2009年6月10日 20時47分更新
ベンガラ色の古い町並みが残る岡山県高梁市の吹屋地区では、8月に行われる夜間のライトアップに向けて住民たちが灯ろう作りに追われています。
高梁市成羽町の吹屋地区は、江戸時代から朱色の顔料のベンガラの産地として栄え、ベンガラ色の格子戸や瓦の建物が多く残っています。
地区では、観光客を呼び込もうと毎年、8月に焼き物などで作った灯ろうで夜の町並みを照らすライトアップを行っていて、ことしは、先月から灯ろう作りが始まりました。
灯ろうはすべて手作りで、9日夜は地元の青年団のメンバーたちが粘土で、高さ30センチほどの円筒形の器をつくり、中に入れたろうそくの明かりが漏れるよう切り込みを入れる作業に追われていました。
灯ろう作りは来月下旬ごろまで続けられ、できあがった灯ろうはことしの8月12日から15日までのお盆の期間中、吹屋地区の夜の町並みを照らし出すことになっています。
青年団のメンバーの1人は「幻想的なライトアップを多くの観光客に楽しんでもらいたい」と話していました。