外出自粛を要請し、健康観察を続ける。

 県によると、濃厚接触者は広島市の50歳代男性で、マスクを外し近距離で対応した。4人は常にマスクを着けていた。濃厚接触者の男性には抗インフルエンザ薬タミフルを予防的に投与した。

 また、感染者の男性が滞在先の米国から帰国した7日、成田空港で乗り継いだ広島空港着の全日空3129便で、男性から2メートル以内の座席だった濃厚接触者が4人いたことを県は確認。全員と連絡が取れず、名乗り出るよう呼び掛けている。

 男性は感染症指定医療機関に入院中。発熱やせきはあるが状態は安定しているという。県健康対策課Tel082(228)2154。

 ▽学校に注意呼び掛け 広島県教委

 広島県教委は10日、県内で初めて新型インフルエンザの感染者が確認されたのを受け、市町教委を通じて県内の公立学校に対し、感染予防対策を徹底するとともに、児童、生徒の健康状態に注意するよう文書で求めた。

 文書では、県が感染拡大の恐れは少ないとして当面、学校や福祉施設への休業要請はしないと決定したことを報告。うがいや手洗い、マスクの着用などの対策や、児童、生徒の体調変化に気をつけるなど、健康観察を十分にするよう要請している。

 ▽安芸津病院が発熱外来設置

 広島県は10日、新型インフルエンザの感染の疑いが濃い患者を診察する「発熱外来」を、東広島市の県立安芸津病院が設置したと発表した。県内では15カ所目。




MenuTopBackNextLast
安全安心