新型インフル対応で福岡市混乱 市民生活守らぬ市長 |
[行政]
2009年06月10日 11:18 更新
吉田宏福岡市長には、市民の生命を守ろうという意識は全くないらしい。福岡市内で拡大する新型インフルエンザへの対応をめぐり、市のデタラメな対応ぶりが明らかとなってきた。
9日、福岡市は、海外渡航歴もしくは関西への移動が確認できない市民については、簡易検査でA型陽性を示しても遺伝子検査を実施しないと言い出した。もともとその方針だったとしており、板付地区での感染が確認された今月6日以前に、医療機関からの検査要請を断ったのはその指針に従ったためだとしている。感染拡大は、市役所の不作為によるものだったということだ。
板付地区以外では指針に合致しなければ遺伝子検査に応じることはないとしており、福岡市民は新型インフルが疑われる状態でも、遺伝子検査をしてもらえないということになった。市は、これまでそうした方針について何も公表しておらず、博多保健所の遺伝子検査拒否を隠蔽するため、辻褄合わせをしているとの批判も出ている。
福岡市の言い分通りなら、発熱相談センターを設置した意味がない。まず、発熱などの症状が出ても、海外渡航歴がなく関西へ行ったこともない患者は、発熱相談センターに電話した時点で一般の病院に回される。当然、新型インフルの感染は拡大する。さらに一般の医療機関でA型陽性の疑いが生じても、遺伝子検査を拒否する限り、実態把握もできない上、感染者は増え続ける。福岡市の対応は市民無視の狂乱市政そのものだ。
追い込まれた市は、10日午前にも緊急会見を開くというが、どのような言い訳をしても信頼は戻らない。吉田市長は、進退をかけて対応すべきである。
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