2009年6月10日 20時47分更新
ウラン鉱石を採掘する際に出たいわゆる「ウラン残土」を使ったレンガの受け入れを鏡野町が決めたことについて、岡山県は鏡野町に対し、レンガを受け入れないよう粘り強く要請していく考えを示しました。
これは、10日開かれた県議会の生活環境委員会で県側が示したものです。
鳥取県でウラン鉱石を採掘する際に出たウラン残土でつくられたレンガについて、鏡野町は、町内の施設で利用する方針を決め、これに対し岡山県は、鳥取県内で処理されるべきだとして反対する考えを示しています。
10日の委員会では、出席した議員から「県と鏡野町の見解が食い違っているなかで今後、どう対応するのか」などと県の対応をただす質問が相次ぎました。
これに対して県の担当者は「鏡野町に対しては県と足並みをそろえるよう要請している。レンガを受け入れないよう粘り強く町に伝えていきたい」と答えました。
この問題について県生活環境部の福田伸子部長は「県は、町に対してレンガを受け入れないよう繰り返し伝えているので理解されるものと期待している。実際にレンガが持ち込まれることはないと考えている」と話しています。