新型インフルエンザ感染が福岡市内で確認された6日、同市は、患者の男子中学生の容体確認やこの数日間の行動などの情報収集に追われた。
吉田宏市長は同日午後11時から市役所で開いた緊急記者会見で「新型インフルエンザは毒性が弱いことが確認されている」と繰り返し強調し、冷静な対応を呼び掛けた。「市民にはうがい、手洗い、せきエチケットを励行してほしい」とし、今後は国の対処方針や市の行動計画に基づき対応するとした。集会などについては国の対処方針に基づき、一律に中止要請はしないものの「感染の機会を減らすための工夫はお願いしたい」と述べた。
男子生徒が通う中学校では他に8人の生徒が発熱を訴えており、14日まで休校を決定。吉田市長は「自宅待機を徹底したい」と述べた。
市によると、男子生徒は5日に春日市内の医療機関を受診、6日に県保健環境研究所での詳細検査で感染確認の連絡が県から入った。生徒の行動や接触者について今後、詳しい調査を進める。
=2009/06/07付 西日本新聞朝刊=