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打倒Wiiへの秘策!? コントローラーを使わずにゲームで遊べるXbox 360の新しいデバイス“Project Natal”発表
【E3 2009】

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●「自分自身がコントローラーになれる!」

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▲“Project Natal”は、RGB カメラや深度センサー、マルチアレイ マイクロフォン、カスタム プロセッサを内蔵した機器。センサーで全身の動きを3Dで追跡。音声に現れる気分の変化にまで対応するとのことだ。顔の認識もできる。


 2009年6月1日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにてマイクロソフトの発表会“Xbox 360 E309 Media Briefing”が開催。Xbox 360の新しいデバイスとして、コードネーム“Project Natal(プロジェクト ナタル)”が衝撃的に発表された。この“Project Natal”は、手や足を動かすことでゲームを操作するフルモーションキャプチャー機能を搭載。さらに音声認識にも対応することで、コントローラーを使わずにゲームを遊べるという操作を実現しているのが特徴だ。

 発表会では、まずは“Project Natal”のポテンシャルを紹介すべく、格闘ゲームやレース、スケボーゲームなどをプレイするデモ映像が紹介。パンチをくり出してキャラを操作したり、ハンドルを握る感じで手を左右に振ることでクルマを操作したりといった操作方法が紹介された。「コントローラーがあることで、ゲームを遊ばないという人もいます。“Project Natal”は自分がコントローラーになれるのです」とマイクロソフトのシニアバイスプレジデント エンターテインメント アンド デバイス ディビジョンのドン・マトリック氏は誇らしげに語った。

 そして、会場にはサプライズゲストとして映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏が登壇! 「これは、10年くらいまえにドン(マトリック)と話したことなのですが、一般のユーザーはコントローラーに威嚇されてしまう。いまゲームが人気といっても60パーセントの家庭がゲーム機を持っていないわけで、テクノロジーを見えないようにしないといけないと思っています。そういった意味では、“Natal”を見て、ゲーマーとしてスリリングだと感じました。歴史的な瞬間に立ち会えて光栄です」と最大限の賛辞を呈した。なお、ただいまスティーブン・スピルバーグは、スタッフとともに“Project Natal”対応のゲームを制作中とのことだ。

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▲映画監督としてあまりにもおなじみのスティーブン・スピルバーグが登場! 大歓声に包まれるなか、“Project Natal”のコンセプトに大いに賛同を示していた。

 

 そのあとで、“Project Natal”向けのソフトを開発するマイクロソフトゲームスタジオのゼネラルマネージャ、クドウ・ツノダ氏が登壇。手だけを使ってダッシュボード上でメニュー画面を操作するデモを披露。さらには、“Project Natal”対応のゲームとして、手足を使ってボールを壁に当てて得点を稼ぐ『リコショット』と、絵を自由に描くお絵かきツールなどが紹介された。

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▲マイクロソフトゲームスタジオのゼネラルマネージャ、クドウ・ツノダ氏が自身のアバターを使って“Project Natal”をデモ。ツノダ氏が動くとアバターも動くといったデモが披露された。

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▲“Project Natal”対応のお絵かきツールでは、画面をキャンパスに見立てて、自由にペインティングできる。絵を描くことができた。プレイヤーがシルエットを作って(写真中央)それに色をつけると、象に早や変わり(写真右)。


 圧巻だったのは、『Fable II(フェイブルII)』などでおなじみのピーター・モリニュー氏が登壇しての、ライオンヘッドスタジオ制作による“Project Natal”を使用してのテクノロジーデモ。映像で披露されたこのデモは、ゲーム中の少年に話しかけると少年が実際に反応。ユーザーが紙を渡すとゲーム中の少年が紙を受け取ったり、覗き込んだ川面をなでると、川面に波紋ができたり……といった模様が紹介された。モリニュー氏は、「“Project Natal”は本当にすばらしい革命です。これまでのゲームは使用するボタンの数が増えることがユーザーの敷居を上げてきました。この“Project Natal”は、コンピュータエンタテインメントの金字塔になるものです」と手放しで賞賛した。

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▲“Project Natal”への手応えを語る、ピーター・モリニュー氏。

▲ライオンヘッドスタジオ制作によるテクノロジーデモ。画面の中のキャラに話しかけたりできる。


 多くのクリエーターが注目する“Project Natal”は、Xbox 360の可能性と魅力をさらに広げるものとなりそうだ。“Project Natal”はすべてのXbox 360向けタイトルに対応することになるという。“Project Natal”のサービス開始時期などは一切未定だが、今後の展開に期待したい。

 

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