人生いろいろ、男女関係もいろいろ。
身体を張って別れさせます! 「別れさせ屋」になる方法
「別れさせ屋」とは、男女間のトラブルを解決させるべく、別れを工作することを専門の仕事としている人のことである。探偵事務所にはそういった部署が存在し、「恋愛関係にある2人を別れさせる」「不倫相手と別れさせる」「三角、四角関係の解消」などといった依頼を受けている。
「"男をイカせる"ことに関して、研修でみっちり叩き込まれました」
そう語るのは、実際に別れさせ屋をしている女性。彼女は某国立大学を卒業後、探偵事務所に就職し、配属先が「男と女のトラブル専科」という部署だったのだ。現在は27歳。飛びぬけて容姿が際立っているというわけではないが、男を引き寄せるフェロモンを漂わせている。
依頼が多いのは20代女性で、中には別れさせて元彼とヨリを戻すのではなく、ただ元彼と新しい彼女の仲をぶち壊してほしいという、怖い依頼もある。
別れさせるまでの手順としては、会社で依頼を受けるとまず、その相手の男性の趣味や嗜好、異性の好みを徹底的に調べ上げ、その上で好みの工作員を仕立て上げる。その後、ターゲットに工作員を接近させ、男が夢中になってきたところで、工作員は男の前から姿を消す。関係を結ぶためなら、工作員は標的と男女の仲になることも厭わないのだ。
ちなみに、取材をした女性が最初に行った別れさせ工作は、ある男性の母親からの依頼だった。
「大学生の息子さんがキャバクラ嬢に入れ込んでいるのを別れさせてほしいという依頼でした。まずスタッフと綿密に計画を立て、その大学生が使う駅の自転車置き場で、私がチンピラを装ったスタッフに絡まれ、それを大学生が救い出し、お礼に喫茶店に行き、彼が好きな映画の話で盛り上がり、デートの約束をする...。一見都合のいいストーリーのように思えますが、これが面白いようにうまくいったんです。その後、デートしたときにはホテルに連れ込むことにも成功しましたよ」
こうして2人は男女の関係を結ぶことになるのだが、このとき彼女はアソコに男性の感度がアップするローションを塗って、騎乗位で挿入した。"忘れられない快楽"を与えることは、男の心を強引に引き寄せるには一番の方法。こういった手法も、研修中に教え込まれるのだ。
「私と身体の関係をもってからすぐに、大学生はキャバクラ通いをやめました。その後、すぐに『急に留学することになったの』と彼から離れ、連絡していません。ストーカー行為ですか? それはないですよ。いざというときは"怖いお兄さん"がターゲットの方にクギをさしてくれますから(笑)」
報酬は依頼内容にもよるが、このときは100万円だった。好きでもない男と肉体関係を結ぶのは苦ではないのか、質問したところ、彼女はあっけらかんとした様子でこう答えた。
「キツくはないですよ。私、恋愛感情が絡まない男女関係って好きですから。それにドロドロした男女の世界を覗くこともできるので、案外楽しいですよ」
休みの日が多く、他にアルバイトもできるので、危険な男女関係を楽しみたい人には、向いている職業かもしれない。
『浮気調査・別れさせ屋の探偵術』/樋渡聖
どの道にもプロはいるものです!
【関連記事】「本番」で失敗しない男になる! 女性を歓ばせる「悦楽の作法」とは?
【関連記事】「イキ顔」は世界を救う?!
【関連記事】SM官能文学界の巨匠が認めたミューズ