Jポップや漫画、アニメなどに代表される日本の若者文化をブラジルに広めようと、リオデジャネイロ在住のブラジル人による普及団体がこのほど発足した。在リオデジャネイロ日本総領事館によると、南米でこうした団体の創設は初めてといい、両国の新たな文化的懸け橋にもなりそうだ。
団体は「ブラジルJポップ協会」。日本総領事館の呼び掛けに地元大学生らの同好会が応じ、政府系調査機関ジェツリオ・バルガス財団が協力、両者が共同運営する。約50人の中核会員を中心に、アニメや漫画のキャラクターになりきる「コスプレ」の大会や、アニメを使ったカラオケイベントなどを定期的に実施、日本文化への理解を深めるという。
ブラジルは日本の外務省などの後援で毎年名古屋市で開かれる「世界コスプレサミット」の競技会で過去2回優勝するなど、若者の間で日本文化は人気の的となっている。同協会代表の大学生ペドロ・カルバリョさん(21)は「Jポップやアニメなどは若い世代の日本文化を理解する鍵。すごく近代的でかっこいいし、ブラジルにもっと広めたい」と話している。(リオデジャネイロ共同)