中国産のウナギを「鹿児島県産」と偽って販売したとして、東京・銀座の食品加工会社の会長らが警視庁に逮捕されました。

　不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、食品加工会社「浜伸」の会長、中村はやま容疑者（６７）と取締役の福島勇容疑者（６６）ら４人です。

　警視庁の調べによりますと、中村容疑者らは去年５月、中国産のウナギのかば焼き３０００パックを、「鹿児島県産」と偽って都内の卸売り業者に販売した疑いが持たれています。

　こうしたウナギは都内のスーパーなどで１パック１３００円ほどで販売されていて、去年７月、産地偽装の情報を得た東京都がＪＡＳ法違反の疑いで浜伸を立ち入り調査をしようとしましたが、浜伸はこれを拒否していました。

　警視庁は、去年９月に「浜伸」の関係先２６か所を家宅捜索しましたが、ＤＮＡ鑑定でウナギは日本ではほとんど養殖されていない種類だと判明したということです。取り調べに対し、中村容疑者は容疑を認めているということです。（10日21:32）