柔道王狩りをブチ上げた藤田(右)。光岡、郷野(左から)と必勝宣言=都内
「戦極〜第九陣〜」(8月2日、さいたまSA)
“野獣”が新旧柔道王も狩る!藤田和之(38)=藤田事務所=の昨年6月以来となる戦極参戦が9日、都内で発表された。8・2さいたま大会で、ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(22)=ブルガリア=と対戦する。相手は昨年11月、コンバット・サンボルールながら“人類最強”エメリヤーエンコ・ヒョードル(32)を撃破した強豪だ。さらに、藤田は吉田秀彦(39)=吉田道場、石井慧(22)=国士舘大=という2人の五輪金メダリストとの対戦もブチ上げた。
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藤田はイワノフについて「知ってるのはヒョードルに勝ったことだけ。戦いたかった、それだけです」。藤田自身、03年6月の「PRIDE」でヒョードルと対戦。“あわや”という場面も見せたが、激闘の末に敗れ、世界最強男の底力を肌で知った。そのヒョードルを、イワノフは08年11月のコマンドサンボ世界選手権準決勝で破った。1年2カ月ぶりの復帰戦の相手としては十分だ。
“ヒョードルを倒した男”の先には、新旧柔道王を視野に入れた。藤田は「試合だけじゃなく戦極を引っ張ってきたという意味で吉田秀彦。このリングに上がる以上そこに行き着くのでは。必ず交わる線だと思う」と、日本人頂上対決を熱望。また、石井との対戦にも「皆さんの興味がわけば対戦することになると思うので盛り上げて下さい!」と前向きだった。
藤田復帰に石井参戦と、人材がそろってきた戦極のヘビー級戦線。藤田は「ヘビー級が集まって、でっかいイベントをやりたい」と同級GPを提案するなど、野獣の闘魂に火がついたようだ。