先月、東京・足立区で起きた殺人事件の裁判が、全国で初めての裁判員裁判となる見通しとなりました。裁判の期日は8月3日から6日までの4日間です。
全国で第1号の裁判員裁判になる見通しなのは、この事件。先月1日、東京・足立区の路上で近くに住む整体師・文春子さん(66)が殺害された事件です。
逮捕された無職の藤井勝吉被告(72)。文さんを殺害した罪に問われています。この裁判には遺族が被害者参加人として参加することになっています。
この裁判について10日午後、東京地裁で裁判官や検察官、弁護人のほか被告本人も参加して、非公開で公判前整理手続きが行われました。その結果、裁判の期日を8月3日から6日までの4日間とすることが事実上決まりました。
「逮捕された直後ぐらいから、『裁判員裁判になるかもしれないね』と。(Q.被告人の様子は?)年齢的なこともあるのかどうかわかりませんけども、普通に受け止めてらっしゃいます」(第1号事件になることについて弁護側は)
弁護側は起訴内容について争わない方針で、量刑が最大の争点となる見込みです。
この裁判については今後、東京地裁が来週中に50人から100人程度の裁判員候補者をくじで選び、呼出状を送ります。呼出状が届いた候補者で辞退を希望する場合は、同封された質問票に理由を書いて返送します。辞退が認められない場合は、8月3日の午前中に東京地裁で行われる見通しの選任手続きに出向くことになります。(10日18:02)