放送予定
   
   
   
6月10日(水)放送予定
介護と仕事 両立できる社会へ

介護に悩む4、50代の働き盛りの世代が増えている。総務省の調査では、家族介護のために仕事を辞めたり、転職した人は、平成18年10月からの1年でおよそ14万5000人。前の年より4割増えた。背景にあるのは、働く人々にとって利用しにくい介護保険制度や、画一的な会社の介護休暇制度。多くが介護か仕事かの二者択一を迫られている。働き盛りの世代は家計を支えているだけに、介護離職の影響は深刻だ。「大介護時代」を迎える日本で、介護と仕事が両立できる社会をどのように構築していけばいいのか。現場の実態や先進的な取り組みから考えていく。
(NO.2748)

スタジオゲスト 津止 正敏さん
    (立命館大学産業社会学部教授)
 
   
   
6月11日(木)放送予定
医療を救うか“診療看護師”

医師不足対策の一つとして、診察や治療、そして薬の処方も行う"診療看護師"の養成が、東京や九州の看護大学で始まった。日本では、診療行為ができるのは医師に限られているが、欧米では数十年前から「ナース・プラクティショナー(診療看護師)」という資格を取った看護師に、一部の診療行為や薬の処方を認めている。医療費が安いうえ、時間をかけて、きめの細かい診察が受けられるとして患者の満足度も高く、アメリカだけで14万人のナース・プラクティショナーが開業したり、病院内で診療したりしている。ところが、日本では、大分県の大学と病院が"ナース・プラクティショナー特区"を申請した所、厚生労働省が却下。「患者に危害を及ぼす」というのがその理由だった。果たして、養成が進む"ナース・プラクティショナー"たちは日本の医療現場の救世主となるのか。アメリカの医療現場の取材も交えながら、日本医療の今後を考える。
(NO.2749)

スタジオゲスト 川渕 孝一さん
    (東京医科歯科大学教授)