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【東京】

『あわてることない』 新型インフル 東京都 成蹊大が休校

2009年6月11日

 男子大学生(18)=中野区在住=が新型インフルエンザに感染していたことが分かり、十日から休校となった武蔵野市の成蹊大学。同じ敷地内にある小中高の各学校についても、十一日から休校とする措置を決めた。都によると、感染者が出たことを理由に休校するのは都内では初めて。事情を知らず登校する大学生もおり一部で混乱も見られたが、学生や保護者らは事態を冷静に受け止めている。

 各学校を運営する成蹊学園によると、九日深夜に多摩府中保健所から、男子大学生の感染確認の連絡があった。大学は十日午前中の授業を予定通り行い、午後から休校を決定。校門に休校を知らせる紙を張り出し、職員が登校してくる学生に事情を説明した。

 午後二時半ごろ登校した経済学部二年の男子大学生(20)は、突然の休校に驚きながらも「新型インフルエンザは弱毒性だと聞いており、あわてることはない」と苦笑い。十一日から休校となる小中高の各学校では、職員が児童、保護者らに説明。子どもの迎えに来た母親(41)は「保護者はみんな冷静に受け止めていた。小学校を休校することもないと思うが、感染拡大のことを考えたら仕方がない」と話した。

 都や保健所から休校の要請はなく、成蹊学園が独自に判断した。同学園広報課では「大学と小中高校が隣接しており、万が一の感染を防止するため」と説明している。 (奥野賢二)

 

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