2009年6月10日 20時47分更新
倉敷市で、駐車中の車に火をつけたとして、放火などの罪に問われている男の裁判が10日開かれ、検察側は、懲役3年を求刑しました。
倉敷市児島味野に住む無職の岡泰毅被告(30)は、去年5月とことし2月に倉敷市内の道路や駐車場にとめてあった乗用車などあわせて3台にライターで火をつけたとして、放火と器物損壊の罪に問われています。
岡山地方裁判所で開かれた10日の裁判で、検察側は「持病が治らないことやけがで仕事を休んだことで、ストレスがたまり、それを解消するため車に火をつけたもので、犯行は自己中心的だ」と指摘しました。
その上で「地域の住民を危険にさらし、大きな不安を与えた」と述べて、岡被告に懲役3年を求刑しました。
これに対し弁護側は「被告は持病について誰にも相談できず、精神的に追い詰められていた。被害者に手紙で謝罪するなど深く反省している」と述べて、執行猶予がついた判決を求めました。
判決は来月2日に言い渡されます。