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ラブホ料金はお布施、宗教法人14億所得隠し (2/2ページ)

2009.6.10 05:05
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ラブホ料金はお布施、宗教法人14億所得隠し
入り口に観音像が立つ、宗教法人「宇宙真理学会」の経営とみられるラブホテル=9日午前、長野市内【フォト】

 「宇宙真理学会」が経営する長野市内の系列ホテル入り口前には、大きな観音像が。「ご休憩3000円 ご宿泊5000円」の看板とともに「喜捨をお願いします。世界の恵まれない子どもたちに手を差し伸べ、少しでも多くの幼い命を救うために」と書かれた看板も…。

 関係者によると、同会は長野、群馬、新潟、岐阜、静岡の5県でラブホテル23軒を経営。休憩料と宿泊料の約6割は売り上げとして計上していたが、差額はお布施として収入から除外していたという。

 宗教法人に対するお布施などは税務上、非課税扱いになるなどの優遇制度があり、国税局は同会が法人税を免れるため、制度を悪用したと判断したもようだ。同会は2008年2月期までの7年間で、総額約14億円の所得隠しをしており、追徴税額は約3億円に上るという。

 ホテルは、長野県千曲市の男性(46)が実質的に経営しているとみられており、男性は「お布施として申告したものは、国内の恵まれない子どもの施設に送っている。1回100万円単位で何回か寄付した」などとし、国税当局と争う姿勢をみせている。

 長野市内で、同会が経営する別のホテルの女性従業員は、サンケイスポーツの取材に対し、「私は事務処理をする雇われた身。宗教法人だという説明を受けていない。何も分からない。寝耳に水」と困惑した様子だった。

 同ホテルの売り上げは「うちは平日、休憩が2000円で約20組、宿泊が3500円で約10組。月の売り上げは300万円ほど。昼間は高齢者の人が多い。今日は報道陣の姿もあってか、ほとんどお客さんはいない」と話し、売上金の行き先については「何も知らない」を繰り返していた。


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