辻井伸行さん「早く結婚して親を安心させたい」

　米国で開かれた第１３回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初優勝した盲目のピアニスト、辻井伸行さん（２０）が１０日、都内で帰国会見に臨んだ。報道陣約１５０人が集まる中、落ち着いた口調で「まさか名前を呼ばれるとは思っていなかったので珍しく涙が出ました。人生で一番幸せでした」と喜びの瞬間を振り返った。一方で「あくまでスタートラインに立ったところ」とし「これからも勉強してレパートリーも増やし、国際的に活躍できるピアニストになって世界ツアーをやりたい」と目標を明かした。

　「もし、目が見えたら」の質問には「やっぱり両親の顔を見たいです」と即答。「早く自立して親離れ、子離れするためにも早くいいお嫁さんを見つけて親を安心させたい」と語り、はにかんだ。

[ 2009年06月11日 ]