【政治】首相、15%減を正式発表 温室ガス削減の中期目標2009年6月10日 20時22分
麻生太郎首相は10日夜、官邸で記者会見し、2020年までの日本の温室効果ガス排出削減の中期目標を「05年比15%減(1990年比8%減)」とする方針を正式発表した。 首相は「エネルギー効率の33%改善を目指す極めて野心的なものだ。欧米の中期目標を上回る」と強調。13年以降の国別削減目標を決定する新国際枠組み(ポスト京都議定書)交渉で「日本だけが不利になることがないよう全力を挙げて取り組む」と述べ、交渉をリードする決意を表明した。 政府部内では05年比14%減(同7%減)の方向で調整が進んでいたが、最終段階で上積みされた。首相は「太陽光発電の大胆な上乗せなどにより削減幅を大きくした」と説明した。 会見で首相は、欧米各国が組み込んでいる海外からの排出枠獲得や二酸化炭素(CO2)の森林吸収分を含まない「真水」の削減目標であることを強調。世界最先端のエネルギー効率を誇る日本が目標を達成するには各分野で新たな負担は避けられないとして、国民に理解と協力を求めた。 (共同)
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