ひったくり被害の急増を受けて、福生署は8日、被害の未然防止を呼びかける街頭活動「ひったくり防止キャンペーン」をJR牛浜駅(福生市牛浜)で実施した。
都内では1~5月、1141件のひったくり事件が発生。前年同期比約1・5倍の増加傾向にあることから、警視庁は先月から「ひったクリーン作戦」と銘打った撲滅運動に取り組んでいる。福生署管内でも、福生、羽村、あきる野の各市で15件(前年同期比8件増)が発生している。
この日は、同署員と福生市役所職員、地元の防犯ボランティアら約40人が参加。駅の利用者らにひったくりの防止を呼びかけるチラシを配布したり、希望者に自転車のかごへ防犯ネットを取り付けたりした。
同署の小田島和夫副署長は「歩く時はバッグを建物側に持ったり、バイクのエンジン音がしたら振り向くなど、普段からひったくりに遭わないような習慣を身に着けてほしい」と訴えていた。【袴田貴行】
〔多摩版〕
毎日新聞 2009年6月9日 地方版